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タイヤ交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

【タイヤ交換の決定版】タイヤ交換のポイントや業者の選び方・料金相場など基本情報総まとめ

【タイヤ交換の決定版】業者の選び方から一般的な料金相場などの基本情報総まとめ

タイヤは、車を安全に、そして快適に走らせるために必要不可欠なものです。そのため、季節や路面状態に応じてタイヤ交換をすることもありますし、タイヤの溝が減った時や、パンクなどのトラブルが起きた際にも、当然、タイヤを交換することになります。その他にも、乗り心地を向上させたい、燃費を良くしたいなど、自分が求める性能を持つタイヤに履き替えたり、または、ドレスアップのためにタイヤ交換をする場合もあるでしょう。

「タイヤ」と一口に言っても、サマータイヤやスタッドレスタイヤなど、タイヤの種類も多くありますし、タイヤ性能の違いや、タイヤメーカー・ブランドも様々にあります。タイヤ交換を業者に依頼する場合でも、タイヤ専門店やカー用品店、ディーラーやガソリンスタンドなど、いくつもの業者が存在し、どこにタイヤ交換をお願いしようかと悩むこともあるかもしれません。

ここでは、タイヤの役割やタイヤ交換の重要性などの基本から、タイヤの選び方のポイントやタイヤ性能の種類と特徴の解説、タイヤ交換の依頼先のそれぞれの特徴や選び方、タイヤ交換の料金・価格相場など、タイヤ交換にまつわる情報を総まとめで解説します。

タイヤ交換の基本と重要性

タイヤ交換の基本と重要性

タイヤは走れば必ず摩耗するとともに、紫外線や経年などから自然と劣化するので、交換が必要になってきます。まずは基本的なタイヤの知識をはじめ、タイヤ交換の基本を知っておきましょう。

タイヤの役割とは?

タイヤの役割には、車の荷重(車重、乗員など)を支えること、エンジンからの駆動力やブレーキの制動力を路面との摩擦により路面に伝えること、路面をきっちりグリップし車の走行安定性を維持すること、路面からの衝撃を吸収し快適な乗り心地に寄与することの、4つの役割があります。

タイヤに関するトラブルとは?(パンク・バースト・スタンディングウェーブ現象・ハイドロプレーニング現象)

タイヤのコンパウンドは主に路面とのグリップ性能を向上させるために柔らかいゴムでできているので、走行とともに徐々に摩耗します。また、路面に直接触れるパーツであるため、さまざまなトラブルに見舞われる場合があります。

代表的なのがパンクとバーストです。パンクは釘やネジなどを踏んで徐々に空気が抜けることを指し、バーストは空気圧不足やひび割れなどの劣化によって高速走行中に一気に破裂する現象です。

またタイヤが柔らかいために起きるのがスタンディングウェーブ現象です。空気圧の低いタイヤで高速走行をしたとき、タイヤ表面が波打ち急激にバーストするものです。雨天時に気をつけたいのはハイドロプレーニング現象です。「ハイドロ=水」「プレーニング=浮く、滑る」という名前の通り、タイヤが路面の水の上に浮いて、水上スキーをするような状態になり、ハンドルが効かない危険な状態になります。

タイヤ交換の重要性とは?

突発的なパンクは防げませんが、それ以外の現象は、常にタイヤの残り溝や空気圧、ヒビなどをチェックし、適切なタイミングでタイヤを交換することで防ぐことができます。

タイヤは柔らかいゴムでできているため、走行すれば必ず摩耗します。摩耗したままで走っていると、先に挙げたバーストなどのトラブルが起こる危険性があり、重大な事故につながります。それを防ぐためには、スリップサイン(詳しくは後述します)が出る前に交換し、安全性を常に維持しておかなければなりません。

また、車を安全に走行するため、快適な走行を実現するためにも、雪道であればスタッドレスタイヤに交換する、冬の季節が過ぎたらノーマルタイヤに交換するなど、路面状況によってタイヤを交換することも重要になります。

タイヤ交換をすることで乗り心地や燃費は変わる?

タイヤを交換することで、乗り心地や燃費にも変化が出てくると言えます。新しいタイヤは柔らかいですから、同じ偏平率や銘柄でも乗り心地は良くなりますし、ドライでもウェットでもグリップ力が向上します。また、近年の低燃費タイヤなど、転がり抵抗を減らすことで燃費や環境性能を向上させたタイヤに交換することで、燃費にも影響を与えます。その他、路面からの衝撃の吸収性能を向上させ、コンフォート性能を重視したタイヤなどもあります。

タイヤの寿命・タイヤ交換の時期の目安とは?

走行状況やタイヤの保存条件にもよりますが、タイヤの寿命はどんなに長くても製造後10年と言われています。そうでなくても、サイドにヒビがある、ゴムが固くなった、偏摩耗している、トレッド面に欠けがある等の場合は交換します。また、摩耗によりスリップサインが出たときはすぐに交換すべきです。

さらに、タイヤの寿命やタイヤ交換の時期の目安として、走行距離や使用年数などを目安とすることもありますが、前述の通り、走行状況はそれぞれに違い、タイヤの状態も違ってくるため、日頃からの点検や定期点検などを通して、専門家にタイヤ交換のタイミングを相談することをおすすめします。

スペアタイヤも交換した方が良いの?

