パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

車の液漏れの原因は?色(緑・赤・茶色)や位置から判断しよう

車から何か液体が漏れていることに気がつくというのは嫌なものです。それが重大なトラブルなのか、簡単に直るものなのか、また、修理工場まで走らせても大丈夫なのか、すぐにレッカー車を呼ぶべきなのか、なかなか判断が難しいものです。車には、燃料をはじめ、オイルや冷却水などさまざまな液体が使われています。その中のどの液体が漏れているかがわかれば、必要な応急処置や確認をしてから修理工場へ行く準備ができるので、冷静に対処することができます。そこで今回は、液漏れが起きている位置や漏れた液体の色から、液漏れの箇所や原因を推測する方法についてまとめてみました。

漏れている液体が無色でサラリとしている場合

無色透明で粘り気のない普通の水なら、エアコンからの排水である可能性が高いので心配する必要はないと言えるでしょう。また、マフラーからの排水も、無色か多少黒く濁ってはいても粘り気のない液体なら、排気ガスに含まれていた水分なので問題ないと言えます。

漏れている液体が緑色か赤色の場合

漏れているのが緑色や赤色をしていて、粘り気のないサラリとした液体なら、それは冷却水である可能性が高いので、車を動かす前にリザーバータンク内の冷却水がちゃんと入っているかどうか確認する必要があります。リザーバータンクの側面にFULLとLOWを示すラインがあるので、冷却水の量がその範囲内であれば問題ありません。もし、冷却水が減っていたら応急措置として水道水でかまわないので補充してから修理工場へと向かってください。冷却水関連の作業を行うときは、必ず冷却水の温度が下がっていることを確認してから行ってください。軽度なドレインのゆるみから、ラジエーター、冷却系に原因があるかもしれません。

漏れている液体が茶色か黒っぽいオイル状の場合

漏れている液体が茶色かもう少し黒っぽい粘度があるオイル状のものなら、エンジンオイルなどの各種オイルのうちのどれかだと思われます。その場合は、漏れている位置でさらにどのオイルなのかを絞り込むことができます。オイル漏れは放置すると深刻なトラブルに繋がる恐れがあるので要注意です。

液体が漏れている位置で原因を判別する

エンジンルーム周辺の液漏れ

エンジンルーム周辺には、さまざまなオイルが集中しています。エンジンオイル、ミッションオイル、パワステオイル、ブレーキオイル、クラッチオイル(MT車)などの可能性があります。上記の通り、オイル以外にもラジエーター液の可能性もあります。

シフトレバー近辺の液漏れ

MT車ならギアオイル、AT車ならオートマオイルの可能性があります。

後輪車軸中央付近(デフ付近)の液漏れ

FR車、4WD車の場合、デフ(ディファレンシャルギア)オイルの可能性があります。

燃料タンクからエンジンルームにかけての液漏れ

燃料ホースのどこかが破損していて、燃料が漏れている可能性があります。燃料は強い臭気があるので漏れていればすぐにわかります。もし強い臭気の液体が漏れていたら、絶対に車を動かさず、すぐに修理工場などの専門家に対処してもらうことをお勧めします。いずれにしても、車体からの液体漏れの多くは、重大な事故に繋がる可能性があります。液体漏れを見つけたら、一刻も早く対処するようにしてください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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