車の燃料タンク（ガソリンタンク）の洗浄は自分でできるのか

車を洗車するのと同じように、車の燃料タンク内の洗浄は自分でできるのでしょうか？また構造的に密閉されたタンク内部は、どのような場合に洗浄が必要になるのでしょうか？ここでは燃料タンクの洗浄の必要性や作業について説明します。

この記事の目次

1. 車の燃料タンク（ガソリンタンク）は洗浄する必要はあるのでしょうか？
2. 長年使用していると、燃料タンクはどのような状態になるのでしょうか？
3. 燃料タンク（ガソリンタンク）は自分で洗浄できるのでしょうか？

車の燃料タンク（ガソリンタンク）は洗浄する必要はあるのでしょうか？

結論から言うと、ガソリンタンク内は定期的な洗浄は必要ありません。しかし、状況や場合によっては洗浄が必要な場合があります。具体的には洗浄が必要になる原因の1つに「異物混入」があります。給油口から何らかの原因で異物が混入してしまうケースです。添加剤などを使用しようとして誤った成分の物を使用してしまったり、油種間違い（ガソリン車に軽油を給油してしまう）等の可能性もあります。また、燃料タンクがスチール製の場合、経年劣化による腐食で錆が混入する可能性もあります。

長年使用している燃料タンクは、前項でも触れた「腐食」の可能性があります。給油口を開けた時に湿気を含んだ空気がタンク内に入り込み、気圧差や温度差によって結露した水がタンクの底に溜まります。タンク内の水は長い時間をかけて徐々に腐食していき、発生した錆がガソリンをろ過するフィルターの目詰まりを起こし、燃料を十分に送る事ができなくなるので、不完全燃焼の原因やガス欠状態になります。

燃料タンクの内部の洗浄は基本的にできません。タンクを取り外し、燃料を全て抜いた上で洗浄剤などを使って洗浄する方法もありますが、錆の場合は、錆の進行を遅らせる事くらいしかできないでしょう。最近の車は樹脂製の燃料タンクへ置き換わり、錆が発生する事はありませんが、少し前の車種ではスチール製の燃料タンクが使われている場合がありますので、一度確認してみると良いでしょう。なお、錆の状態によっては燃料タンクの交換になる場合があります。いずれにしても、燃料タンクを外す作業は、特殊で専門的な行程もあり、危険も伴います。異物が混入した場合は、自分で安易に判断せず、修理工場などのプロに診てもらい適切な処置を依頼する事をおすすめします。