オイル交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

エンジンオイルの補充は種類の違うものを混ぜても大丈夫なのか

化学合成油、鉱物油、粘度、グレード、SN、SM…など。見た目同じような液体に見えるエンジンオイルには、様々な種類やグレードが存在します。毎回同じ場所でオイル交換をするなら整備士さんにおまかせできますが、自分で交換する場合やオイル交換の場所を変えた時、従来のオイルと違うオイルが使用される可能性があります。オイル交換などでオイルの補充をする時に、違う種類のオイルが混ざっても大丈夫なのでしょうか?

古いオイルと新しいオイルを混ぜても大丈夫?

通常、オイル交換をする際には古いオイルを一度全部排出してから新しいオイルを補充します。プロの整備士がオイル交換をしてもエンジン内に残っているオイルを完全に取り除くことは不可能で、どうしても100cc程は残ってしまいます。その場合「古いオイル」と「新しいオイル」が混ざった状態になりますが、新しいオイルの方が圧倒的に量が多いため、あまり問題になりません。危険なのは自分でオイル交換をする時、エンジンオイルが減ったら足し、減ったら足し、と「ちょい足し」し続けるケースです。この場合、どんなに高級なオイルを足しても古いオイルのグレード以上の効能は発揮されません。オイルはガソリンのように減って消費するものではなく、エンジン内を「循環」するものなので、エンジン内の汚れなどが混ざっています。これを取り除かない事には新しいオイルを足し続けてもなんの効果もないどころか、エンジンに負担をかける一方です。面倒でも古いオイルを抜いて新しいオイルを入れるようにしましょう。

種類や粘度の違うオイルを混ぜても大丈夫?

4リットル入りのオイルを購入して自分でオイル交換をする時、使用したのは3リットルで1リットル余ってしまう、というケースが良くあります。そのまま次のオイル交換時に使えばなんの問題もありませんが、新しい種類のオイルを購入して、余ったオイルと混ぜた場合は大丈夫なのでしょうか? 例えば同じメーカーと同じグレードのオイルの場合は問題なく使用できます。鉱物油だったのを化学合成油に変える場合、化学合成油のメリットが発揮されない恐れがありますが、エンジンを回す分にはあまり問題視されていません。 粘度が違う場合ですが、こちらはあまりおすすめできません。オイルには粘度や品質などを調整するために添加剤が含まれています。一定の品質を保つために絶妙なバランスで配合されているオイルに、別のオイルの添加剤などが混ざってしまうと、そのバランスを大きく崩し、オイルの性能が十分に発揮されない可能性があります。そうなるとエンジンの中の潤滑性能にも影響が出てくるので、安全の為にも、粘度が違うオイルは混ぜない方が良いでしょう。

オイルの銘柄を変更したい場合はどうする?

オイルの銘柄を変更したい場合はオイル交換時の際に変えるのがおすすめです。オイルフィルタやオイルパンの底に古いオイルが残る可能性がありますが、何百ccというレベルなので問題にはなりません。自分で交換するのが心配ならば、ディーラーや整備工場に持ち込んで依頼する方法が一番安全です。ただ、あまりあれこれとオイルを変えずに、車種の指定にあったオイルを選んだ方が安全でしょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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