車検時にスパークプラグ（点火プラグ）は点検する？交換時期はいつ？

車のスパークプラグ（点火プラグ）とは、ガソリンエンジンで火花を飛ばし点火を行う部品のことです。ガソリンエンジンの始動に欠かせないパーツですが、車検では点検の対象となるのでしょうか？

そこで今回は、スパークプラグ（点火プラグ）の重要性について、車検時にスパークプラグは点検されるのか、また交換は必要なのかについて解説します。

車検時にスパークプラグ（点火プラグ）は点検されるのか？

まず結論から言うと、車検そのものとスパークプラグ（点火プラグ）は関係がないため、車検時に点検されることはありません。

車検とは車が保安基準を満たしているかを確かめるための検査であり、車のコンディションまでは確認しません。スパークプラグ（点火プラグ）の場合も、車検時にエンジンが動作していれば、近い将来劣化して交換の可能性があるとしても車検には関係がないということです。

ただし、車検を受ける際にエンジンがかからなかったり、エンジンがストール（エンスト）してしまったり、ガソリンの不完全燃焼による排気ガス検査で問題がある場合は、故障との関係性が問われる箇所です。

そもそもスパークプラグ（点火プラグ）が劣化してしまうと、エンジンの回転数が安定しないなど、運転していても不具合を把握しやすい部品なので、上記のような症状がみられる場合は早急な対処が必要です。

車検時にスパークプラグ（点火プラグ）の交換は必要か？

車検とスパークプラグ（点火プラグ）に関係性がないということを踏まえると、車検時の交換は必ずしも必要ではないということになります。

スパークプラグ（点火プラグ）が劣化していると交換をすすめられことはありますが、正常に機能していれば問題ありません。しかしながら、スパークプラグ（点火プラグ）は消耗品であり、定期的な交換が推奨される部品です。

自動車メーカーが交換を推奨する走行距離は、一般的なプラグで軽自動車なら約1万km、普通乗用車なら約2万km、ロングライフタイプのもので約10万kmが目安とされています。車検時にスパークプラグ（点火プラグ）を交換する必要はありませんが、上記の走行距離などを目安に交換することをおすすめします。

車検時にスパークプラグ（点火プラグ）を交換するメリットとは？

車検時にスパークプラグ（点火プラグ）を交換する必要がないのに、交換をすすめられるのには理由があります。

それは劣化したスパークプラグ（点火プラグ）を新しくすることで、ガソリンの完全燃焼を促し、エンジンの回転のバラつきを抑え、アイドリングを安定させるなど、スムーズな加速や燃費の向上などが期待できるからです。

スパークプラグの劣化は、普段なかなか自分では判断がつきにくい部品である上、交換作業時に特殊工具を使用したり、締め加減にもノウハウが必要です。そのため、そろそろ交換時期を迎えそうな場合は、車検前の整備で交換してみるのも良いかも知れません。

スパークプラグ（点火プラグ）は、車検時に必ずしも交換する必要はないため、コストを抑えるためにも良く検討すると良いでしょう。しかし消耗品であることと、交換時期の目安と合わせて、車検を機に交換を検討することをおすすめします。

まとめ

今回は、スパークプラグ（点火プラグ）の重要性について、車検時にスパークプラグは点検されるのか、また交換は必要なのかについて解説しました。

スパークプラグの点検は、車検時には実施されません。ただし、車検を受ける際にエンジン周りで故障などのトラブルがあった場合は、関係性が問われる箇所です。

車検時の交換は必ずしも必要ではありませんが、スパークプラグ（点火プラグ）は消耗品であるため、定期的な交換が推奨されています。

また、劣化したスパークプラグを交換することによってスムーズな加速や燃費の向上などが期待できるため、車検を機に交換を検討することをおすすめします。