パーツ取付・交換
更新日:2021.03.22 / 掲載日:2021.01.01

触媒は車のどの場所に付いているの?その役割とは

触媒(キャタライザー)は、一般のドライバーにはあまりよく知られていないパーツのひとつかも知れません。車の安全性や快適性に関わることがほとんどないために、あまり関心を集めることがないようですが、実は別な意味で重要な役割を担っています。そこで今回は触媒について説明することにします。

触媒は車のどの部分(場所)に付いているの?

触媒は車のどの部分(場所)に付いているの?

触媒はエンジンから出る排気ガスの不純物を除去し、浄化処理する排気システムの一部です。NA車(自然吸気車)の場合、エンジンの複数の気筒から出てくる排気ガスを集合させるエキゾーストマニホールドの次に設置されています。ターボ車の場合は、エキゾーストマニホールドの次にターボチャージャーがあり、フロントパイプにつながって、その次に触媒が設置されています。車種によっては触媒が一つではなく、二つ設置されている場合もあります。

触媒はどんな役割を担うパーツなの?

触媒は、排気ガスに含まれている有毒成分を、化学反応によって低減する装置です。排気ガスには有害な炭化水素や一酸化炭素、窒素酸化物が含まれています。触媒にはいくつかのタイプがありますが、現在主流となる三元触媒ではプラチナ、パラジウム、ロジウムを使用して酸化・還元反応を起こします。具体的には、炭化水素は水と二酸化炭素に、一酸化炭素は二酸化炭素に、窒素酸化物は窒素に変換させて無害化します。

触媒がないとどうなるの?

触媒がないと有害成分を全く除去しないまま、撒き散らして走ることになってしまいます。もちろん、触媒がない場合は、道路運送車両の保安基準を逸脱することになります。



また一般的な傾向として、排気音が大きくなり、排気効率も変化します。触媒という抵抗を取り除くわけですから、高回転時の排気の抜けは良くなりますが、低回転時のトルクは減少してしまいます。触媒は排気ガスに含まれている有害物質を除去するという重要な役割を担っているパーツです。フィルターで有害成分を除去しているわけではなく、化学反応によって有害成分を無害化しているため、短期間で効果が薄れてしまうことはほとんどありません。また、故障しても事故などにつながる危険性は通常ありませんが、環境に配慮するために定期点検の際などには正常に機能しているかどうか、常に気にかけておきたい重要なパーツと言うことができます。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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