コーティング・クリーニング
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

ガラスコーティング車の洗車方法は?メンテナンスの注意点を解説

車のガラスコーティングは、手入れが楽になりワックスいらずと言われていますが、洗車は水洗いだけでOKというのは本当でしょうか?

ここでは、ガラスコーティングが施された車を自分で洗車する方法やメンテナンスの注意点について説明します。

車のガラスコーティングとは?

車のガラスコーティングとは?

ガラスコーティングとは、ガラス質の被膜で塗装表面をコーティングする事により、酸化やキズ、鳥のフンなどから塗装面を守ってくれるコーティングのことです。硬い被膜を形成するので、洗車が簡単でコーティングが落ちにくく、効果が長持ちするのが特徴です。

ガラスコーティング車の洗車は水洗いだけでいいの?

ディーラーなどで新車時に施工する事も多いガラスコーティングですが、手入れが簡単で洗車も水洗いだけで良いと言われています。これについては、概ね正解と言えるでしょう。

正確には「コーティングしているから汚れがつきにくく洗車をしなくて良い」のではなく、「コーティングしているから汚れが落ちやすい」のです。汚れを長期間そのままにしておくと、コーティングしていても落としにくくなります。

洗車回数が減るのではなく、1回の洗車にかけるメンテナンス時間が少なくて済むのが、ガラスコーティングのメリットでもあります。

ガラスコーティング車の洗車方法について

ガラスコーティングが施された車を洗車する際は、最初に車全体をたっぷりの水で濡らします。この時点で汚れやホコリはだいたい水と一緒に流れていきます。

次に、車が濡れている状態で、たっぷりと水を含ませた洗車用スポンジや柔らかいタオルを使い、優しく塗装表面を撫でるようにこすり洗いします。途中でスポンジを絞ったりせず、ビショビショのままで優しく撫でるだけでほとんどの汚れは落ちるはずです。

最後に、たっぷりの水をかけて汚れを洗い流し、吸水性の良いセーム皮やマイクロファイバークロス等で水分を優しく拭き取ると、洗車は完了です。

ガラスコーティング車の洗車傷を防ぐ方法

ガラスコーティングが施された車は傷に強いとされています。しかし、洗車の時にゴシゴシと擦ると、いくらコーティングしてあっても傷がついてしまいます。

洗車傷の多くは、塗装表面に付着している鉄粉やホコリを、そのまま車に押し付けて擦ってしまう事が原因とされています。前項の洗車手順で書いた通り、車を擦る前に一度たっぷりの水をかけて流してやる事が大切です。

また、洗車機を利用して洗車をする方も多いと思いますが、ガラスコーティングが施された車にはあまりおすすめできません。近年の洗車機は性能が上がっているとはいえ、手洗いでの洗車よりは傷がつきやすいからです。洗車時の傷を最小限に抑えるためには、手洗いで優しく洗うことをおすすめします。

ガラスコーティング車を拭き上げる際の注意点は?

ガラスコーティング車を拭き上げる際に、台ふきんでテーブルを拭くように円を描いて拭いていませんか?色々な方向に向かって細かい傷がつくと、表面が乱反射するようになってしまい、傷が目立つようになります。

ですので、ガラスコーティング車を拭き上げる際はなるべくクロスを広げて表面に置き、力を入れずに一方向へゆっくりと引っ張るように拭きましょう。

洗車時の水洗いで落ちない汚れはどう処理する?

油脂成分が強い汚れは、水洗いではなかなか落ちません。

例えば、夏の暑い日などに走行していると、アスファルトのピッチやタールなどが付着する事がよくあります。白い車等で、小さな黒い点々が付いたように見えるものがピッチ・タールです。これは粘性が高く石油成分の一種ですので、水洗いではなかなか落ちません。

これらの汚れを落とす際は、パーツクリーナーやシリコンオフなどをウエスにしみこませ、優しく撫でるようにふき取ります。汚れが落ちたら、成分が表面に残らないようすぐに洗い流します。

ホコリが表面に付着しているだけの状態であれば、水洗いだけで汚れは大体落ちます。バケツやスポンジ、タオルや水道などがあれば作業に取り掛かれるでしょう。

油脂成分の強い汚れがある場合は、それを落とす成分を含むケミカル剤が必要になります。ただし、それがコーティングを痛めるものである可能性もあるため、施工してもらった業者に使用して良いものかどうかを、確認する必要があります。

水洗いで落ちない汚れの場合は、コーティングを長持ちさせるためにも、専門店やプロの方に洗車をお願いすると安心でしょう。

まとめ

今回は、ガラスコーティングが施された車を自分で洗車する方法や、メンテナンスの注意点について解説しました。

ガラスコーティングが施された車を洗車する際は、汚れによる洗車傷を防ぐため、たっぷりの水で濡らした後、塗装表面を撫でるようにこすり洗いします。再び水をかけて汚れを洗い流した後は、優しく水分を拭き取って洗車完了です。

拭き取りの際は一方向にゆっくりと引っ張るようにクロスを動かし、色々な方向に傷がつくのを防ぎましょう。

車のガラスコーティングは、安価なものではありません。正しい洗車方法で長期間美しい状態を保てるようにメンテナンスを行いましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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