車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車検を受ければ安心・安全と言えるのか
車に乗る頻度にかかわらず、マイカーを持っていれば必ず定期的に受ける義務があるのが「車検」制度です。車検に合格した車でなければ道路を走ることができないので、必要不可欠なものではありますが、車検を受けて合格したら「安心・安全」と言えるのでしょうか。今回はその点も踏まえながら、「車検」と「車の安全性」について説明します。
車検を受けて合格したら、安心・安全は保証されるもの?
車検の本来の目的は、「自動車の安全と環境保全の観点から、国によって定められた最低基準をクリアできているか」を定期的にチェックすることです。同じ時期に購入した車であったとしても、人それぞれ走行距離や使用頻度など使い方は異なることもあり、車検を受けて合格したからと言って、必ずしも「安心・安全」な車であると保証されるわけではありません。たとえばタイヤを例に挙げると、車検を受けた時点では「タイヤの磨耗」はあるものの、車検の基準をギリギリでクリアして合格できたとします。
しかしながら、タイヤはその性格上、普通に乗っていてもどんどんすり減っていくものなので、車検に合格したからといって、次の車検まで問題なく安全に乗れる保証ではありません。ブレーキパッドの消耗なども同じことが言えます。このようなことから、「車検を受けて合格したこと=安心・安全」とは必ずしも言い切れないことがわかります。決して、車検に合格したからと言って、次の車検まで車両の安全が確約されるものではありません。
車検の際に整備を受けることで得られるメリットとは
多くのユーザーは車検を受ける際に、プロによる「整備」もセットで依頼するパターンが一般的でしょう。車検を受けて合格することで、次回の車検まで「100%」安心・安全な状態になるとは言えないことは前述した通りですが、それでも車検の際の整備を受けることによって得られる大きなメリットがあります。それは、「プロ」による整備を受けることで、普段、自分では気づいていなかった車の不備を見つけてもらうと同時に、コンディションがわかるため、トラブル発生前に修理してもらえるからです。すぐに交換の必要がなくても、消耗品の消耗度合いがからアドバイスももらえることは、ユーザーにとって大きな安心感に繋がります。
車検の際は費用がかかっても整備をしてもらうことで安心・安全が高まる
ここまで見てきたように、車検は車を安全に運転する上で、とても大きな意味を持っています。特に車検前に行う「整備」の役割は大きく、車検を通すだけではなく、プロの整備士に車の隅々までチェックしてもらうことで、起こりうる可能性のあるトラブルを未然に防ぐことができるようになります。整備で指摘を受けた場所を中心に、普段から車のコンディションを把握し、点検をこまめに行う習慣をつけていくことが、より安全な走行へと繋がることでしょう。車検や付随する整備にかかる費用は決して安いものではないかもしれませんが、安心・安全に車に乗るためにも、整備の際に交換や修理を勧められた場合は整備をしてもらうようにしましょう。