車のガラスコーティングのメリット・デメリットとは？自分で施工できる？

ガラスコーティングはワックスいらずと言われており、近年の自動車コーティングでは主流となっています。

今回は、ガラスコーティングの施工方法やメリット・デメリット、施工方法による仕上がりの違いについて詳しく見ていきます。

ガラスコーティングとはどういったもの？

近年、自動車コーティングの主流はポリマー系からガラス系へと移行してきています。

ガラスコーティングとは、「塗装の表面をガラス質の被膜で覆ってしまう事によって、自動車の塗装を酸化やキズから守り、艶を持続させる」ための施工です。

元々自動車の塗装は3層から4層の塗装がなされており、一番外側にクリア塗装を施す事によって艶を出しています。このクリア塗装の上に更にガラスコーティングをする事によって「艶を強く」し、「酸化やキズから塗装を守る」事ができるのです。

ガラスコーティングとポリマー系コーティングとの違いとは

ポリマー系コーティングは、施工のしやすさと強い艶を出せる事で人気となりました。被膜が柔らかく油脂成分が多い事から、ワックスをかけたような水のはじき方をするものの長期間持続させる事は難しく、定期的なメンテナンスや再施工が必要となります。

一方で、ガラスコーティングは硬い被膜を形成する為、ポリマーに比べると劣化しにくく、コーティングの効果を長期間持続できる事から最近の主流になってきています。

ガラスコーティング車のメリット

ワックスいらずと言われるガラスコーティングですが、最大のメリットは硬い被膜による艶の持続性でしょう。

また、キズに強いだけでなく化学変化を起こしにくく、洗車時も水をかけて汚れを洗い流すだけで良いとされ、普段の手入れが簡単になります。手入れが楽になれば洗車の負担が減り、車をきれいな状態で維持したいというユーザーにとっては大きなメリットとなります。

さらに、ボディの状態を保つ事で車のリセールバリュー維持も期待できるため、将来的に車の乗り換えを検討している人には特におすすめです。

ガラスコーティングのデメリット

ガラスコーティングのデメリットは、施工料金が高い事が挙げられます。

ガラスコーティングは施工に時間がかかる為、プロに依頼すると乗用車1台分で約4万円～10万円程かかります。ワックスがけなどの手間から解放される対価として妥当と見るかどうかは、ユーザー次第でしょう。

また、硬い被膜を形成することはメリットである一方、簡単に再施工ができない点がデメリットといえます。そのため、ガラスコーティングの施工を考えている場合はよく考えた上で依頼しましょう。

ガラスコーティングの施工方法

最近は、自分で施工できるようカー用品店などでコーティング剤が市販されていますが、施工の仕方によって仕上がりはずいぶん変わってきます。ここでは、ガラスコーティングの施工方法について詳しく見ていきましょう。

1.下準備（洗車）
コーティングをする前に下準備として念入りに洗車を行います。自動車の塗装の上に被膜を形成するわけですから、汚れやホコリがあればそれも被膜の内側に覆いこんでしまう事になりますので、しっかり汚れを落とします。ホコリや水アカだけでなく、しっかり被膜をのせるためにも脱脂を行います。

2.コーティング剤の塗布
コーティング剤を塗布していく際は、被膜を作りたくないゴム部分やキーシリンダー部分などをしっかりマスキングテープなどで覆い、均一に塗布していきます。最近の市販のコーティング剤はスプレータイプも増えており、施工しやすくなっています。

3.乾燥させる
あとは乾燥させて被膜を硬化させます。この硬化するまでの間、水やホコリがつかないように車の状態を保たなければなりません。塗布は簡単にできても、被膜が安定するまでの間に雨風が当たらない場所で状態を保つのは、屋内のガレージでもない限り難しいでしょう。

プロに施工を依頼した場合、乾燥時間中にゴミやホコリの付着を防ぐ場所を確保しなければならないので、値段が高くなるのです。苦労して施工しても、乾燥に失敗するとコーティングを落としてやり直しとなるため、素人には難易度が高いでしょう。

そのため、ガラスコーティングを施す際は専門店やプロへの依頼をおすすめします。

まとめ

今回は、ガラスコーティング車のメリット・デメリット、施工方法による仕上がりの違いや、ガラスコーティングの施工方法などを解説しました。

ガラスコーティングとは、塗装表面をガラス質の被膜で覆うことで愛車の塗装の酸化やキズを防ぎ、艶を持続させるものです。ポリマー系よりもより劣化しにくく、長持ちするガラスコーティングが現在の主流となっています。

ガラスコーティングは、硬い被膜による艶の持続性が最大のメリットです。洗車時も水をかけるだけで汚れが落ちやすくなることから、ワックスがけなどの手間も省けます。一方デメリットは、施工料金の高さが挙げられます。

ガラスコーティングは市販品でも施工できますが、素人には難易度が高いため、仕上がりの綺麗さを追求したい方はプロに施工を依頼した方がより確実でしょう。