前述のタイヤの寿命・タイヤ交換の時期の目安でも解説した通り、タイヤの寿命はおおよそ製造後10年という目安があります。これはスペアタイヤも同様ですので、あまりにも製造後から年月が経過しているスペアタイヤであれば、交換を視野に入れた方がいいと言えるでしょう。

尚、スペアタイヤと言う特性上、日常では使用しないため、点検を怠ってしまうケースも見受けられます。タイヤの空気は自然にわずかながら抜けてしまいますので、いざ使おうと思ったら空気が抜けていて使い物にならなかった、ということにならないためにも、定期的にスペアタイヤの空気圧をチェックしておきましょう。

タイヤの選び方の基本とポイント

タイヤの選び方の基本とポイント

タイヤは、車のグレードや出力、走行性能などによってサイズが違ってきます。そのため、どのようにしてタイヤを選んでいいものか悩むこともあるでしょう。こちらでは、タイヤの選び方の基本とポイントを解説します。

タイヤサイズの見方

タイヤのサイドウォールには、必ずタイヤサイズや性能を表示する数字や英文字が書かれています。例えば、「205/60 R15 91H」というような表示です。このタイヤのサイドウォールに表示されている数字や英文字を確認することで、タイヤサイズを確認することができます。この「205/60 R15 91H」という表示を紐解くと、以下のような情報が読み取れます。

205:タイヤの幅(mm)タイヤ側面の文字や厚みを除いた断面幅。
60:偏平率(%)タイヤ幅と高さの比率で、少なくなると、幅に対して高さが低くなります。
R:ラジアルの意味バイアスタイヤは「-」表示となります。
15:リム径装着するホイールサイズ(リム径)。
91:ロードインデックスタイヤ1本あたりの最大負荷許容能力(kg)です。
H:速度記号規定の条件下で走行できるスピードレンジ。

タイヤサイズで選ぶ

タイヤを選ぶ際には、例えば、15インチホイールに装着するなら15インチタイヤを選ぶ、というように、どの車もまずはホイールサイズに合ったタイヤを選ばなくてはなりません。またホイールの幅に適合したタイヤ幅を選択します。

タイヤ性能で選ぶ

タイヤの性能は、主に、直進安定性、ドライ性能(グリップ性能)、ウェット性能、低燃費性能、ライフ性能(耐摩耗性)、静粛性、乗り心地の、7つの分類で考えることが多いです。どれを重視するかは、タイヤを装着する車のタイプと、ドライバーの好みによります。

例えば、スポーツカーであれば、ライフ性能よりはドライ性能(グリップ性能)を重視する傾向が強く、同じミニバンでも、低燃費性を重視するか、或いは、乗り心地を重視するか、ドライバーの好みによって違ってきます。詳しく知りたいときは、タイヤメーカーのカタログで違いをチェックしたり、タイヤ専門店などのスタッフに尋ねるといいでしょう。

インチアップをする際の注意点

インチアップとは、タイヤ外径を変えずホイールリム径を大きくすることです。例えば、純正で装着されている(215/60 R16)というタイヤを、(215/55 R17)に履き替えるのがインチアップです。見た目がスタイリッシュで見栄えが良くなるなどメリットもありますが、次のデメリットもあります。

・タイヤが低偏平になるため、乗り心地が悪くなる傾向がある
・タイヤが太く(重く)なるため、燃費が悪くなる傾向がある
・トレッド面が広くなるため、走行音が大きくなる傾向がある
・トレッド面が広くなりグリップ力が増え、ハンドルが重くなる傾向がある

これらの点は、事前に知っておきたい注意点と言えるでしょう。

タイヤ性能の種類と特徴

タイヤ性能の種類と特徴

全てのタイヤには、それぞれ特徴があります。主なタイヤ性能の種類と特徴についてご説明します。

グリップ性能

タイヤが路面をつかむ(グリップする)力であり、摩擦力、或いは、転がり抵抗の目安となる性能です。これがないと、車は路面をグリップできず滑ってしまいます。F1などレーシングカーでは、タイヤのトレッド面のコンパウンドをソフトにすることでグリップ性能を上げています。

ウェット性能

一般の車では乾いた路面(ドライ)から濡れた路面(ウェット)まで走りますが、雨の日などの走行を考えると、安全という側面から、ウェット性能はドライ性能と同じぐらい重要な性能になります。ウェット性能の良し悪しは、タイヤ表面からいかに水を飛ばすか(排水するか)によって変わってきます。主に斜めの溝(サイピング)が路面との密着を高め、縦を走る太い溝が排水の役割を果たしています。

ドライ性能

乾燥した路面(ドライ路面)でのグリップや操縦安定性がドライ性能です。グリップ力はタイヤの横溝やトレッド面のコンパウンドによって得られます。ウェット性能とドライ性能は相反するものではありませんが、タイヤメーカーにより、タイヤパターンの研究が続けられています。

乗り心地

「乗り心地」とは個人の感覚を表す言葉ですから、何をもって乗り心地がいいかと言うと案外難しいものです。ただ言えることは、路面の凹凸や、わだちからの振動や衝撃を、吸収・緩和すること、路面との摩擦音や共鳴音などを吸収し、静かで揺れの少ないキャビンを提供することでしょう。偏平率が低いタイヤは、路面から衝撃を吸収するサイドウォール部分が薄くなるため、乗り心地は固くなる傾向にあります。

直進安定性

直進性は、タイヤの縦溝から生み出されます。サーキットで見かけるスリックタイヤには、タイヤ自体の直進性はありません。しかし一般車では、タイヤの直進性を高めることで、ドライバーはリラックスしてハンドルを握っていられます。ただし直進性が強いだけでは、コーナーが曲がりにくくなりますから、両方のバランスをどう保つかがタイヤの性格の味付けになります。

静粛性

タイヤは走行すると路面との摩擦や道路の継ぎ目を乗り越えた際にタイヤ内部で発生する共鳴音などにより不快な音が発生します。静粛性を高めるにはタイヤのトレッドパターンや内部の構造によってかなり変わってきます。摩擦音は、タイヤが路面に接触するときに起き、パターンに変化をもたせることで低減させることができます。また、タイヤによっては不快な音を吸収する素材をタイヤ内部に装着することで静粛性を高めているものもあります。

省燃費性能

省燃費性能は、タイヤの転がり抵抗によって変わってきます。タイヤは路面との間に摩擦力を発生させることでグリップしているため、転がり抵抗を減らすとグリップ力は低下しがちです。しかし、転がり抵抗が減ると、燃費は良くなります。エコカーなど燃費の良い車には省燃費性能を重視したタイヤが装着されており、相乗効果を高めています。現在ではハイブリッドカーやPHVなどの人気により、省燃費性能とグリップ性能の両立を目指したタイヤの開発がトレンドと言えるでしょう。

ライフ性能

距離を走っても、減りが少ない「長寿命」「ロングライフ」と言われる耐摩耗性に優れるタイヤを指します。ロングライフとグリップ力を両立させるのは難しいですが、技術の進歩によって性能は年々向上しています。

タイヤ交換の基本と知っておいた方が良い知識とは

タイヤ交換の基本と知っておいた方が良い知識とは

一口に「タイヤ交換」と言っても、実はさまざまな交換形態があります。これらの違いについて解説します。

タイヤの履き替えとは?

