パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

バネレートと減衰力の関係について

車の足回りを調節してみたいけど、バネレートとか、減衰力とか、用語がよくわからないという声はよく聞きます。最近は減衰力調整機能を備えたサスペンションも数多く出回っているので、バネレートと減衰力の関係を理解し、自分の用途や目的に合った足回りに調整してみませんか? ここでは、バネレートと減衰力について、わかりやすく説明します。

バネレートとは?

車が走行する際、道路の凹凸などから拾う振動や衝撃を吸収する役目をしているのがサスペンションです。そのサスペンションの一部であるスプリングの硬さを表すのに用いられるのがバネレートです。単位にはkgf/mmが使われます。このkgf/mmという単位は、スプリングを1mm縮めるには何キロの力が必要かということを表しています。たとえば4kgf/mmのスプリングなら、1mm縮めるのに4kgの力が必要になるということです。
※バネレートの単位は、国際単位系ではニュートンという単位を使った「N/mm」で表すことになっていますが、ここでは定義と傾向をわかりやすく説明することに重きを置くため、ここでは「kgf/mm」という単位を使用しました。参考までに1kgf/mm = 9.80665N/mm です。

減衰力とは?

車のサスペンションは、伸縮するスプリングとショックアブソーバー内に密閉されているオイルによって、強い衝撃や振動を吸収します。仮にそれをスプリングだけで行おうとすると、伸縮を繰り返す周期運動が発生し振動が収まりません。そこでオイルの抵抗によって、この周期運動を短時間で収束(減衰)させています。これを減衰力と言います。

バネレートと減衰力は相互に関係するのか?

バネレートも減衰力も、路面から受ける衝撃や振動の吸収、車が曲がる際の左右方向の傾き(ロール)、加速や減速時の前後方向の傾き(ピッチ)、しいては乗り心地に影響します。それぞれが、機能的に密接に関係しているため、相互のバランスを考えながら設定する必要があります。たとえば足回りを硬くするのに、バネレートの低いスプリングを替えずに、減衰力だけを強くするのではなく、スプリングもバネレートの高いものに変えて、減衰力も高くするのが普通です。バネレートと減衰力の調整は、運転の仕方やどのような道を主に走るかなど、様々な用途や目的によって変化します。いろいろ試して、自分に適した設定を見つけ出すようにしてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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