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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

車検の最低地上高の基準とパスする条件について

車検を通すには部品や構造など、さまざまな項目で保安基準を満たす必要があります。その中の項目のひとつに、最低地上高というものがあります。最低地上高は通常走行においても、安全な走行を確保するためには非常に重要な項目となります。ここでは、車検時に求められる最低地上高の基準について説明します。

車検の合格基準を満たす最低地上高とは?

「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第163条」で定められている最低地上高は9cm以上とされています。この基準を満たさない車は車検を通すことができなくなるため、確実にこのクリアランスを確保する必要があります。ただし、通常時の最低地上高は9cmですが、衝撃に十分耐えられる構造やアンダーカバー等が装着されている部分については、最低地上高が5cm以上確保できていればよいとされています。樹脂製のエアロパーツや柔軟なゴム製のパーツなどもある条件を除いて、基本的には最低地上高の対象には含まれません。

最低地上高9cmとはどこの部分を計測する?

9cm以上と定められている最低地上高ですが、実際の測定はどのように行えばよいのでしょうか?測定結果に差があると正確な数値を把握できないため、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第163条」で定められています。

・測定する自動車は空車状態とする。
・測定する自動車のタイヤ空気圧は規定された値とする。
・車高調整装置が装備されている場合は、標準の車高で測定する。
・舗装された平面上に車を置き、巻き尺などを使用して測定する。
・測定値は、1cm未満は切り捨てにする。

測定する部分ですが、ボディを含む構造物以外の可動する部分は除外されています。例えば、タイヤと連動するブレーキパーツやロアアームなどは、測定部分から除かれます。一般的にマフラーやサスペンションメンバーが一番低くなる部分のため、測定条件を合わせた上で測定していきます。また、車の付属部品であるエアロパーツも、フォグランプやウインカーなど灯火類がついているとボディを含む構造物とみなされるため、最低地上高の測定対象となるので注意が必要です。

車高調をする際の注意点

それでは車高を調整できる機構を備えた車は、どのように最低地上高を測定すればよいのでしょうか?この場合、車高調整装置が装着されている車については、標準(中立)の位置にして測定することが求められます。車高を任意の高さに保持できる場合は、車高が最低位置と最高位置の中間で測定を行う必要があります。つまり、車高が調整可能だからといって、車検の検査時に車高が9cm以上あっても例外的に車検を通すことはできません。最低地上高は車検を通す以外の場面では、なかなか実測して確認をすることがないかもしれません。最低地上高は安全走行にも影響してくる重要な項目なので、サスペンションを変更したりマフラーを交換した際は、必ず計測して確認するようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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