コーティング・クリーニング
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

車のポリマー加工とは。メリットとデメリットを解説

車のコーティングといえば今までは「WAX(ワックス)」が主流でしたし、ワックスがけを経験している方も多いのではないでしょうか?しかし、今では、カー用品店に行けばワックスと一緒の棚に、「ポリマーコーティング」という車のボディをポリマー加工できるアイテムも並ぶようになって、自分で簡単に施工できますから、“以前はワックスを使っていたけど、今はポリマーコーティングだよ”という方も多くなったように思います。また、カーコーティングの施工を専門でおこなっている業者でも、ポリマーコーティングのコースを一番安価なコーティングとして扱っているところもあります。このように、現在では一般に広く普及したポリマーコーティングですが、その特徴やメリット・デメリットを詳しく説明できる方は、一般の方には少ないのではないでしょうか?良い面ばかりではなく悪い面も理解したうえで、ポリマーコーティングの機能を最大限に活かしましょう。

カーコーティングのポリマーとは?

ポリマー(polymer)とは重合体(じゅうごうたい)のことで、複数のモノマー(単量体)が結合して鎖状や網状に重合してできた化合物のことです。一般的に、ポリマーは高分子の有機化合物のことを指します。身近なものでは、ナイロン繊維やポリエチレンの買い物袋などがポリマーです。車のポリマーコーティングは、フッ素やシリコンを含んだポリマーである高分子化合物をボディに塗布して被膜を作ります。ワックスの被膜に比べると、ポリマーコーティングは効果も長く耐熱性なども強い被膜を作ります。ポリマーコーティングには、フッ素やガラス系の一部が含まれますが、カーコーティング専門店で扱っているガラスコーティングにはガラス系も多くなっています。両者を分ける定義がないのが現状のため、ボーダーラインがあいまいになっているからです。樹脂系にガラス繊維が入っているものはポリマーコーティングの性質が強く、ガラスに他の繊維が入っているものはガラスコーティングの性質が強いので、高い費用をかけて依頼するわけですから、施行の前にその特徴や性質などを理解しておくことが重要です。

ポリマー加工のメリットとデメリット

メリット

1.安く施行できる
2.自分で施工できる
3.専門店では安いコースが多い
4.仕上がりにツヤがある
5.施行・剥離・再施工が簡単にできる
6.小さな傷であれば、上からコーティングすれば消える

デメリット

1.被膜がやわらかいので、傷を防ぐ効果はない
2.油脂分が多いため、劣化しやすい
3.劣化した部分をマメに取り除かないといけない
4.コーティング効果が短い(3ヶ月程度)
5.マメにメンテナンスが必要(最低月に1度)
6.研磨剤入りの洗剤を使うと被膜が剥がれる

ポリマーコーティングの特長を理解して使用しよう

ポリマーコーティングの特長として、

・被膜にツヤがある
・施工が簡単
・安価にできる
・被膜がやわらかい
・劣化が早い
・剥離と再施工が簡単にできる

などがあります。ポリマーコーティングの被膜は素人にも簡単に施工できて、ツヤのある仕上がりにできますが、反対に、柔らかい被膜なので塗装面を保護する役目は期待出来ないなどの性質があります。

また、油分が含まれているのでコーティングが劣化しやすい面があります。劣化した部分をマメに洗車して取り除かないと、そのままボディに張り付いてガンコな汚れになり、ちょっとやそっと洗車しても落ちない汚れになってしまいますし、そのままだと、劣化してこびり付いたままの汚れが他の汚れを集めやすくなり付きやすくなりますし、塗装にも浸食してダメージになりやすくなります。

なので、マメに洗車する方や車いじりが好きという方などには向いているかもしれませんが、屋外駐車なのに洗車はめったにしないような方には、あまりおすすめできないコーティングかもしれません。コーティングそれぞれの特徴を理解して、より自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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