10万キロの車を車検に出すと、どの部品交換が発生する場合があるのか

できるだけ愛車に長く乗るためには、普段からきちんとメンテナンスをする事が大切です。では、日ごろからきちんとメンテナンスをすれば10万キロ乗った車でもスムーズに車検に通す事は可能なのでしょうか。また、10万キロの車を車検に出す場合、どの部分の部品交換や修理が発生する可能性があるのかについて詳しく紹介します。

この記事の目次

1. 10万キロ乗った車でも車検を通す事ができるのか
2. 10万キロの車を車検に出す場合、発生する可能性がある交換部品とは
3. 10万キロの車など長距離乗った車を車検に通すために事前に準備する事とは

10万キロ乗った車でも車検を通す事ができるのか

だいぶ以前、車の寿命は「10万キロ」と言われていたこともあるようですが、現代の日本の車は耐久性も大幅に向上し、性能も年々伸びて来ています。しかし、10万キロ乗っていればその分だけ、消費（消耗）する部分も多く出てきます。また、きちんとメンテナンスをしていなければ年数の経過とともに車の状態も徐々に劣ってしまうため、パーツの交換や修理が必要になるかもしれません。しかしながら、きちんとメンテナンスをして乗りさえすれば、たとえ10万キロ乗っていたとしても何ら問題もなく、車検も通す事ができると言えるでしょう。

10万キロ走り抜いた車を車検に出す場合は、やはり長い距離を乗った分、部品を交換しなければいけない部分が出てくる可能性が高まります。ではどの様な部分を交換しなければいけないのでしょうか。まずタイミングベルトの交換が挙げられます。タイミングベルトはとても重要な部分であり、この部品がひび割れなど劣化により、最悪切れてしまうと車が動かなくなってしまう事も考えられます。次に各種ブーツの劣化が挙げられます。ドライブシャフトブーツやロアアームブーツなど、シリコンゴムなどでできているため、年数とともに徐々に劣化が進みます。ひび割れが進行して、完全に破れてしまった場合は、そのままでは車検に通りません。必ず交換が必要となります。他にも定期点検をきちんと行って車の状態を把握して対処していれば、特に10万キロという制限はありませんが、ブレーキパッドやブレーキフルード、ショックアブソーバーの消耗や劣化が考えられます。また、野外駐車の車両の場合、ヘッドランプの黄ばみや曇りによる、照度不足になる可能性も考えられます。これらは、一気に症状が進むわけではなく、徐々に進行するため、普段なかなか気づきにくい箇所と言えるでしょう。この様に、10万キロ乗っていれば色々交換部品が出てきます。また、その他にも何らかの問題が出てく場所もあるかもしれないので注意しましょう。

各自動車メーカーは、日々性能を上げるために技術開発が進んでいます。しかしながら、車が寿命を迎えるまで一度も交換する必要のないパーツや性能を維持するために定期的な交換を必要とするパーツなど、長距離乗った車であればある程度消耗する部分も出てくるため、車検を通すのであれば事前にしっかり準備する事が大切です。車の寿命10万キロはあくまでも目安であり、必ずしも10万キロで寿命が来てしまうものではありません。きちんと普段からメンテナンスさえしていれば、10万キロ以上走行することはまったく問題ありません。では普段からどの様な事に注意し、長く乗るために準備をすれば良いのでしょうか。まず、定期的に点検を行い、エンジンオイルやオートマチックトランスミッションフルード等のオイル交換を行い、コンディションを維持する事が大切です。エンジンオイル交換は車種や走行状況によっても異なりますが、1万5千キロか一年に一度程度の頻度で交換する事をおすすめします。このエンジンオイルは潤滑効果や冷却効果、清浄効果があるため、エンジンの性能や燃費性能の維持の観点からも重要です。併せて、定期的なオイルフィルターの交換も必要です。車検までの間、必ずしも何も問題がなく走る事ができるかと言えばそうではありません。普段の整備の状態によっては不具合が進行してしまう可能性があります。特に前述のドライブシャフトブーツやロアアームブーツなどは、自分ではチェックが難しい箇所なので、定期点検を実施し、車のコンディションをチェックする事が大切です。現代の車は耐久性も大きく向上し、10万キロと言わず、長い間安定した性能を維持することが可能です。そのためにも、普段から車のコンディションに留意して、日常的なメンテナンスや定期点検を実施することおすすめします。