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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

車検切れの車を運転した場合同乗者にも責任は問われるのか

たとえうっかりと言っても、車検切れの車を公道で運転すると、法律違反となります。一方で、車検切れの車に一緒に乗っている同乗者には罰則はあるのでしょうか。さらに、同乗者が車検切れを認識している場合とそうでない場合では罰則に違いはあるのでしょうか。ここでは、車検の切れた車の同乗者に対する、罰則規定、責任について解説します。

車検切れの車を運転した場合の運転者の責任

車検切れした車を公道で運転すると、「無車検車運行」により運転者には罰則が適用されます。道路運送車両法違反(道路運送車両法第58条1項、108条)が適用され、6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金という刑事罰が科せられます。併せて、違反点数6点の行政処分が科せられることになります。車検時とほぼ同じ周期に満期を迎える「自賠責保険」も忘れてはいけません。車検を受ける際に、自賠責保険の加入が義務付けられています。車検切れをした車は、同時に自賠責保険も切れている可能性が非常に高いと言えます。
自賠責保険が切れている場合は「無保険車運行」により運転者に罰則が適用されます。自動車損害賠償保障法違反(自動車損害賠償保障法第5条、86条の3)により、12ヶ月以下の懲役、または50万円以下の罰金の刑事罰と、違反点数6点の行政処分が科せられます。また、上記違反の場合は、行政処分の前歴に応じて、30日間以上の免許停止処分にもなります。刑事罰においても、初犯は略式裁判ですが、過去の違反履歴などによっては正式裁判となることもあり、そこで刑事処罰が言い渡されることになります。

車検切れの車の同乗者には罰則や責任義務はない?

一般的に同乗者が車検切れを確認したり、認識することは困難です。仮にフロントガラスに貼付されている検査標章(車検ステッカー)自体を目視することができても、実際の車検期日は車検証(自動車検査証)を確認しないとわかりません。そのため、車検切れの車に乗っている同乗者に対しては、特別な罰則規定はありません。前述の通り、「無車検車運行」「無保険車運行」は厳罰を伴う重大な法律違反です。通常、同乗者が罰則や責任義務を課せられることはありませんが、運転者としては、これらが発覚した際に、同乗者に対して余計な心配をかけさせてしまうことにもなります。また、当然のことながら、車を運転する際は法令順守を徹底することが求められます。同乗者がいれば尚のこと、車を利用する際は、車の点検整備はもちろん、車検期間の確認なども含め、確認してから運転するようにしましょう。車検が切れていながら公道を走るということは、整備不良等から生じる安全性の問題をはじめ、前述した通り、自賠責保険の期限とも大きく関わってくるため、万が一の事故の際の補償の支払いにも関わる、非常に危険な状態と言えます。当然のことながら、運転者が車検の期日を忘れずに把握し、適切に車検を受けることが最重要ですが、車との共存を図る上でも、運転者はもちろん同乗者を含めた社会全体が、車検切れ車両に対する意識を高めることが大切だと言えるでしょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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