サイドスポイラーに傷が付く原因と傷防止対策について

知らず知らずのうちに傷が付いていってしまうサイドスポイラー。なぜ、サイドスポイラーに傷が付いてしまうのでしょうか？ここでは、サイドステップに傷が付く原因と、傷を防ぐ防止対策について見ていきましょう。

この記事の目次

1. サイドスポイラーとは
2. なぜサイドスポイラーに傷が付いてしまうのか
3. サイドスポイラーの傷の防止対策として考えられるものとは

サイドスポイラーとは

自動車のサイドステップ部分（前後輪の間のドア下部分）を覆うように装着するパーツです。エアロパーツとして、車体の下に流れ込む空気を整流して車体の浮きを抑える効果を狙うものと、前輪からの小石等の跳ね上げからボディを守る泥除けとしての効果を狙うものがあります。また、車高を落としたり、サイズの大きなタイヤを装着した際に、車高が低く見えるドレスアップ効果も高いパーツです。しかしながら、ボディよりも地面に近く、路面からの異物によって傷が付いてしまう事が多いパーツです。

サイドスポイラーは内輪差等で縁石にこすってしまう事も多いパーツですが、他の要因もあります。車のタイヤはゴムでできています。ゴムは路面よりも柔らかい素材ですので、路面にある砂や小石などの異物はタイヤのトレッド面にくい込みます。その異物は、タイヤの回転によって生じた遠心力で後方に飛ばされます。車が走行している時には、微細な粒子が絶えず後方に飛ばされてサイドスポイラーにぶつかっているのです。また、ボディとは違って、ほとんどのサイドスポイラーは樹脂製なので、走行中に空気との摩擦によって静電気を帯びます。静電気によってサイドスポイラーに付着した粒子が、飛ばされてきた砂などの粒子とぶつかり、ヤスリのようにクリアコートを削っていくのです。

サイドスポイラーの傷防止方法として手っ取り早いのは、透明な保護フィルムを貼り付ける事です。少し厚みがあって光沢のあるフィルムであれば多少の傷も見えにくくなり、少しぶつけてしまってもスポイラーを保護してくれる働きをします。しかし、これは簡単なようでなかなか難しい作業です。保護フィルムを貼り付ける際、少しでも隙間ができてしまうと風切り音の原因になり、空気が入ってしまうと見栄えもあまり良くありません。フィルムによっては、はがした際に塗装まではがれてしまう場合もあります。サイドスポイラーの傷防止として保護フィルムを貼り付ける場合は、あらかじめ、サイドスポイラーの表面の塗装や保護フィルムの粘着度を調べて選ぶようにしましょう。サイドスポイラーの傷を防止するには、施工に慣れているプロに任せるのがおすすめです。サイドスポイラーの材質によって対策の仕方も違うので、まずは専門店へ相談しましょう。