パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車のヘッドライトの光軸(向き)調整方法について
夜間車を運転していると、たまにハイビームのまま走ってくる対向車に出会うことがあります。ところが、もしかするとその車は、ちゃんとロービームに切り換えたのに、光軸がずれているためにハイビームのように上を照らしてしまっていたのかもしれません。そこで今回は、そんなことにならないように、ヘッドライトの光軸の調整方法についてご説明します。
ヘッドライトの光軸がずれていると、二つの問題が生じます。一つ目は、正しい光軸で照らす場合より視界が悪くなってしまうということです。光軸が下にずれていれば、遠くの視界が悪くなりますし、上にずれていれば手前の視界が悪くなってしまいます。いずれの場合も運転に支障をきたすため改善する必要があります。二つ目は、光軸が上にずれていると対向車のドライバーの顔を照らしてしまう可能性があることです。この場合、対向車へ迷惑をかけたり、最悪の場合は事故を誘発することにもなりかねない問題があります。
車のヘッドライトの光軸(向き)調整はどうすればいいの?
光軸を調整するためには、まず現状の光軸がどうなっているかを計測する必要があります。そのためには、ロービームのカットオフライン(上方向を照らす光がカットされているため、壁などを照らすとはっきりラインが出る)を目安として使います。光軸が正しければ、ロービームはまっすぐ照らしているのではなく、1%程度下向きに照らしているはずです。そこでヘッドライトのすぐ前に立ち、カットオフラインの位置を手などで押さえてわかるようにして、そのまま5m離れていきます。カットオフラインが5cm下がっていれば、ちょうど1%下がったことになるので光軸は正しい状態になっているというわけです。ずれている場合は、運転席にあるレベライザーで簡単に調整することができます。車が2005年以前に生産されている場合は、レベライザーが装備されていない場合があります。その場合は、バルブ側で調整することになり手間がかかるため、整備工場などに依頼して規定値内になるように適正に調整してもらうことをおすすめします。光軸のずれは、普段の運転では気づきにくいものでもあります。また、ここで紹介した計測方法は簡易的なものであるため、安全のためにも、正確な計測をしてみましょう。