エアロパーツを後付けする時の注意点とは

エアロパーツを効果的に使えば車の走行安定性能はアップし、形状によっては燃費にも好影響を与えます。また、視覚的な車のドレスアップにも効果的です。そこで今回は、後付けのエアロパーツについて、注意点をまとめてみました。

この記事の目次

1. エアロパーツの役割ってなに？
2. 重要なエアロパーツにはどんなものがあるのか
3. 後付けでエアロパーツを付ける時の注意点とは

エアロパーツの役割ってなに？

エアロパーツを取付けることにより、様々な効果が得られます。車は高速走行時、前に進もうとする力が空気との摩擦により抵抗となります。同時に、車が浮いてしまう上方向への揚力が働くことによって、走行安定性も阻害されています。エアロパーツのもっとも重要な役割は、この空気の流れを整流し、ダウンフォースを得ることで走行時の車体を安定させることです。そのほかにも、空気の流れを整流することで、空気の侵入を防ぐ、気流の乱れを防ぐ、気流の効率化、車体の汚れの軽減、雨天時の視界確保などがあります。

もっとも普及しているエアロパーツが、フロントスポイラーとリアウィング、リアスポイラーです。フロントスポイラーは、車の前面下部に装着して、車体下へ流入する空気を整流し、車体が浮き上がらせようとする力を低減させる働きをしています。リアウィングは、車体後方の上部に装着する文字通り翼のようなエアロパーツで、車体後方を流れる空気の乱れを整え、より強力なダウンフォースを得て車の安定性を高める働きをしています。リアスポイラーは、リアウィングと同様に車体後方の上部に装着しますが、前方から流れてきた空気を整流するためのエアロパーツです。リアウィングほどのダウンフォースは得られまんが、高速走行時の車の安定性を高めるためのパーツです。

エアロパーツを後付けする場合の注意点でもっとも重要なのは、走行中に絶対に外れないようにすることです。特に社外品の場合は、車体にピッタリ合わないことがあるため、フィッティングには格段の注意が必要となります。もうひとつ重要なのは、これも社外品を使う場合のことですが、車検を通るかどうかしっかり確認しておくことです。また保安基準に適合しているパーツなのか、路面とのクリアランスや全幅、全長が大きく変更されないかなど留意しましょう。そのほかの注意点としては、市販車用のエアロパーツは、本来の空気抵抗の低減などの効果よりもドレスアップ効果を重視したものが数多く出回っているということです。気に入ったエアロパーツが、自分の目的と合っているかどうか、購入前にしっかり確認してください。また、中古のパーツを装着する場合、エアロパーツに割れがあると車検に通らない可能性があるので注意しましょう。エアロパーツは、空気抵抗の強い場所に装着するのが基本です。しっかり取付けたつもりでも、外れてしまう恐れは十分にあります。そう考えると、エアロパーツの取付は整備工場や専門店などに依頼した方が安全性の面でもおすすめです。