パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

スタッドレスタイヤの保管方法について

雪の多い地域に住む人や、ウインタースポーツが好きな人にとって、スタッドレスタイヤは必須アイテムと言えます。しかし、雪が溶ければ必要のないタイヤなので、ノーマルタイヤへの履き替えを余儀なくされます。使わない間のスタッドレスタイヤの保管方法はどのようにしたら良いのでしょうか?

スタッドレスタイヤを保管する前の下準備

スタッドレスタイヤを保管する前の下準備

スタッドレスタイヤの寿命は3~5年(3~5シーズン使用できる)と言われていますが、こまめなメンテナンスは必要となりますし、無造作に放置してしまうとその分寿命も短くなってしまいます。スタッドレスタイヤを長持ちさせるためには、保管する前の下準備が重要となります。まず、保管する前にタイヤに付着した除雪剤や泥、油脂などをキレイに水洗いしましょう。特に除雪剤はタイヤが傷む原因となりますので丁寧に洗い落としてください。洗わないで保管すると、スタッドレスタイヤの柔らかいゴムの質感が硬化してしまう恐れがあります。また、洗う際に洗剤を使用すると、その洗剤がゴム硬化の原因となるので水洗いだけで汚れを落とすようにしましょう。保護剤やツヤ出しもゴム硬化や劣化の原因ですので使用しないでください。水洗いしたタイヤはよく乾燥させ、溝などに詰まった小石などを取り除けば下準備は完了です。

スタッドレスタイヤの保管方法

タイヤの下準備が終わったら、タイヤの保護を行います。タイヤを大きめのビニール袋に入れましょう。市販のタイヤ袋もありますが、その場合もビニール袋に入れてから市販のタイヤ袋に入れるようにしてください。ビニール袋に入れることで、タイヤに直射日光や雨風などが当たらなくなるので、ゴムの劣化を防止してくれます。タイヤを購入した際についてくる大きな袋が望ましいですが、手元になければ大きなゴミ袋で代用しても大丈夫です。さらに、市販のタイヤ袋は遮光性や防水性に優れているので、ビニール袋の上からかぶせることで、より効果的にタイヤの劣化を防止してくれると言えます。後は風通しの良い日陰の場所を選んで保管してください。もし保管場所がない場合は、一部のディーラーやタイヤ専門店などで「タイヤ保管サービス」を実施しているところもありますので、確認してみましょう。

スタッドレスタイヤを保管する際の注意点

スタッドレスタイヤを保管する際に注意する点は「タイヤの劣化に気を配る」事です。スタッドレスタイヤは通常のタイヤより柔らかいゴムで出来ているので劣化しやすいという特徴があります。保管前の下処理を怠ると、次のシーズンには使えなくなってしまう事もあります。タイヤの保管前の下準備に手を抜かないようにしましょう。また、保管方法として、ホイール付きのタイヤなら「平積み(横積み)」、ゴムだけのタイヤの場合は「縦置き」が一般的です。ホイール付きのタイヤを「平積み」にする理由は、ホイールとタイヤの重みでタイヤの接地面が変形するのを防ぐためです。一方、ゴムだけのタイヤを縦積みする理由は、横積みにしてしまうとタイヤの重みで下のタイヤが変形してしまうためです。その他にも、タイヤの色移り防止のために、ダンボールやスノコなどをタイヤの下に敷いておいたり、劣化防止のために空気圧を下げておくことをおすすめします。以上のように、タイヤの保管方法ひとつでゴムの状態に影響を及ぼすので、よく理解した上でスタッドレスタイヤを保管してください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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