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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

車検に通る地上高「9センチ」にはどんな意味がある?

車をより楽しむために、エアロパーツの装着や、車高を低くするなどのカスタムをしている方も多いでしょう。このような場合、車検時に気になるのが最低地上高ではないでしょうか。ここでは、車検の検査項目でも明確な基準が定められている地上高について説明します。

車検の地上高の基準「9センチ」は具体的にどこからどこまでの高さが9センチ?

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第二節〉第85条(最低地上高)において、10人未満の普通自動車および小型自動車の最低地上高は9センチ以上を満たしていることとされています。地上高を測定する場合、車は空車状態でタイヤの空気圧は規定値で測定することが条件です。適切な条件で、巻き尺等で測定していきます。地上高は「ボディを含む構造物以外の可動する部位」は例外として定められており、タイヤやタイヤを支えているサスペンションは可動する部品のため、地上高からは除外されます。
除外部品を除いて、地上から対象部品までの高さが9センチ以上である必要があります。例えば、車の後部にあるマフラーは可動ではないため、地上からの高さが9センチ以上必要になります。なお、エアロパーツは地上高が9センチ以下でも問題はありませんが、灯火類のフォグランプやウィンカーランプがついているエアロパーツは、車両構造物となるため、地上高は9センチ以上必要です。また、自動車の構造及び保安上重要な装置を保護するための機能を持つアンダーカバーについては、最低地上高は5cm以上確保していれば問題ないと定義されています。

地上高の9センチという基準の理由は?

地上高9センチの基準ですが、車高が低すぎる場合は道路の凹凸や踏切を越える場合など、車の重要安全部品を傷つけたり破損させてしまう恐れがあります。また、そのことが原因で、安全な走行を妨げる可能性も出てきます。そのため、安全な走行を確保するために9センチという最低地上高の基準が定義されています。

地上高9センチでも通らないケースにはどのようなことがある?

保安基準は例外を除いて9センチ以上と定められていますが、地上高が9センチ以上確保されていても車検に通らないケースはあるのでしょうか?車内から車高を調整できるエアサスなどの車高調整式サスペンションを装着している場合は、車高が最低の位置と最高の位置の中間で測定する必要があります。そのため、車検を受ける時のみ、高めに車高を設定した場合、たとえ地上高が9センチ以上でも車検に通らない可能性があります。最低地上高の厳守は車検を通すためだけではなく、日常の安全な走行を確保するために重要なポイントになります。極度に低い車高は円滑な交通の妨げになる可能性もあるため、保安基準を順守して、安全なカーライフを送るように心掛けましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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