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タイヤ交換
更新日:2022.12.19 / 掲載日:2022.07.01

タイヤ交換はホイールそのままで可能?交換時期の目安や値段について

タイヤ交換を行う際に、少しでも費用を安く済ませるため、ホイールを変えずにタイヤのみ交換したいと考える人もいるかもしれません。しかし、ホイールをそのままにした状態でタイヤ交換をすることは可能なのでしょうか。

今回は、ホイールを変えずに自分でタイヤ交換する場合の工程やメリット・デメリット、適切な交換時期やタイヤ交換の相場などを詳しく解説していきます。タイヤ交換時にホイールを変えずに交換したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

タイヤ交換はホイールそのままでも可能?

タイヤ交換はホイールそのままでも可能?

結論からいうと、タイヤ交換はホイールを変えずに行うことができます。ホイールを変えずに、タイヤのみを交換する方法のことを「組み換え」と言います。

しかし、タイヤの組み換えを行うには、さまざまな専門知識と技術が必要となるほか、タイヤチェンジャーをはじめとする工具が必要です。そのため、タイヤの組み換え作業は自分では行わずに、タイヤ専門店やガソリンスタンド、車検工場などの業者に依頼するケースが多いでしょう。

タイヤの組み換えとタイヤ交換の違い

そもそもタイヤ交換とは、「タイヤの脱着」や「タイヤの組み換え」などといったひとつの作業を指すのではありません。タイヤ交換に関わる全体の作業のことを指しているため、組み換えはタイヤ交換の一部に含まれるということです。

わかりやすくお伝えすると、ホイールを変えずにタイヤ交換することが「組み換え」で、夏タイヤから冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)に交換することを「タイヤ交換」という違いがあります。

タイヤの組み換えと履き替えの違い

タイヤの脱着は履き替えという言葉で表記されることがありますが、組み換えとは明確な違いがあります。

タイヤの履き替え
ホイールとタイヤが組み込まれている状態で、自動車に取り付ける方法

タイヤの組み替え
ホイール本体にタイヤを組み込むため、ホイールにタイヤが取り付けられていない状態からタイヤを取り付ける方法

タイヤの履き替えは主に、冬用及び夏用のタイヤをホイールごと交換する場合によくある方法のため、事前に保管されているタイヤを使うことが一般的です。

タイヤの組み換えは必要?組み換え時期の目安は?

タイヤの組み替えは、自動車を安全に走行させる上で大切な作業となります。トラブルを未然に防ぐためにも、タイヤの状態を定期的に点検して、劣化のサインが現れそうであればタイヤを組み替えることが大切です。

タイヤの組み替えを行わない場合、タイヤの性質上どうしても劣化してしまうため、運動性能が著しく低下してしまいます。制動距離(自動車がブレーキをかけてから完全に停止するまでの距離)が長くなってしまい、急な動作に自動車が止まれないことも想定されるため、4〜5年を目安に組み換えるのがおすすめです。

ホイールを変えずにタイヤ交換する場合の工程

ホイールを変えずにタイヤ交換する場合の工程

タイヤの組み換え、つまりホイールを変えずにタイヤ交換を行う場合は、以下の4つの工程を踏まなければなりません。いずれも安全走行に関わる重要な作業になるため、十分注意して作業をするようにしてください。

1.タイヤを外す
2.ホイールとタイヤを分ける
3.タイヤを取り付ける
4.バランスを調整する

ここでは、各工程のやり方について詳しく解説します。

1.タイヤを外す

まずはジャッキやジャッキ操作棒、レンチなどの工具を使って、車についているタイヤを取り外すところから始まります。

実際にタイヤを取り外してしまう前に、レンチを使ってホイールのナットを緩めておくのがポイントです。次に、ジャッキとジャッキ操作棒を使って、車をジャッキアップさせて持ち上げていきます。

最後は、ジャッキアップをする前に緩めておいたナットを取り外してください。その後は、車からタイヤを外すという流れです。

2.ホイールとタイヤを分ける

タイヤを車から取り外したあとは、タイヤチェンジャーというタイヤ交換をするための機械を使用して、タイヤとホイールを分ける作業を行います。

ホイールについているエアバルブ(空気を注入するゴムの部分)から、タイヤの空気を抜いてビードをビードブレーカー(タイヤのビードを落とす部分)で落としていきましょう。その後、タイヤチェンジャーを使用して隙間を作り、ホイールとタイヤを分離させます。

