パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01
音質で比較するメモリーナビとHDDナビの違い
多くのユーザーがカーナビゲーションを利用して音楽を楽しんでいると思います。主流になりつつある現在のカーナビゲーションには大きく分けて、メモリーナビゲーションとHDDナビゲーションというものがあるのはご存知でしょうか? そこで今回は音質で比較した場合のメモリーナビとHDDナビの違いについて解説します。
メモリーナビ・HDDナビではどんな違いがある?
メモリーナビとHDDナビでの最大の相違点は、地図データや音楽データなどを保存している記録メディアが異なることです。メモリーナビは取り外しができるSDカードなどのメモリーカードを使っていますが、HDDナビはコンピュータなどに用いられる、内蔵型のハードディスク・ドライブ(HDD)を使用しています。音質に関しては一般的に、HDDナビの方が良いと言う意見が多くあるのも事実です。
なぜメモリーナビとHDDナビで音質の違いが起こってしまうのか?
まずカーナビゲーションでの音質を決めているのは、カーナビゲーションの記録メディアではありません。それでも音質に差が出るのには、HDDナビはどのメーカーもラインナップの上位機種の位置づけから、音質の良さを決定づける回路設計の違いやハイレゾ対応など機能の差別化をはかっている点が要因と言えるでしょう。取り込んだ音楽はHDDの大容量を活かして圧縮率のやや低い高音質データで保存(エンコード)され、再生時も最適なデコード再生を行う特徴があります。
音楽が好きで、音質を重視したい場合、カーナビを含めてどんな装備を入れるといいのか?
音の出口スピーカーのグレードアップ
まず、スピーカーにこだわりましょう。音の出口であるスピーカーを高品質なものへ交換することによって、大幅な音質の向上、音の解像度のアップに繋がります。
低音を再生するサブウーファーの設置
サブウーファーを搭載することで、引き締まった低音域の再生が可能となります。低音をしっかり出すことで音のレンジは大幅に拡大します。
デジタルサウンドプロセッサーを用いた音場の調整
スピーカーの交換やサブウーファーなどの物理的な調整だけではなく、デジタルサウンドプロセッサー(DSP)を用いたシステムでの音質向上も同時に行いましょう。車内空間というのは必ずしも音響空間に向いているとは言えません。しかし、デジタルサウンドプロセッサーを用いた音場の細かい調整をすることで、聴く音楽や室内空間に応じた最適なイコライジングが可能となります。
専門店の店頭を見ても、最近のカーナビゲーションは、手軽に音楽を楽しめるエントリーモデルから、音質を重視したHDDナビなど、豊富なラインナップが見受けられます。携帯端末を接続して手軽に音楽を楽しむ方法や、高音質なハイレゾ音源を楽しむ方法など、車や音楽、予算によってもナビゲーションシステムの楽しみ方はさまざまです。音質をどこまでこだわるのか、本来のナビゲーションシステムの機能を重視するのかなど、専門店のプロに相談して最適なナビを選ぶことをおすすめします。