車のタイヤ交換時にバランス調整は必要か

車のタイヤを交換した時、それに併せてバランス調整もすすめられる場合があります。普通に車に乗っているだけではあまり気づかないタイヤのバランス調整。その必要性はあるのでしょうか？

この記事の目次

1. タイヤのバランス調整とは
2. バランス調整しないとどうなるか
3. 車のタイヤ交換時にバランス調整は必要か

タイヤのバランス調整とは

タイヤはタイヤホイールとゴム製のタイヤが合わさって一つの「タイヤ」となっています。見た目は真円を描いているようなタイヤですが、実際は寸法や剛性・重さなどで、バランスの取れていない部分や、負荷が均一でない部分が存在しています。普通に乗っている間はあまり気にならないズレや歪みですが、長時間走行を重ねていると、ズレや歪みが不具合に変わる可能性があります。タイヤのバランスが大きく崩れる前に調整することを、「タイヤのバランス調整」と言います。

タイヤのバランス調整をしないと、下記のような現象が起こる可能性が高くなります。

・走行中にハンドルにブレを感じる
・車体が振動する
・タイヤが偏摩耗する
・タイヤが上下や横方向にぶれる

タイヤがブレたり、車体が振動するなど、タイヤのバランスが取れていない時のサインは非常に分かりやすいものとなっています。特に、時速80キロ以下、または80キロ以上で走行することをきっかけに、ハンドルが小刻みに振動し始める「ハイウェイシミー現象」は大事故にもつながりかねないので、ハンドルやタイヤに違和感を覚えたらすぐに修理工場で見てもらった方が良いでしょう。

ではタイヤ交換時にバランス調整は必要なのでしょうか？人によってはタイヤ交換をしたらバランス調整は必要ない、という人もいますが、タイヤを取外しただけでは微妙なズレなどは分かりにくいと思われますので、一緒に調整もお願いした方が安全の為にもおすすめです。あまりバランス調整を気にしない人も多いですが、タイヤ交換をきっかけにバランス調整もしてもらい、足元を万全にして安全走行を心がけるようにしましょう。