パーツ取付・交換
更新日:2018.10.22 / 掲載日:2018.08.29

車検対応するリアモニターとは

リアモニターとは、天井やヘッドレストなどに取付ける、後部座席専用モニターのことです。リアモニターを装着することで、後部座席の人はドライブ中も映像を楽しむことができるため、長時間のドライブでも飽きることなく快適な移動時間を過ごせることでしょう。リアモニターは種類によってメリットとデメリットがあり、場合によっては車検が通らなかったというケースもあるので、リアモニターを選ぶ時や取付の際には十分な注意が必要です。今回は、車検対応のリアモニターについて紹介します。

リアモニターの種類別のメリットデメリットについて

リアモニターの種類別のメリットデメリットについて

リアモニターには、主にフリップダウンタイプとヘッドレストタイプの2種類があります。

【フリップダウンタイプ】

車の天井に設置するタイプのモニターです。折りたたんで収納できるので、使用しない時に邪魔にならず画面も大きいというメリットがあります。その反面、しっかり天井に固定し、配線を引く加工が必要となり、「手間や費用がかかる」「取り外した後に元通りの状態に戻せない」というデメリットがあります。

【ヘッドレストタイプ】

運転席や助手席のヘッドレストに設置するタイプです。特別な固定のための加工が不要であり、室内高が十分に確保できないセダンタイプなど、車種によっては主流となるタイプです。また、取り外した後に元通りの状態に戻せるというメリットもありますが、使用しない時に収納できないというデメリットがあります。

車検対応のリアモニターを設置する時の注意点

ヘッドレストタイプのリアモニターは、基本的に車検に通らないと考えておいた方が良いでしょう。道路運送車両の保安基準では、ヘッドレスト(頭部後傾抑止装置)は追突などの衝撃を受けた際に乗車人員の頭部などに傷害を与える恐れの少ないものでなければならないと定められています。また、保安基準の細目では、頭部後傾抑止装置に関して細かな基準が設けられています。この中には、頭部後傾抑止装置は乗員が傷害を受ける危険性のある鋭利な突起などもあってはならないと定めされています。これらの規格を満たすのは難しいと考えられるため、ヘッドレストタイプのリアモニターは車検に通らないと判断される可能性があります。フリップダウンタイプのリアモニターは、車検対応の商品が多数販売されています。ただし、車検対応のものを設置すれば必ず車検に通るわけではありません。車検の際には保安基準に適合していることを証明する書類(技術基準適合確認書など)の提示が必要になる場合があります。また、陸運局で個別判断され車検に通らない場合は取り外しが必要になるケースもあるので、リアモニターを取付ける際には必ずメーカーや専門店などのプロに確認した上で、作業も依頼することをおすすめします。特に天井取付型の場合は、重量物なので、走行中の振動や取付強度不足による落下などに留意し、安全で確実な作業が求められます。

参考:http://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokubetten/saibet_034_00.pdf

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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