車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
8ナンバー車の車検の期間や費用について
8ナンバー車は、キャンピングカーや緊急車両など、特殊用途の車に割り当てられたナンバー区分です。アウトドアの人気とともに注目を浴びるキャンピングカーですが、車検では8ナンバーの費用や車検期間が気になるところです。購入を希望しても、普段の維持費を考えて断念する人も多いかと思われます。ここでは8ナンバー車の車検の期間や費用について説明します。
国土交通省の区分では、8ナンバー車を特殊用途自動車として分類しています。ベースとなる車両にさまざまな特殊な用途に対応した基準の範囲内で改造を施した車両です。8ナンバー車は、キャンピングカー以外にも、救急車・消防車・警察車などの緊急車両をはじめ、クレーン車・給水車・道路作業車・教習車など、特定の作業に従事する車両など、全部で78形状に分類されています。
8ナンバー車と乗用車の車検期間や費用の違いは
8ナンバー車の車検は、自家用乗用車に比べて車検期間や費用が異なります。8ナンバー車の車検期間は、新車や中古車を問わず全て2年ごとに実施が義務付けられています。自家用乗用車は新車で購入後、初回の車検は3年なので、この点が異なります。車検時の手数料は、8ナンバー車でも自家用乗用車でも変わりません。異なるのは、車検とほぼ同時に更新する自賠責保険と重量税です。自家用乗用車と8ナンバー車の車検時にかかる費用を比較してみましょう。(それぞれの金額は2020年4月時点のものです。)
自賠責保険(24カ月、特殊用途自動車はキャンピングカー)
8ナンバー車:24,020円
自家用乗用車:21,550円
重量税(車両総重量1.5~2t以下、新車から13年経過前、特殊用途自動車はキャンピングカー)
8ナンバー車:16,400円
自家用乗用車:32,800円
8ナンバー車のその他の費用の比較
車検の費用以外で8ナンバー車(キャンピングカー)の税金面などの維持費を見ていきます。毎年納税する自動車税は、8ナンバー車の方が約2割、自家用乗用車に比べて安くなっています。高速道路の料金は、基本的にはベース車両に準じるので特に差はありません。
自動車税(総排気量1.5~2.0L)
8ナンバー車:31,600円
自家用乗用車:39,500円
1990年代前半には、維持費の安い8ナンバーへの登録変更が盛んでした。比較的簡単な申請により8ナンバーを取得できたためです。現在は法改正、現車確認、税金などの引き上げで、維持費節約のために8ナンバー車に改造する決定的なメリットは少なくなりました。8ナンバーを取得したキャンピングカーは機動力もあり、アウトドアに適した魅力的な1台と言えるでしょう。キャンピングカーに興味のある方は、是非ディーラーや販売店、整備工場で車検を含め維持費について相談してみることをおすすめします。