タイヤチェンジャーは注意して使用しないと、ホイールを傷つけてしまう可能性があるので気をつけましょう。

3.タイヤを取り付ける

タイヤをホイールから分離できたら、新しく取り付けるタイヤを準備しておきます。その際、タイヤ取り付け時に滑りを良くする「タイヤビードワックス」をビード部分に塗っておきます。

次に、タイヤをホイールに取り付けることになりますが、ここでもタイヤチェンジャーを使用してタイヤを組み込みます。

この作業はタイヤチェンジャーを使用しなくとも、手組みでタイヤ交換することもできます。ただし、タイヤチェンジャーの代わりにタイヤレバーという工具を用意する必要があります。

4.タイヤのバランスを調整する

タイヤの取り付けが完了したあとに、最後に行っておいたほうが良いことはタイヤのバランス調整です。

タイヤのバランス調整は必須の作業ではありません。しかし、バランス調整をしていないと、一部分が偏ったままの状態でタイヤが回転することになります。そうなると、走行中にハンドルにブレが出てきてしまったり、車体に揺れを感じたりしてしまう可能性があるため、かなり危険です。

最悪の場合は事故に発展してしまう可能性もあるので、タイヤの組み換えを行ったあとは必ずバランス調整を行いましょう。

5.エアバルブの交換と窒素ガスの充てんも同時に行うと尚良し

タイヤ組み換えでは上記の工程以外にも、エアバルブの交換と窒素ガスの充てんも同時に行うのがおすすめです。

エアバルブの交換

エアバルブとは、自動車のタイヤのエアーを注入する部分のことです。このエアバルブも、ゴムの性質上劣化する箇所であるため、ここを交換しておくことでタイヤの空気漏れ防止に繋がります。

窒素ガスの充てん

窒素ガスは、通常の空気の注入と違って透過係数が小さく、タイヤの空気圧が下がることを抑制できる点が大きな特徴です。これを充てんすることでタイヤの寿命を延ばし、走行する際の快適さも向上するでしょう。また、窒素ガスの場合は空気の抜けも少ないため、長く乗り続けることができます。

ホイールを変えずにタイヤ交換する場合のデメリット

ホイールを変えずにタイヤ交換する場合のデメリット

ホイールを変えない状態でタイヤ交換をすることになるため、通常の季節別タイヤの交換よりも安価になるのではと思われがちです。

しかし実際のところ、専用工具が必要になったり、タイヤのバランス調整が難しかったりするなど、さまざまなデメリットが存在するようです。ここでは、それぞれのデメリットを詳しく確認しておきましょう。

タイヤの組み換えには専用の工具が必須

基本的にタイヤの組み換えを行う場合、タイヤチェンジャーという専用の機械を使ってホイールからタイヤを外す必要があります。なぜかというと、タイヤの脱着にはかなり大きな力を必要するからです。

また、タイヤチェンジャーの仕組み上、ホイールからタイヤを外す際にタイヤを引き伸ばすことになるため、負荷がかかってしまいます。そのため、自分でタイヤの組み換えを行うことは難しいでしょう。

さらに、タイヤチェンジャーのような専用工具を持っていない場合は、購入して工具を用意するところから始めなければなりません。タイヤチェンジャーは値段も高く、重量と大きさもあるため、保管スペースも必要となります。購入費用や保管場所のことを考えると、自分でタイヤの組み換えを行うことはあまりおすすめできません。

タイヤのバランス調整が難しい

タイヤの組み換え作業が無事に完了したとしても、タイヤのバランス調整をするのが難しいこともあります。タイヤのバランス調整は、ホイールとタイヤ本体の重さを均等にするということです。しかし、タイヤを外して付けるたびにバランスが崩れてしまうことがあるため、タイヤの組み替えを行うたびにバランス調整をする必要があります。

バランス調整をしなくても車の走行は可能ですが、安全に走行するためにも行ったほうが良いでしょう。とはいえ、タイヤのバランス調整を自力で行うのは、かなり難しいのが現状です。このような場合は無理して自分で行おうとせず、バランス調整に対応している業者を探して、依頼したほうが無難です。

タイヤ組み換えの相場

タイヤ組み換えの相場

上記の理由から、タイヤ組み換えを自分で行うのは難しいため、基本的には業者に依頼することをおすすめします。しかし、業者によって工賃は異なるので、タイヤ組み換えの相場を事前に把握しておくと安心です。ここでは、ガソリンスタンドやタイヤ専門店、カーディーラー別に、タイヤ4本全てに対応した場合の相場をご紹介します。