タイヤの履き替えとは、例えば、冬を前にノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへ交換すること、およびその逆を行う、というようなことを指す言葉です。つまり、タイヤがホイールに装着された状態のものがそれぞれ1式4本ずつ合計8本あり、4輪ともホイールごと入れ替えることです。

タイヤの組み換えとは?

タイヤの組み換えとは、ホイールから古いタイヤを外し、新しいタイヤを装着することです。摩耗やパンク等によって、今付いているタイヤがもう使えないという場合に、組み換えをするのが一般的です。

タイヤのローテーションとは?

タイヤは、4箇所同じ位置で長期間使用していると、駆動力やハンドルの操舵力の関係から前輪と後輪で摩耗具合が違ったり、偏摩耗を起こしたりしてしまいます。これらを予防し、満遍なく減るようにしてタイヤを長持ちさせるため、4本のタイヤを定期的に位置交換します。これをタイヤのローテーションと言います。

タイヤの脱着とは?

脱着とは、字のごとくタイヤとホイールを車から「脱:外し」「着:付ける」することを意味します。履き替え、組み換え、ローテーションいずれの場合でも、必ず脱着作業が伴います。

タイヤのバランス調整とは?

タイヤは一見すると、真円で重さも均一に見えますが、実はそうではなく、微妙に重さが偏っています。タイヤをそのままホイールに装着しただけでは、回転したときに「ブレ」が生じ、ハンドルがぶれたり、偏摩耗を起こすなど弊害が起きます。そのため、ホイールにバランスウェイト(おもり)をつけ、偏りをなくす調整をします。これがタイヤのバランス調整になります。

タイヤの4輪アライメント調整とは?

タイヤは、車体や路面に対して実は直角垂直ではなく、直進性や安定性を高めるためにわずかに角度がついています。それを決める要素にはいくつかあり、上から見て、前側が少し内側を向く「トーイン」、前から見て、路面に対するタイヤの傾きを表す「キャンバー角」、この2つが代表的です。他には、「キングピン角」、「キャスター角」があります。これらを適正な範囲内で調整することで、偏摩耗を抑えつつ、走行特性を変更したりするのがアライメント調整です。

バルブ交換とは?

タイヤには、空気を入れる口であるバルブがついています。材質はゴムバルブとスチールバルブがあり、金属製の方が寿命は長く衝撃にも強いのが特徴です。時々緩みをチェックし、一般的なゴムバルブの場合は、タイヤ交換と一緒にバルブ交換をしておくのが良いでしょう。

ナット交換とは?

ホイールを固定するためについているナットをロックタイプやファッショナブルなカラータイプなどへ交換するのがナット交換です。全部交換する場合はジャッキアップしてタイヤを浮かせ、ナットを交換します。ジャッキアップしないと、受け側のハブボルトが曲がってついてしまう恐れがあります。また、ホイールを装着する場合は、適正なトルクでナットを締める必要があります。

タイヤ交換の流れ・工程

タイヤ交換の流れ・工程

タイヤを交換する場合の流れ・工程についてご説明します。

(1)ジャッキアップ

タイヤ交換をするため、タイヤを外す作業が必要になります。そのため、まず車体をジャッキアップ(持ち上げ)します。設備によって、リフトを使って4本同時、フロアジャッキを使ってフロントまたはリア2本ずつ、もしくは1本ずつ行います。

(2)ナットを外す

次に、インパクトレンチでナットを外していきます。これは電気や圧縮空気を利用した道具で、ナットを強大なトルクで安全に、一気に外します。

(3)ホイールからタイヤを外す

タイヤの空気を抜き、専用機械(タイヤチェンジャー)にタイヤを乗せ、回転させながらビード(タイヤとホイールが接する部分)を外します。

(4)ホイールに新しいタイヤをつける

タイヤチェンジャーに新しいタイヤをつけ、ビードに空気漏れ防止のクリームを塗ります。そして、チェンジャーでビードをはめていきます。

(5)空気を入れる

空気または窒素ガスを充填します。

(6)ホイールバランスを取る

タイヤは真円ではないことと、微妙に重量バランスが偏っています。高速走行でハンドルがブレるのを防ぐため、ホイールバランスを取って重量のバランスを均一にします。

(7)タイヤを車体につける

最後に車体にタイヤ付ホイールを取り付けて、タイヤ交換が完了します。タイヤの大きさや種類、ホイールの形状、タイヤのバランスにもよりますが、通常であれば、ここまで4本の交換で30分~2時間前後です。

タイヤ交換の依頼先の選び方や特徴について

タイヤ交換の依頼先の選び方や特徴について

タイヤ交換を依頼する場所としては、タイヤ専門店、カー用品店、ディーラー、ガソリンスタンドなど、いろいろな場所が考えられます。それぞれの特徴や、見積りなどについて解説します。

