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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

日本の車検は高い?海外の車検費用について

日本に住んでいれば日本の法律やルールに従って生活するのは当たり前ですから、そのことを疑問に感じることはありません。車検も同じで、日本の決まりに従って車検を受けて、決まった税金を支払って、公道を走行できる証明書(車検証やナンバープレートなど)を発行してもらいます。

自分が当たり前だと思って従っている車検制度ですが、日本以外の国ではどうなっているのでしょうか?海外に比べると日本の車検にかかる費用は高いのでしょうか?期間は短いのでしょうか?日本と海外の車検事情を比較していきます。

海外の車検事情

海外の車検事情

“日本は海外に比べて車検が厳しく費用も高い”などとよく聞きます。しかし、日本の車検検査手数料は3,000円未満の費用ですから、イギリスやフランスが1万円以下、韓国やオーストアリアが3,000円程度に比べて特別高い印象はありません。
では、何が高いのかというと、車検と同時に支払う「自動車重量税」と「自賠責保険」の金額です。これらは、車種によって違いはあるものの、合計5万円前後になりますから、海外と比べて日本の車検が高いといわれるのはこの税金の部分なのです。海外も同様に車検とともにこのような税金を支払う必要があるのかというとそうではなく、多少の違いはあるにせよ日本は高い税金を納める必要があります。

では、実際に海外諸国の車検事情はどうなっているのかというとたとえば、アメリカ自体に車検制度はありませんが、州によって独自の車検制度があり、また、整備不良の車は州法によっては高い罰金が課されてしまいます。イギリスでは、費用は1回5,000円程度で、新車から3年目で車検をして、その後は年に1度検査を受ける必要があるようです。イタリアは新車購入後10年間は一切車検がありませんので、自分で整備しなければいけません。スイスなどは車検制度がないものの、車の排気ガスのコントロールにルールがあります。オーストラリア・台湾では3年以上経過した車は指定工場で点検する必要がありますし、その後は毎年検査を受ける必要があります。ロシアでは車を交通警察に持ち込んで合格する必要がありますが、警察が実権を握っていて、色々な噂があって怖いイメージです。

対して、中国・ブラジル・フィリピンなど、発展途上国や先進国ほど精度が整っていないような国だと、車検制度がありません。こうみると、先進国は何かしらの車検制度があるものの、発展途上国では、車検制度やそれに準ずる制度がなく野放しの状況のようです。つまり、日本と違い海外では”自分の車には自分でちゃんと責任を持つこと”という考えがあり、ブレーキの点検やタイヤの管理など、日頃から車のメンテナンスを怠らないことが根付いているようです。

結局、車検は必要なの?

2年に1度(新車は初回3年)数万円もの費用をかけて行なわなければいけない日本の車検制度は、費用も手間も面倒くさいし、やらなくていいなら楽ですよね。しかし、道路を走っている車が車検を受けていなかったら、歩道を安心して歩けるでしょうか?みんなが車に詳しくて、日頃からメンテナンスをマメにしている方なんて一握りで、実際は、たいがいの人は車の知識に疎く乗ることができればいいと思っていますから、そんな人ばかりでは安全安心な社会は夢のまた夢の状態になってしまうでしょう。

自動車は、時速100km以上のスピードが出る鉄の塊であり、走る凶器ですから、運転にも整備にも決まったルールを設けないと、一歩間違ったら自分や家族の安全や幸せを奪ってしまう可能性があるのです。運転する人には運転免許制度で合格した人に運転免許を交付し、道路交通法で交通ルールを整え、車検制度で、道路を安全に走行できるようさまざま検査をして合格することで、日本の社会的な秩序は保たれています。また、万が一何か起きてしまっても、責任はどこにあるのかを明確にすることができるのです。

日本には厳しい車検制度があるおかげで、日本車自体の性能はもちろんのこと、日本で使用されていた輸入車両であっても、「日本で使われていた中古車」は信頼を得ています。なので、日本で廃車になった車両であっても、乗用車やタクシー・路線バス・救急車など、中古車として海外で長く活躍できているのでしょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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