タイヤチェーンのサイズの見方と適合しているかを確認する方法

雪が降る季節になると必要なのがスタッドレスタイヤやタイヤチェーンの準備です。特にタイヤチェーンは、突然の雪などに見舞われた緊急時でも、焦ることなく雪道走行に対応できるので、冬季には車に常備をしておきたいアイテムのひとつと言えます。タイヤチェーンを選ぶ際には、自分の車に適したものを選ぶことが重要になります。ここでは、タイヤチェーンを購入する際のサイズの見方や、タイヤチェーンが車に適合しているかを確かめる方法などを紹介していきます。

装着するタイヤのサイズとタイヤチェーンのサイズが合っていないと、チェーンの持っている性能が十分に発揮できません。タイヤよりサイズが小さいと装着自体ができませんし、逆に大きすぎるとチェーンが空回りして車体に干渉してしまうなどの危険があります。タイヤチェーンは、タイヤのサイズに合ったものを選ぶのがとても重要です。前提として、タイヤチェーンは駆動輪へ装着する必要があります。前輪駆動車（FF車）なら前輪へ装着しなければいけませんし、後輪駆動車（FR車）なら後輪へ、四輪駆動車（4WD車）ならトルク配分が大きい駆動輪側、または、4輪すべてに装着する必要があるものもありますので注意してください。まずは、自分の車の駆動とタイヤサイズを確認しましょう。タイヤチェーンのパッケージには適合するタイヤサイズが記載してあるので、必ず確認しましょう。次に確認するのは、タイヤハウスのクリアランスです。タイヤハウスのクリアランスとは、「タイヤトレッド部とフェンダーの隙間」「タイヤの一番太い箇所とショックアブソーバーの隙間」「ショックアブソーバーとタイヤの最小の隙間」の3つを指します。このタイヤクリアランスを確認しておかないと、タイヤチェーンが車体に干渉してしまってうまく装着することができません。隙間の狭い車種の場合はタイヤチェーンを装着できない可能性もあるので、店舗のスタッフに確認してもらいましょう。

空気圧の違いによってタイヤの大きさに若干の違いがでるように、サイズを確かめてチェーンを購入しても実際に装着してみないことには問題なく装着できるかどうかは分かりません。新しいチェーンを購入した際はもちろんのこと、以前から使用しているチェーンにおいても、劣化による切断など問題ないかを確認する意味でも、実際にタイヤに装着して確かめることをおすすめします。タイヤチェーンの種類によっては多少の調節が可能なものもありますので、実際に装着してみて、調整感覚も掴んでおきましょう。

タイヤチェーンを選ぶ際は、以下のポイントを参考にすると良いでしょう。

以前は、タイヤチェーンを装着するには手間とコツと多少の力が必要でした。しかし、最近のタイヤチェーンはワンタッチで装着できるタイプも多いので、女性でも簡単に装着できるようになっています。タイヤチェーンが必要となるタイミングはいつどこで訪れるか分かりませんから、家族皆が装着できるようにしておくことが重要と言えます。

タイヤチェーンには様々な種類があり、それぞれ特徴や耐久性などに違いがありますので、自分の生活環境と滑り止め装置の使用頻度に合わせて、選ぶことがおすすめです。住んでいる場所が山深いところなら、天候や路面状況が悪化した際にスタッドレスタイヤの上から取付けられるような、金属製のタイヤチェーンを所持しておいた方が安心です。また、雪があまり降らず、スタッドレスタイヤに履き替えるほどでもない地域でも、突然の降雪によって積もる場合もありますし、車で遠出する機会もあるでしょう。その場合は、ノーマルタイヤに装着できるゴムやウレタン製の非金属チェーンや布製チェーンを用意しておくと良いでしょう。

JASAA認定マークとは、JASAA（一般財団法人日本自動車交通安全用品協会）が、以下の条件をクリアした非金属製タイヤチェーンやケーブル製タイヤチェーンに表示するマークです。

購入の際は、このJASAA認定マークのあるタイヤチェーンを選ぶようにしましょう。以上のように、タイヤチェーンは自分の車のタイヤに合うサイズで、使用環境に合う種類のものを選ぶことが大切です。特にサイズが適合しているかどうかは、事故やボディを傷つける危険を回避する上で重要と言えるでしょう。