タイヤ専門店

およそタイヤとタイヤ交換に関することであれば、もっとも安心できるのがタイヤ専門店でしょう。タイヤの種類が豊富で、価格も安く、ホイール、タイヤとホイールのセット販売なども行っており、専門スタッフと話をしながら自分にあったタイヤ選びが可能です。タイヤを専門に扱うだけあって、スタッフの知識や技術も高いのが特徴です。豊富なバリエーションから、安く、速く交換したいという方にはおすすめのショップです。

カー用品店

カー用品店は、タイヤをはじめ、ナビゲーションシステムやメンテ用品まであらゆるカー用品が揃うショップです。価格はタイヤ専門店と同等かやや高めですが、定期的にキャンペーンを行うなど、タイミングが合えば安くタイヤを購入することも可能です。タイヤを交換してもらっている間、いろいろなカー用品を見たり、喫茶コーナーでコーヒーを飲んだりと、タイヤ交換の時間を楽しみ見たいという方にはぴったりです。タイヤ専門店同様に豊富な知識と技術を持った専門スタッフがいるのが特徴です。

ディーラー

ディーラーに置いてあるタイヤは、前述の2つのショップと比べるとバリエーションは少なくなります。ディーラーでタイヤ交換をするシーンの一つとしては、定期点検の際にパンクが見つかりこのまま走れない、でもカー用品店等に行く時間はない、同じサイズ・銘柄のタイヤであれば問題ない、あるいは、これからすぐ長距離ドライブをしなければならない等の場合が考えられます。

タイヤのバリエーションは少なめであっても、取扱い車種に限定したタイヤを揃えてあるので、特殊なサイズを除いては常に在庫もあり、やや安価な傾向にあります。また、自分が乗っている車の専門知識を持っている技術者にタイヤ交換をしてもらえるという安心感を得られるのも特徴の一つと言えます。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは、応急処置でタイヤ交換をする場合に非常の重宝する場所の一つです。とは言え、置いてあるタイヤの種類も少なく、タイヤのストックが豊富にあるということも少ないため、サイズによってはすぐの対応が難しい場合もあります。また、少ないスタッフがかかりきりになることも難しく、時間がかかることが多いです。給油や洗車と併せてタイヤ交換ができるというのが特徴と言えるでしょう。

見積り・お問い合わせの重要性

同じサイズ・銘柄のタイヤでも扱う業者によって価格はさまざまです。特に銘柄の指定がない場合は、さらに価格差は生じる傾向にあります。交換するタイヤや、タイヤ交換に必要な費用がある程度絞り込めたら、複数のショップに相見積もりを取ることをおすすめします。

また、いざ、交換しようとしても店頭にそのサイズの在庫がないことも考えられるため、交換したいタイヤが店頭にあるのか、取り寄せになるのかを問い合わせることも大事です。タイヤ交換を依頼する際は、以下の流れでタイヤを交換すると良いでしょう。

1.事前にお店を訪問し、最適なタイヤをアドバイスしてもらう。
2.タイヤの在庫を確認し、見積もりを書いてもらう。
3.候補の中からタイヤ交換の依頼先が絞り込めたら予約して交換する。

タイヤ交換の際に気になる項目

タイヤ交換の際に気になる項目

タイヤ交換に関して、費用や料金以外にも、タイヤやホイールの処分をはじめ、タイヤ交換の作業時間や料金の支払方法など、気になることも多いかと思います。タイヤ交換をする際に不安になってしまいがちな気になる項目について見ていきましょう。

交換したタイヤ・ホイールは処分してもらうことはできる?

タイヤを交換したあと、それまでついていた古いタイヤを自宅に持ち帰って何かに使うという方はほとんどいないでしょう。交換した古いタイヤやホイールは、通常は交換したショップで引き取ってもらえます。後日、自分で廃棄しようとしても、粗大ごみとしては自治体では収集できないため、結局は業者を探して有料で処分することになります。

まず、タイヤの処分ですが、交換したタイヤを処分するのにかかる金額はタイヤのサイズによって若干前後しますが、カー用品店で言えば4本まとめて、おおよそ1,000円程度です。中にはタイヤを購入して交換したユーザーにのみ無料で処分してくれるところもあります。

次にホイールの処分ですが、タイヤと同様、ショップにて有料で処分してもらうことができるほか、履き替えの場合は下取りサービスを実施しているショップもあります。また、アルミはリサイクル可能な資源なので、アルミホイールに限り有料で引き取りしてもらえるショップもあります。ホイールの出張買い取りを行っている業者などもありますので、このような業者に買い取ってもらうという方法もあります。

タイヤ交換の作業時間はどのくらいかかる?

タイヤ交換にかかる作業時間は、ホイールごと交換する履き替えより、タイヤを新しく入れ替える組み換えの方が、タイヤの脱着の分だけ余計に時間がかかることになります。タイヤの組み換えの作業時間としては、早ければ4本で30分ぐらい、タイヤの履き替えだけの作業時間であれば15分ぐらいと言えるでしょう。

ただし、混み具合、タイヤサイズ、ホイールの種類などによっては2時間くらいかかる場合もあります。また、ウィンターシーズンに入るタイミングやボーナス時で需要が高まる時期は、待ち時間が多くなる傾向にあるため、タイヤ交換の際は必ず予約をするようにしましょう。

タイヤ交換の支払方法とは?クレジットカードは使える?

タイヤ・ホイール本体代および工賃は、現金払いはもちろんのこと、クレジットカード払いが支払方法として選べるところが多いです。クレジットカード払いの場合は、お店がカード支払いに対応している必要があります。大手のカー用品店やタイヤショップ、ガソリンスタンドなら対応可能と思われますが、カード支払いを希望する場合は事前に確認すると安心です。分割払いやボーナス払いに関しては、おのおののカードのサービスになるため、こちらはカード会社に確認するようにしましょう。

タイヤ交換後の保証制度ってあるの?