ガソリンスタンド
ガソリンスタンドにタイヤ組み換えを依頼する場合は、2万4000円〜3万円が相場です。タイヤ専門店よりは、比較的安くタイヤ交換を行ってくれます。タイヤのプロが在籍していますが、ほかのお店と違い、必ずプロがタイヤの組み換え作業を行うとは限りません。そのため、バイトが交換作業をする場合でも気にしない人は、依頼しても良いでしょう。

タイヤ専門店
タイヤ専門店にタイヤ組み換えを依頼する場合は、4万円〜6万円が相場となります。タイヤ交換のプロが作業を行うことが前提になりますので、比較的安心して作業を任せられますが、ガソリンスタンドと比較すると割高になってしまう印象です。

カーディーラー
カーディーラーにタイヤ組み換えを依頼する場合は、5万円〜8万円が相場です。他のお店と比較すると、一番値段は高いですが作業品質も高く、保証を用意しているところもあります。

持ち込みタイヤの組み換え相場

ここでは、タイヤをお店に持ち込んで組み替えを依頼し、4本すべてに対応した場合の工賃の相場を確認しておきましょう。

ガソリンスタンド
ガソリンスタンドにタイヤを持ち込み、組み換えを依頼する場合は、4000円〜8000円ほどが相場です。タイヤをガソリンスタンドから購入して交換をお願いするわけではありませんので、工賃が高くなる傾向にあります。

タイヤ専門店
タイヤ専門店にタイヤを持ち込み、組み換えを依頼する場合は、6000円〜1万2000円ほどが相場です。ガソリンスタンドよりは値段が高くなります。

カーディーラーの相場
カーディーラーにタイヤを持ち込み、組み換えを依頼する場合は、1万円〜1万5000円ほどが相場です。ただし、カーディーラーは持ち込みでの依頼は断られることも非常に多いので注意してください。

基本的に、業者は新しくタイヤを購入してくれた人に対し、サービスの一環としてタイヤ交換を安く請け負っているところが多いです。そのため、他店などで購入したタイヤを持ち込みたい場合は、通常のタイヤ交換よりも工賃が割高になってしまう傾向にあります。

タイヤの組み換えに適切な時期とは?

タイヤの組み換えに適切な時期とは?

タイヤの組み換えは、タイヤの寿命が訪れてしまう前に行うことが大切です。タイヤを交換する時期は、使用する環境などによっても異なりますが、大体4年〜5年ほどが一般的だといわれています。また、以下のような症状が出てきたときに行うのもおすすめです。

・スリップサインが出てきた(タイヤの残溝が1.6mmになったとき)
・タイヤの表面にヒビ割れが多い
・長期間(5年以上)交換をしていない
・タイヤの表面に傷などの損傷が見られる

タイヤ交換のタイミングは、安全に自動車を走行させるために大事な部分となるため、早いタイミングで交換することも検討しましょう。

さらに、2年に1度ある車検でもタイヤの溝は点検項目に入っています。このことからも、タイヤの溝が少ない場合は車検前に交換しましょう。

ホイールの寿命

ホイールは、タイヤのように劣化することは滅多にないため、明確な寿命の目安はありません。

そして、ホイールには「強度基準」が定められており、国土交通省が定めている基準をクリアした乗用車用のホイールに「JWL(Japan Light Alloy Wheel)マーク」が付いています。

この数値は時代とともに変化しているため、あまりにも古いホイールを使用している場合は、現在の基準を満たしていないといったことも考えられるでしょう。このような場合は、ホイールを交換しなければなりません。

また、上記以外の目安としてはホイールに外傷ができたり、へこみによって使用できなくなった場合に、ホイールの交換を検討するのも良いでしょう。

ホイールごとタイヤ交換をするメリット

ホイールごとタイヤ交換をするメリット

タイヤの組み換えには、上記でご紹介したように手間や費用がかかるなどデメリットもあります。

そのため、ホイールを変えずにタイヤ交換をする「組み換え」ではなく、いっそのことホイールごとタイヤ交換をする「履き替え」を利用することをおすすめします。ここでは、ホイールごとタイヤ交換をするメリットをご紹介します。

タイヤとホイールのセットは安い

タイヤ交換を行う方法としては、ホイールは変えずにタイヤのみを交換する場合と、ホイールごとタイヤを履き替える場合の2つがありますが、この2つを比較するとホイールごと交換するほうが安く済みます。

