パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

スタッドレスタイヤから夏タイヤへの履き替え・買い換えの時期はいつ?

スタッドレスタイヤとは、凍った路面や雪道の走行性能に特化したタイヤです。スタッドレスタイヤは「冬タイヤ」とも呼ばれ、夏タイヤとはゴムの質や溝の深さなどに違いがあり、それぞれに適した時期に使用することが重要になります。今回は、スタッドレスタイヤから夏タイヤへの履き替え時期や、スタッドレスタイヤの買い換え時期について紹介します。

スタッドレスタイヤとは

スタッドレスタイヤとは、「スタッド(鋲:びょう)を持たないタイヤ」という意味です。スタッドレスタイヤは、「冬タイヤ」とも呼ばれ、夏タイヤに比べてゴムの質が柔らかく、タイヤの溝も深いことが特徴です。トレッド面の柔らかいゴム質は低温でも硬化しにくく、しなやかさを兼ね備え、「凍った路面」にもしっかり密着し、深い溝が雪をきちんと噛むことでグリップ力を保持しています。また、サイプと呼ばれるブロックパターンに刻まれた細かな溝により、薄い水膜を吸い上げる効果があります。

反面、コンパウンドの特性から、乾燥した路面では摩耗しやすく、路面温度が上昇する夏に履いたままでいると、摩耗が進み、寿命が短くなってしまいます。スタッドレスタイヤから夏タイヤへは、地域によっても違いますが、一般的に3月末から4月頭ごろの残雪や凍結の心配がなくなる頃が履き替え時期の目安と言えます。ほとんど降雪のない首都圏や暖かい地域では、降雪の心配がなくなった時点で早めに夏タイヤへ履き替えると良いでしょう。反対に夏タイヤから履き替える際は、気象庁の「霜・雪・結氷の初終日と初冠雪日の平均値」を確認しながら、スタッドレスタイヤ装着のタイミングの参考にしてください。また、タイヤメーカーによっては7℃以下になると夏タイヤのゴムは硬化しグリップ力が低下するので、外気温が7℃というのもひとつの目安に掲げています。スタッドレスタイヤの寿命を減らさないように、天気情報などに注意しながらタイミングを見極めましょう。

スタッドレスタイヤの寿命は3年から4年。プラットホームのチェックも忘れずに

スタッドレスタイヤの平均寿命は3シーズンから4シーズン、つまり3年から4年程度とされています。もちろん、走行パターンや路面状況、特にオールシーズン履き続けた場合など、タイヤに過剰な負担をかけた場合はこの限りではありません。買い換えのタイミングは、「ひび割れがないか」「ゴムが硬くなっていないか」「溝が十分に残っているか」をチェックすることで判断します。スタッドレスタイヤ特有のトレッド面の溝にある「プラットホーム」が完全に露出した状態であれば、スタッドレスタイヤとしては使用限界である50%摩耗しているということになるので、すぐに買い換えましょう。タイヤは安全運転のための需要な保安部品です。タイヤの残り溝やゴムの硬さ、ひび割れなど、日ごろからチェックし、明らかに性能が落ちる前に早め早めに交換することをおすすめします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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