タイヤ交換後の保証制度を設けている業者も多く存在します。その一例としては、

・タイヤ交換から一定期間内の無償空気圧点検
・再調整してくれる保証
・新品タイヤ購入後、一定期間内にパンクをした場合、無料で交換してくれる保証
・交換したタイヤに満足できなかった場合、他のタイヤと交換してくれる保証 などがあります。

それぞれの業者ごとに、保証内容や保証の条件が異なりますので、タイヤ交換後の保証制度の有無や内容については必ず確認するようにしましょう。

タイヤ交換を出張で作業してくれるの?

業者によっては出張でタイヤ交換をしてくれるところもあります。ショップに電話して予約すれば、タイヤチェンジャー、バランサー他整備工具を完備した専用トラックがユーザーへ出向いて作業をしてくれます。ショップに行く時間がない、仕事などでショップに行くことができない、などの場合に便利です。タイヤ履き替え、組み換え、どちらも対応可能です。

タイヤ交換を依頼する際、予約は必要?当日予約なしでも大丈夫?

混んでいない時期の平日の昼間であれば、当日予約なしでも、待つことも少なくタイヤ交換をしてもらえるかもしれません。しかし、待ち時間もなくスムーズにタイヤ交換を済ませたいのであれば、予約をした方が良いでしょう。

もっとも、予約をしようとしても先客が一杯ということもあります。ただしそれでも交換時刻が分かれば、店舗で無駄に待つ必要がありません。タイヤ交換を依頼する場合は、希望する日時、車種、タイヤサイズ等をショップに伝えて、事前予約をすることをおすすめします。

1本だけタイヤ交換をしてもらうことはできる?

1本だけタイヤ交換をしてもらうことも、もちろん可能です。1本だけサイドウォールを切ってしまった、太いネジを踏んでしまったなど、パンク修理ができない場合は、最小限の1本だけの交換となる場合もあります。ただしタイヤ直径に差が生じる可能性があるので、駆動輪は避けて入れ替えるのが無難です。また、残す方のタイヤの減り具合やスペックの違いなどから、できれば左右セットでの交換を進められる可能性はあります。

タイヤ交換の料金・価格相場

タイヤ交換の料金・価格相場

タイヤ交換の料金・価格はショップによって違いがあります。あくまでも目安になりますが、タイヤ交換の料金・価格相場をご紹介します。

タイヤ交換/組み換えの料金・価格の目安・相場
1本あたり、おおよそ1,000円~2,000円程度が目安です。

タイヤの履き替えの料金・価格の目安・相場
1本あたり、おおよそ500円~1,500円程度が目安です。

タイヤのローテーションの料金・価格の目安・相場
1台あたり、おおよそ2,000円~4,000円程度が目安です。

タイヤの脱着の料金・価格の目安・相場
1本あたり、おおよそ500円程度が目安です。

タイヤのバランス調整の料金・価格の目安・相場
1台あたり、おおよそ2,000~4,000円程度が目安です。

タイヤの4輪アライメント調整の料金・価格の目安・相場
1台あたり、10,000円~25,000円程度が目安です。

バルブ交換の料金・価格の目安・相場
1本あたり、おおよそ200~500円程度が目安です(タイヤ交換時)。

ナット交換の料金・価格の目安・相場
1本あたり、おおよそ500円程度が目安です(タイヤ交換時)。

タイヤの脱着作業は商品を購入した場合は交換・組み換え料金となりますが、単に脱着作業のみの依頼の場合は、割高であったり、サービスメニューにないショップもあります。また、タイヤ交換と同時に行う作業だからこそ、工賃が安い作業もあります。タイヤ交換の料金は、タイヤの径や車両、サスペンション形状によっても開きが出てきますので、実際にかかる料金は、必ず依頼先に問い合わせるようにしましょう。

参考:https://www.goo-net.com/pit/blog/list?selectCategory[]=40_10

持ち込みでのタイヤ交換について

持ち込みでのタイヤ交換について

タイヤやホイールをインターネットなどで入手して、タイヤ交換作業だけをショップに依頼はできるのでしょうか?直送タイヤの交換についてや、持ち込みでタイヤ交換する際の注意点と併せて見ていきましょう。

他店・インターネット通販で購入したタイヤを持ち込んでタイヤ交換してもらえる?

結論から言うと、持ち込みのタイヤを交換してもらえるところと交換してもらえないところがあります。交換してくれるショップは、大手の量販店から、個人経営のショップや整備工場、ガソリンスタンドまでさまざまです。もしタイヤを持ち込んでタイヤ交換の依頼をしたい場合は、事前に電話などで確認するようにしましょう。

直送タイヤ交換とは?

インターネットの通販やオークションで購入したタイヤをショップにまず直送しておき、後日車に乗ってショップに出向き、タイヤ交換をする方法です。タイヤを自分で運ぶ手間が省けますが、保管期間が限られること、タイヤが到着したかどうか交換前に確認が必要なこと等のデメリットがあります。

持ち込みでタイヤ交換する際の注意点

タイヤやホイールを持ち込みしたことにより、ショップでタイヤやホイールを購入したときに比べて、タイヤ交換にかかる工賃が割高になる場合があります。持ち込みでタイヤ交換する場合の費用の確認や、廃タイヤ処分はしてくれるか、その場合の費用はいくらか、なども事前に確認しておきましょう。

タイヤの種類と特徴

タイヤの種類と特徴

タイヤには、車種や用途、走行する路面などに合わせてさまざまな特徴を持つ豊富な種類があります。タイヤの種類と、それぞれのタイヤの特徴についてご説明します。

サマータイヤ(夏タイヤ・ノーマルタイヤ)

アスファルト舗装路のドライからウェットまでの幅広い状況下で使用されることを前提に作られたタイヤです。
求められる条件は過酷で、路面との摩擦を抑えて燃費を良くする反面、グリップする柔らかさも必要です。冬でも硬化せず、夏は高くなる路面温度に対応する必要があります。同時に、直進安定性、回頭性、排水性、静粛性などのバランス性能も求められます。路面の凍結や降雪のない地方では一年中使えるタイヤです。

