パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
ダウンサスと車高調による乗り心地の違いとは
車のサスペンションを交換してローダウンした後に、「ギシギシ」「ガタガタ」「ゴトゴト」「コンコン」といった異音が発生したと言うケースをよく耳にします。なぜ、異音がするのでしょうか?万が一のトラブルに備えるためにも、症状を放置せず異音がどこからするのか究明することが大事です。ここでは、ローダウンした後の異音の原因と対処法を見ていきましょう。
ローダウン後に発生する異音は箇所によって症状が異なりますので、どのような時に異音が発生するのか原因を探ることが重要です。それでは、いくつか異音の原因を探っていきましょう。
1.アッパーマウントから異音がする場合
サスペンションとボディを繋ぐ緩衝パーツであるアッパーマウントから異音がする場合、以下の様な原因が考えられます。
・アッパーマウントの取付部の緩み
・アッパーマウントのゴムの劣化
2.サスペンションから異音がする場合
ショックアブソーバーとダウンサスからなる、サスペンション自体から異音がする場合、以下の様な原因が考えられます。
・サスペンションの取付不良
・ゴム部品の経年劣化
・製品自体の品質不良
DIYでサスペンションの交換作業をした場合、ダウンサスがサスペンションからずれて異音が発生している可能性があるので注意しましょう。
3.フェンダーや下回りから異音がする場合
車庫入れや縦列駐車などで大きくハンドルを切る際や段差を通過する際に、フェンダーや下回りから異音がする場合は、以下の様な原因が考えられます。
・タイヤと(インナー)フェンダーのクリアランス不足による干渉
・サスペンションの劣化
ダウンサスやショックアブソーバーの劣化や、ローダウンによって車高を下げすぎるとタイヤとフェンダー・ダンパーが干渉して異音が発生する場合があります。また、段差を通過した場合に「ガリガリ」「ドスン」など異音がする場合は、サスペンションの劣化が考えられます。
ローダウン後に発生した異音の対処法とは
ローダウン後の異音は、原因によって対処の仕方が異なってきます。
1.アッパーマウントから異音がする場合
ローダウン仕様にして、しばらくした後に異音が発生した場合は、ボルトやナットなどアッパーマウント取付部が緩んでいるか、アッパーマウントが劣化している可能性が考えられます。アッパーマウントが劣化している場合は、交換となります。ボルトやナットが緩んでいる場合は、適切な工具を使い指定されたトルクで増し締めすることが重要です。
2.サスペンションから異音がする場合
ダウンサスの取付不良が原因の場合は、再度バネを組み直せば解決する場合がほとんどです。適切な工具を使い、指定されたトルクで締めることが重要です。サスペンションに使われているゴムの劣化や品質不良の場合は交換が必要です。
3.フェンダーや下回りから異音がする場合
タイヤとフェンダーやダンパーが干渉している場合は、車高を上げるか、フェンダー内側の爪を折るなどの対処が必要となります。また、これについてもサスペンションが劣化している場合は交換となります。
ローダウン後に異音が発生した場合の注意点
サスペンションやアッパーマウント周りは、車の安全性にも繋がる重要な箇所です。異音の原因を突き止めて適切に対処しないと整備不良による違反の対象となる可能性もありますし、放置しておくと重大な事故に繋がることもありえます。また、異音の対処をするには、車の構造を理解した上で専門の知識や技術、専用工具が必要であるため、素人が行うには危険が伴います。どこからどんな異音がするのか、どんな対処をするべきなのかは自分で判断せず、整備店など専門家に相談して、車の安全性を考慮しながら部品の修理や交換などをすることをおすすめします。以上のように、ローダウン後に発生する異音には様々な原因と対処の方法があります。異音が発生した際は放置せず、専門家に相談した上で対処するようにしましょう。