オイル交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

【オートマオイルの交換】圧送・上抜き・下抜きについて

オートマオイルの交換と聞くと、エンジンオイルの交換と同じようなものと考えてしまいがちです。しかしオートマオイルの交換は、エンジンオイルの交換と比較して、より細心の注意が必要な作業です。オートマオイルは、エンジンオイルほど頻繁に交換するオイルではないため、作業の仕方など知らない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、オートマオイルの交換(圧送・上抜き・下抜き)方法の違いについて解説します。

オートマオイルの交換方法はどんなものがあるのか?

オートマオイルの交換方法はどんなものがあるのか?

オートマオイル(ATF)の交換方法としては、主に以下の4種類に分けられます。

・圧送交換方式
・循環吸引方式(上抜き)
・下抜き
・市販のオイルチェンジャー(手動ポンプ式)で交換

上記のうち、市販のオイルチェンジャーを使って行う場合は、自分で行うことになりますが、基本的にはこの方法は避けた方が無難です。オートマオイルの交換は、かなり手間がかかる上、さまざまな不具合を招きやすい作業です。よほどの経験や知識がない限り、信頼できる整備工場や専門店、ディーラーなどに作業を依頼することをおすすめします。また、近年のオートマオイル交換時期の推奨距離は伸びている傾向ですが、その分、オートマトランスミッションの性能を維持するためにも、自動車メーカーの推奨する純正オイルを使うことをおすすめします。同様に最近広く普及しているCVTの場合、各自動車メーカーによるオイルの指定がATFと使い分けているケースが多いので注意が必要です。

オートマオイルの各交換方法の特徴

圧送交換方式

オイルクーラーラインから交換する方法です。圧力をかけてオイルを強制排出~循環させる交換方法です。オイルの交換率が高いことが特徴です。ただし、圧力をかけて循環させるため、長期間オイル交換していない場合は、固着した不純物を循環させるなど、不向きなケースがあります。

循環吸引方式(上抜き)

ATFレベルゲージにオイルチェンジャーを接続し、新しいオイルを循環させて交換する方法です。誰が交換作業を行っても、バラつきがない特徴がある反面、オイルの交換率は圧送交換方式の半分程度となります。比較的、低走行車で2万キロ程度を目安に定期的に交換している車両向きと言えるでしょう。

下抜き

ジャッキアップして、ATトランスミッションの下部にあるドレンからオートマオイル(ATF)を抜き、抜いた分と同量の新しいオイルを足していく方法です。しかしながら、オイルパンに溜まった分しか交換できないため、何度かに分けて作業を繰り返す必要があります。

オートマオイルの交換は、不具合につながりやすい非常にデリケートな作業です。オイルにあまり精通していないと、交換直後に車が動かなくなったり、シフトチェンジする際のショックが大きくなるなど、さまざまな不具合が起きてしまう可能性があります。オートマオイルを交換する際は、オートマチックトランスミッションとオートマオイルに精通した専門家に依頼することをおすすめします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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