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)

「スタッド」とは鋲(びょう)のことで、スタッドレスタイヤが普及する以前に主流だったスパイクタイヤ(鋲があります)が路面を削って巻き上げてしまう粉塵対策により開発されたタイヤで、鋲(びょう)がないことから「スタッドレス」と呼ばれています。
ノーマルタイヤとの一番の違いはトレッド面のゴム質で、低温でも固くならないゴムを採用し、路面への食いつきを良くしています。またトレッド面(接地面)の溝は深く、溶けた水を速やかに排出する「サイプ」と呼ばれる排水溝があるのが特徴です。

オールシーズンタイヤ

スタッドレスタイヤに比べて雪上性能は劣りますが、ノーマルタイヤと比較して浅雪やシャーベット状の路面程度であれば対応しているのが特徴です。
メリットとしてはスタッドレスへの交換の手間を削減できたり、タイヤの保管場所が不要になることが挙げられます。年に数回しか雪が降らない、または、すぐ雪が溶けるという地方では便利なタイヤで、トレッドパターンは夏タイヤにスタッドレスタイヤのようなサイプを備えています。

ハイパフォーマンスタイヤ

スーパーカーやスポーツカーなど、大馬力・大トルク車のパワーを受け止めるためのタイヤで、サイドウォールの剛性を高めた大径のロープロファイルタイヤ(低偏平タイヤ)が一般的です。性能として求められるのは、高剛性、高い操縦安定性、高いグリップ力で、偏平率が低いため、ハンドリングの応答性は高まりますが、乗り心地は固い傾向にあります。

スポーツタイヤ

やはりスポーツカー・スポーティカー向けのタイヤで、グリップ力、回頭性、操縦性重視のタイヤです。
偏平率が低いと、ハンドルを切ったときタイヤの「たわみ」が少ないため、車体の動きがハンドル操作に対してリニアに反応します。小気味よいシャープなハンドリングを実現し、スポーティ走行には欠かせない、ドライのグリップ性能と回頭性を重視したタイヤと言えるでしょう。

コンフォートタイヤ

「コンフォート」とは「快適・安心」を意味し、路面からの衝撃吸収性を高め、長時間走行してもしなやかで快適な乗り心地を実現したタイヤです。
ただし、単に柔らかくしただけでは操縦性が低下しますから、これらを高いレベルで両立させたタイヤで、高品質のタイヤであるとも言えます。また路面との摩擦によるノイズを軽減させる工夫がこなされ、静粛性の高さも備えています。コンフォートタイヤは、スポーツタイヤやハイパフォーマンスタイヤと同様にトレッドパターンに特徴を持たせ、回転方向に指定がある場合が多く、装着やローテーションには注意が必要です。

ランフラットタイヤ

空気が抜けても操縦性が変わらず、一定速度内であれば一定距離を走れる構造を持つタイヤです。
サイドウォール強化タイプと、中子タイプがあります。重量が増すために、ばね下重量が増えるため、乗り心地が固い、燃費がやや不利などの点に加え、パンク修理ができない、やや高価であるなどデメリットもありますが、高速走行時の安心感を高め、スペアタイヤ不要などのメリットを持ち、年々進化が進み、乗り心地や重量は徐々に改善しています。

SUV・ミニバン専用タイヤ

SUVやミニバンは車高が高く重心が高いため、コーナーでの姿勢変化が大きくなりがちです。SUV・ミニバン専用タイヤは、サイドウォール剛性が高めることで、コーナーリング時のロールを抑えます。
また同じ理由で外側溝が減りやすいので、その部分を固いゴム質を採用し、偏摩耗を抑制しています。また、転がり抵抗性能を向上させることで燃費を向上させているタイプや、ウェット性能を重視したタイプなど、さまざまな特徴を持ったタイヤまで細分化されています。

低燃費タイヤ(エコタイヤ)

燃費を良くするための大きな要素のひとつに、タイヤの転がり抵抗を減らすことが挙げられます。その点に着目し、「転がり抵抗」を減らしたタイヤがエコタイヤです。
路面との摩擦を減らし抵抗が少なければ、燃料消費も抑えられ、CO2の排出も削減できるため、ハイブリッドカーやEVなど環境性能を重視した車両へ装着されるタイヤです。近年、各タイヤメーカーの技術革新が目覚ましく、転がり抵抗を減らしつつ、グリップ性能を高めるなど、技術的にも大きな進歩が見受けられます。

中古タイヤ

文字通り中古のタイヤで、履き替えのために外されたタイヤ、解体した車両のタイヤ等、出所はさまざまです。
中古タイヤは安いのが魅力ですが、経年劣化でゴム質が固くなっている場合がある、4本揃っていない、摩耗がある等、品質にはばらつきがあります。サイドウォールを切ってしまって1本だけの間に合わせのための使用や、買い替えまで数週間だけの使用等の場合には、新品である必要はないので中古でも十分と言う場合に重宝します。
中古タイヤだけを専門とするショップもありますが、自分の車に適合するタイヤがすぐ見つかるかはタイミング次第と言えるでしょう。

代表的なタイヤメーカー(ブランド)の性能と特徴

代表的なタイヤメーカー(ブランド)の性能と特徴

代表的なタイヤメーカーについて解説します。

ブリヂストン

日本のタイヤメーカーで、「レグノ(REGNO)」や「ポテンザ(POTENZA)」など、コンフォートからスポーツ、低燃費タイヤまで幅広いラインナップを揃え、世界に名だたるタイヤブランドです。
発砲ゴムを使用したスタッドレスタイヤ「ブリザック(BLIZZAK)」が良く知られています。1976年に日本初のF1レース参戦、1982年に日本初の乗用車用スタッドレスタイヤを発売するなど、高い技術力で国内タイヤメーカーを牽引してきた存在と言えます。

