タイヤ交換作業におすすめのインパクトレンチとは

タイヤ交換を行う上で欠かすことのできないナットの取り外し作業ですが、作業に慣れていない場合は予想以上に時間がかかってしまう作業となります。ナットはタイヤを固定する大切な部品になるため、しっかりと固定されていない場合はタイヤや車体を傷つけるリスクがあるだけではなく、最悪の場合はタイヤが走行中に外れてしまう大事故につながりかねません。今回はタイヤを固定するナットの締め外しにおすすめの工具である、インパクトレンチについて紹介をしていきます。

この記事の目次

1. タイヤ交換作業におすすめの工具とされるインパクトレンチとはなに？
2. タイヤ交換の際にインパクトレンチを使うことのメリットとは？
3. タイヤ交換でのインパクトレンチの使い方・注意点

タイヤ交換作業におすすめの工具とされるインパクトレンチとはなに？

インパクトレンチと聞いてピンとこないドライバーの方もいるかもしれませんが、インパクトレンチとは電動やエアーの力を利用して作動するレンチになります。インパクトレンチは回転する際に打撃を加えることで、単純な回転力と比べて、より大きな力を出すことができるようになっています。この原理によりインパクトレンチは人間の力に比べて大きなトルクを出すことができるため、タイヤ交換時のナットを締めたり外したりする作業を簡単に行うことができるようになります。

タイヤには1本あたり4本から5本のナットが使われているため、人間が作業する場合は非常に手間がかかります。インパクトレンチは素早く簡単に作業が行えるので、タイヤ交換に必要な時間が圧倒的に少なくなります。例えば、ナットを緩める作業を人間が行う場合、ナットが固く締められていると1個のナットを外すだけでも疲れてしまいますが、インパクトレンチを使えば手間がかかる作業を簡単に終わらせることができるため、全体の作業効率を飛躍的に向上させるメリットもあります。

タイヤ交換の際に、あると便利なおすすめの工具であるインパクトレンチですが、タイヤ交換時に使用する際は注意するポイントがあります。タイヤのナット締めはトルクと呼ばれる締め付け力が規定されています。しかし、パワーがあるインパクトレンチでナットを締めてしまうと、規定以上の力で締まってしまう恐れがあります。規定以上のトルクでナットを締めてしまうと、ナットの山を潰してしまったり、ボルトを折ってしまう可能性もあります。また、規定値以上のトルクで締め付けてしまうと走行中に影響が出る可能性もあります。そのため、インパクトレンチはナットを緩めるときにのみ使用し、ナットを締める際はトルクが調整できるトルクレンチを使用すると安心です。タイヤ交換は、交換するタイヤの本数が増えてくると、必要となる時間や労力も非常に大きくなってしまいます。インパクトレンチなど作業効率を上げてくれる道具を正しく使うことで、作業時間を大幅に短縮することができるため、自分でタイヤ交換をするという方は、インパクトレンチを揃えておくことをおすすめします。