パーツ取付・交換
更新日：2018.08.29 / 掲載日：2018.08.29
車の燃料タンク（ガソリンタンク）が錆びる原因と修理の必要性
車は使用環境によっては燃料タンク（ガソリンタンク）が錆びてしまうことがあります。しかし、燃料タンクにはガソリンしか入れないのに、どうして錆びてしまうのでしょうか。不思議に感じる人も多いと思います。そこで今回は、燃料タンクが錆びる原因と修理の必要性について解説します。
燃料タンクが錆びる原因は、燃料タンク内に水が混入するためです。しかし、ガソリンを入れるための燃料タンクに水を入れる人はいないのに、どうして水が混入してしまうのでしょうか。その原因は、満タンにしたガソリンが減少すると燃料タンク内に燃料が満たされていない空間ができ、水分を含んだ空気から結露が生じるためです。その水がタンク内の底に溜まっていき、燃料タンクを錆びさせてしまいます。できるだけいつもガソリンを満タンにしていれば、結露の発生をある程度防ぐことはできますが、完全に錆の原因を取り去ることは不可能です。また、ガソリンにも微量の水分が含まれるため、完全な水分の除去は困難と言えるでしょう。
燃料タンク（ガソリンタンク）が錆びてしまったら修理は必要なの？
燃料タンクが錆びてしまうと、最悪の場合は底に穴があいてガソリンが漏れ出してしまう、燃料ラインに錆がつまりエンジンに十分な燃料が供給できず、不完全燃焼になることもあります。そうなると安全走行に支障が出るばかりか、非常に危険なため、できるだけ事前に対処することが大切です。もし、燃料タンクが錆びてしまった場合は整備工場などと相談して、可能であれば錆取りを実行してください。しかし、それ以前に大切なのは、錆を発生させないように日頃からしっかりメンテナンスをしておくことです。錆を発生させないようにするためには、水抜き剤を使用する方法と燃料タンクに備わっているドレンボルトから水を抜く方法があります。手軽に使用でき一般的なのが、水抜き剤を使用する方法ですが、さまざまな製品が市販されているため、使用する際にはエンジンや燃料系に影響がないのか調べた上で使用してください。ドレンプラグから水を抜く方法はかなり面倒な作業となります。ガソリンタンク内部の錆の状況はなかなか目視できないため、どのような対策をとるか整備工場などの専門家と相談することをおすすめします。最近の車の燃料タンクは、ほとんどが樹脂製など錆びない素材を使用しています。水が少しずつ溜まってしまうことには変わりがないため、水抜き対策は必要ですが、錆びて燃料タンクに穴があいてしまうような心配はないと言えるでしょう。自分が乗っている車が少し古い年式の場合は、燃料タンクの素材が何かということを把握して、錆びさせないように定期的な水抜き対策を講じるようにしてください。