参考:http://tire.bridgestone.co.jp/

ミシュラン

世界最大級のフランスのタイヤメーカーで、初めてラジアルタイヤを製品化したことで知られています。車はもちろん自転車、バイク、飛行機のタイヤまで製造しており、モータースポーツへの参加も盛んです。
操縦性や耐摩耗性など、タイヤとして求められるあらゆる性能水準が高いのが特徴です。スポーツタイヤ「パイロット(Pilot)シリーズ」やSUVタイヤ「ラティチュード(Latitude)」など人気のブランドをラインナップに持っています。

グッドイヤー

ミシュラン、ブリヂストンに並ぶ、世界最大級の規模を誇るアメリカのタイヤメーカーです。1965年からF1へ参戦しており、368勝を記録するなど、モータースポーツでも実績のあるメーカーです。
広大な国土を走る風土から、優れた耐久性や燃費性能に定評があります。高性能タイヤ「イーグル(EAGLE)シリーズ」をはじめ、オフロード性能に定評のある「ラングラー(WRANGLER)シリーズ」などを持つ、世界の老舗ブランドとして知られます。

コンチネンタル

ドイツのタイヤメーカーで、ヨーロッパではメーカーの純正装着で高い普及率を誇ります。
ドライ性能からウェット性能のバランスの良さに加え、トレッドはやや固めながらグリップ性能、耐久性のバランスを重視した、アウトバーンで鍛えられたタイヤです。ヨーロッパのタイヤメーカーらしくオールシーズンタイヤやウィンタータイヤに定評のあるメーカーです。

ピレリ

イタリアのタイヤメーカーで、フェラーリやランボルギーニなどへの純正装着をはじめ、古くからF1や世界ラリー選手権(WRC)車両へのタイヤ供給など、スポーティでポテンシャルの高いタイヤとして知られるメーカーです。
代表的の主なブランドはハイパフォーマンスタイヤで知られる「P ZEROシリーズ」、トータルバランス性に優れ、快適な走行性能から定評のある「CINTURATOシリーズ」など、高いブランド力を持つメーカーとして知られます。ピレリタイヤの外観上の特徴は緩やかなカーブを描くサイドウォールですが、剛性が高くやや固めな乗り心地が持ち味です。

ヨコハマタイヤ

日本のタイヤメーカーで、モータースポーツでも活躍するスポーツタイヤブランド「アドバン(ADVAN)」、吸水ゴムを採用したスタッドレス「アイスガード(iceGUARD)」、地球環境に配慮した省燃費タイヤ「ブルーアース(BluEarth)」など、特徴のある人気の高いブランドを持つメーカーとして知られています。
一般車両向けにはウェット路面でのグリップを重視したタイヤ作りを基本としており、コストパフォーマンスに優れた高い性能から人気のあるメーカーです。

トーヨータイヤ

日本のタイヤメーカーで、ミニバン専用タイヤ「トランパス(TRANPATH)」が良く知られています。
また「専用タイヤ発想」をコンセプトとしており、ミニバン、SUV、コンパクト、セダンなど車種専用のタイヤバリエーションは海外で評価が高く、特徴のひとつと言えるでしょう。
低燃費性能とウェット性能を両立した「ナノエナジー(NANOENERGY)シリーズ」をはじめ、軽自動車からミニバン、セダンまで快適性とバランスの良い軽快な走りを提供する「トランパス(TRANPATH)シリーズ」など、幅広いタイプをラインナップに持ち、安定した人気を誇るタイヤメーカーです。

自分(DIY)でタイヤ交換をする場合のポイント

自分(DIY)でタイヤ交換をする場合のポイント

タイヤ交換は専門家に依頼する方法だけではなく、自分(DIY)でも行うことが可能です。ここでは、タイヤ交換の一般的な流れや必要な道具・工具の紹介をはじめ、自分(DIY)でタイヤ交換を行う際の注意点について見ていきましょう。

自分(DIY)でタイヤ交換をする際の一般的な流れについて

(1) タイヤ交換に必要な道具を揃えます。
タイヤ交換に必要となる、履き換え用タイヤセット、ジャッキ、十字レンチ、軍手、マイナスドライバーなどを準備します。

(2)ホイールナットを緩めます
十字レンチを使用し対角線の順で、ナットが手で回る程度まで緩めます。(この時点では手で緩むかどうかの確認までで、ナットを外してはいけません。)ジャッキアップしてしまうと、ナットを緩めることができません。ホイールキャップが装着されていれば、マイナスドライバーでこじ開けます。

(3)ジャッキをセット
車体下部を覗き、ジャッキアップポイントにジャッキを合わせ、スクリューを手で回して軽くジャッキアップポイントに当てます。エアロパーツがついている車では、パーツに当てないように注意しましょう。ジャッキアップポイントはボディサイド下部にある▽マークのある場所で、プレスラインに切り欠きがあるポイントです。ジャッキアップポイント以外の場所にジャッキをかけると、ボディが歪んだり、凹むことがあるので慎重に作業を進めてください。

(4)ジャッキアップ
車体が前後に揺れないように、ハンドルを回してジャッキを上げます。

(5)タイヤを外す
ナットを緩め、そっとタイヤを外します。履き換えタイヤは、すぐ近くに置いておきましょう。

(6) 履き換えタイヤを装着する
ボルト位置を良く確かめ、ボルトがホイールのボルト穴に入るよう、静かに合わせます。

(7)ナットを締める
ナットを締める前のタイヤは、前から見て「ハ」の字のように下側が広がっているため、下側ナットから締めるとスムーズです。

(8)ナットを全て締める
タイヤのガタがないことを確認しながら、対角線に指でナットを締めていきます。

(9)ジャッキを下ろし、ナットを本締めする
指でガタツキのないくらいまでナットを締めたら、ジャッキを下ろします。対角線の位置で緩みのない状態までナットを締めます。ジャッキを外せば完了です。ホイールキャップがある場合は、最後に忘れずに装着します。

自分(DIY)でタイヤ交換をする際に必要な工具・道具とは?