なぜかというと、ホイール本体とタイヤを別々で購入することになれば、パーツごとに販売利益があるので割高になってしまうからです。安さを求めるなら、タイヤとホイールをセットで購入できる手軽さを考えても、セットで購入したほうがメリットは大きいです。

ただし、セット購入できるホイールは、有名ブランドのものではないことが多いです。比較的安く売りだされているスタンダートなものが多いので、その点も理解した上で購入することをおすすめします。

タイヤの組み合わせに迷わなくて済む

ホイールとタイヤを購入するときの組み合わせは、こだわりや予算の関係などで非常に悩むポイントでしょう。

しかし、ホイールとタイヤをセットで購入する場合は、すでにタイヤとホイールの組み合わせが決められていたり、数種類あるタイプから選択したりすることがほとんどです。そのため、別々に購入する場合と比べて、比較的悩むことなく購入することができます。

ただし、ホイールはタイヤと違って、色やデザインも選ぶ基準となるため、たくさんのデザインが用意されている場合はホイール選びが難しくなってしまう可能性があるでしょう。このようなことからも、自分の車に合うデザインのホイールを事前に考えておくのもおすすめです。

品質を保った状態でタイヤを保管できる

ゴムでできているタイヤは、変形しやすいのが特徴です。そのため、ホイールから外されているタイヤを単体で保管していると、知らないうちに変形することも考えられます。

変形したタイヤをそのままホイールに装着すると、タイヤとホイールとの密着度が低くなってしまうのです。しかし、ホイールにタイヤが取り付けられている状態でタイヤを保管しておくことで、タイヤが変形しにくくなるため、保管時のタイヤの変形や損傷が少なくて済みます。

このようなことから、比較的いい状態を保つためにも、タイヤはホイールをつけたまま保管しておくことをおすすめします。また、保管場所が屋外か屋内かによっても、タイヤのゴムの劣化状態は変化することがあると覚えておきましょう。

タイヤのリムとのフィット率が高くなる

タイヤとホイールがセットになったものを購入すれば、ホイールとタイヤの脱着がシーズンごとに少ないため、タイヤのリム(ホイールとの接地面)のフィット率が高くなります。

一方、タイヤの脱着をシーズンごとに行っている場合は接地面が頻繁に変わるため、フィット率は下がってしまう可能性があるのです。フィット率が下がってしまうと、最悪の場合は空気漏れの原因となりますので、ホイールにタイヤが付いている状態で保管するほうが、安全性から考慮しても安心できるでしょう。

例えば、スタッドレスタイヤは冬の短い期間しか使用しません。一度ホイールに取り付けた場合、長期間タイヤの脱着をすることなく、次の冬のシーズンが到来したらホイールごと自動車に取り付けるだけなので、時間を短縮できることもあり、簡単です。

作業時間が短く済む

最初からホイールとタイヤがセットになっている状態であれば、タイヤ交換の作業時間を大幅に短縮することができます。

タイヤ組み替えを行う場合は、業者に依頼したとしてもバランス調整をする必要があるので、長ければ1時間ほどの作業時間を必要としてしまいます。

しかし、ホイールごとタイヤ交換をする場合はタイヤの脱着のみとなるため、作業にかかる時間も20分ほどになり、お店での待ち時間も短縮できます。

まとめ

今回は、タイヤ交換時によく聞く組み換えと履き替えの違い、自分でタイヤの組み換えを行う際の工程やメリット・デメリット、適切な交換時期やタイヤ交換の相場などを詳しく解説しました。

タイヤの「組み換え」はホイールそのままでタイヤのみ交換すること、「履き替え」はホイールとタイヤが組み込まれている状態で交換することを言います。タイヤの組み換えには専門工具やバランス調整が必要となる為、作業に慣れていない人は業者に任せることをおすすめします。

また、タイヤ交換の時期は使用環境によっても異なりますが、大体4年〜5年ほどを目安にするとよいでしょう。

ホイールごとタイヤ交換をする「履き替え」は、組み換えに比べると業者に頼む際も安く短時間で済むなど、メリットが多いです。専用工具なども必要ありませんので、交換作業を自分で行うこともできるでしょう。

タイヤは、車を走行する際に欠かせないパーツですので、タイヤの寿命が訪れてしまう前に適切なタイミングで交換するようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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