カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

ラジエーターのキャップは交換が必要か?交換時期の目安とは

多くのドライバーがあまり注意を払わない部品に、ラジエーターのキャップがあります。ボンネットを開けると、エンジンルームの手前にあるラジエーター上部についているキャップです。一見小さなパーツですが、このラジエーターキャップはかなり重要な役割を果たしています。そこで今回は、ラジエーターキャップの役割と交換の必要性、時期について解説します。

車のラジエーターの役割とは?ラジエーターキャップの役目とは?

ラジエーターは、エンジンから発生する熱を冷やし、オーバーヒートを防ぐ重要な役割をもっています。その仕組みは、ラジエーターで冷やされた冷却水がエンジンへと送られエンジンから熱を奪い、ラジエーターに戻って再び冷やされてエンジンへと循環します。ラジエーターについているキャップを単なる栓と考えている人は多いようですが、実はこのキャップは非常に重要な役割を担っています。具体的に言うと、密閉弁、加圧弁、負圧弁という三つの弁の役割を果たしています。それぞれの弁は、以下のような働きをしています。

密閉弁

その名の通りラジエーターから冷却水が漏れないように密閉する弁です。

加圧弁

冷却水の温度が上がり膨張すると、ラジエーター内の圧力が上昇し、冷却水の沸点も上昇(約120℃)します。沸点が高まることで冷却水として100℃以上でも機能し、オーバーヒートしにくくしています。万一、冷却水が沸騰してしまうと、体積が増し、圧力が高まることでラジエーター本体や経路が損傷してしまいます。そこで設定された圧力以上になった場合、ラジエーターキャップの加圧弁が開いて余分な圧力(冷却水)をリザーバータンクに逃がす仕組みになっています。

負圧弁

リザーバータンクに圧力(冷却水)を逃がし、温度が下がるとラジエーター内の圧力も下がります。そのままラジエーター内が負圧になってしまうと、逆にラジエーターが損傷する危険が出てきます。そこで負圧になると、ラジエーターキャップの負圧弁が開いてリザーバータンクから冷却水を戻すことで圧力を調整する仕組みになっています。

ラジエーターキャップは交換が必要なの?劣化するとどんな影響がある?

ラジエーターキャップは、密閉弁、加圧弁、負圧弁という三つの役割を担っているため普通の栓とは異なり、破損したり劣化したりしやすいパーツです。特に部品としてスプリングが使われているため、このスプリングが劣化すると正常に働かなくなるケースが多く見られます。ラジエーターキャップが破損すると、きちんと圧力を制御することができなくなるため、オーバーヒートが起きやすくなります。錆や変形など目視で確認できる異常はもちろんのこと、冷却水の温度上昇や冷却水の減り方などの症状から、ラジエーターキャップの異常が疑われる場合は、整備工場や専門店、ディーラーなどで、点検してもらう必要があります。もちろん異常があれば交換します。ラジエーターキャップは消耗品であり交換は自分でもできますが、特性や材質などの違いから、どのキャップにするかなど、できるだけ整備工場などに持ち込んで交換することをおすすめします。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