履き換えタイヤ、ジャッキ、十字レンチ、軍手、マイナスドライバーです。外したナットを入れるスチール皿があると紛失を防止できるためおすすめです。

自分(DIY)でタイヤ交換をする場合は、どこの場所で行ったらいい?

タイヤ交換をする場合は、必ず、下がアスファルトまたはコンクリートなどの硬く水平な場所で行いましょう。坂道で行うと、車が動き出してしまう恐れがあるため、絶対に避けてください。

自分(DIY)でタイヤ交換をする際の注意点とは

1.タイヤの空気圧の確認・調整
タイヤ交換をして終わりではありません。いくら新しいタイヤに交換したとしても、交換したタイヤの空気圧が正常な状態でなければ、安全に走行することができません。タイヤ交換後は空気圧を必ずチェックして、適正な空気圧になるように調整しましょう。

2.タイヤのホイールナットを締めすぎないようにする
タイヤを確実に取付けたいからといって、力任せにホイールナットを締めてはいけません。締め付けが過ぎると、ネジ山がつぶれてしまったり、ナットの破損などにもつながり、最悪の場合、事故を引き起こしてしまう原因にもなりかねません。タイヤ交換をする際は、車種で決められている規定トルクに従って、タイヤのホイールナットを締めるようにしましょう。

3.タイヤの回転方向を確認して取付ける
タイヤの中には、タイヤ性能を向上させるために、回転方向指定のあるタイヤも存在します。この回転方向に従わないでタイヤを取付けた場合、本来のタイヤ性能を引き出せなくなってしまいます。タイヤ交換をする際には、タイヤの回転方向を確認して、その指定に従いながら取付けるようにしましょう。

このように、タイヤ交換は専門家ではなくても自分(DIY)で行うことも可能ですが、注意しなければならない点、気を付けなければならない点がいくつも存在します。タイヤは車の走行を担う重要なパーツの一つであるため、安全に走行をするためには、間違いのないタイヤ交換が必要になってきます。確実に、そして、安全にタイヤ交換をするのであれば、やはりタイヤ交換の専門家に依頼したほうが良いと言えるでしょう。

スタッドレスタイヤの交換

スタッドレスタイヤの交換

スタッドレスタイヤは、凍結路や雪道を走るためのタイヤです。冬の時期になると、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへ交換する方も多いと思います。スタッドレスタイヤの交換について詳しく見ていきましょう。

スタットレスタイヤの寿命・タイヤ交換の時期の目安とは?

スタッドレスタイヤの寿命は、タイヤのブロックとブロックの間にあるプラットホーム部分を見て判断します。サイドウォール部の「↑」部を見ると、ブロックとブロックの間にあるやや低い部分があります。そこの溝がなくなっていたら、新品の状態から50%消耗した限界の目安と思ってください。

スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期の目安とは?

地方や気象条件によって一概には言えませんが、北海道など降雪地を除いて、3月下旬~4月上旬くらいがスタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期の目安と言えるでしょう。この時期になると雪が降ることも少なくなるためです。それ以降に雪が降ってもすぐ溶けますが、夜間や日の当たらないカーブ、橋の上などは、一度溶けた雪がまた凍りやすいため、運転の際には注意しましょう。

夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期の目安とは?

夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換は、雪が降ってから交換するのではなく、理想の交換タイミングは雪が降る前です。雪が降る約1ヶ月前を目安に、余裕を持って履き替えをしておきましょう。具体的には気象庁が発表している「霜・雪・結氷の初終日」を参考にするといいでしょう。このデータから1ヶ月前を割り出すと、北海道で9月末、東北から日本海側では11月初旬、それ以外で12月初旬が、夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期と言えそうです。

スタッドレスタイヤを選ぶ際のポイントとは?

同じ車重の場合、タイヤが細い方が面圧は高くなり、走破性が高まります。そのため、1サイズ細くすると良いという考えもありますが、基本はノーマルと同サイズをおすすめします。

「細くする」というのは、例えば205/55 R16のノーマルタイヤを、195/60 R15のように1サイズ細くし、偏平率を1つ上げることです。偏平率が上がるとタイヤのサイドウォールの高さが増し、たわみやすくなり、面圧が高まることでグリップ力としなやかさが生まれます。それ以上細くすると走行性能のバランスからデメリットが目につくようになります。

その他にスタッドレスタイヤを選ぶポイントとしては、性能、価格、製造時期もあります。特に性能は年々進化していますから、カタログを参照したり、専門家と相談をしながら選ぶと良いでしょう。

古い(型落ち)のスタッドレスタイヤに交換しても大丈夫?

スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいですが、年々劣化し徐々に硬化してきます。つまり、雪道で全くグリップしないわけではありませんが、古くなるほどゴムが固くなるぶん、新品に比べるとグリップ性能は劣る傾向にあります。

新品の場合は通常3~5シーズンは使用できるとされていますが、やや製造年の古い型落ちのスタッドレスタイヤにした場合は、急ハンドルや急ブレーキを避け、短期の使用と割り切り、うまく付き合うことをおすすめします。尚、タイヤのサイドウォール部分に製造年と製造週が明記されているので参考にしてください。

スタッドレスタイヤの保管方法とは?

スタッドレスタイヤの保管方法で大切なことは、いくつかあります。

まずは、スタッドレスタイヤの柔らかいゴムを硬化させないことが大切です。融雪剤や泥などを洗い落とし、水気を拭き取り十分に乾燥させます。そして保管場所は、直射日光や雨が当たらない、通気性の良いところを選びます。また空気圧は半分程度に抜き、タイヤへの負担を軽くしておきましょう。完全に抜いてはいけません。タイヤの歪みや変形を防ぐために置き方は平積みとして、特定の面に重量がかかる縦置きは避け、保管するようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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