パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

スタッドレスタイヤの交換時期の目安とは

積雪期に活躍するスタッドレスタイヤは、雪が溶ければ履き替えなければなりません。とはいえ、お天気は気まぐれなもので交換した直後に寒の戻りで大雪が降るというケースも考えられます。ここではスタッドレスタイヤの交換時期の目安や寿命などについて見ていきましょう。

スタッドレスタイヤはいつ交換する?

スタッドレスタイヤはいつ交換する?

暖冬で雪が少ない年だと、雪の多い地域でもスタッドレスの装着が必要ないくらい道路が乾いている場合があります。しかし、今年は大丈夫かと思って2月ごろに夏タイヤに履き替えた途端、いきなり冬の気候に戻りドカ雪が降るというケースは、雪が多い地域だとよくある話のようです。スタッドレスタイヤからの交換は、どんなに暖冬な時期でも3月末~4月まで待つのがベストと言えますし、山間部などで雪が残っている場合は、様子を見て4月下旬~5月上旬に交換しても良いでしょう。ただし、交換時期はあくまでも目安になりますので、天気予報などを参考にした上で、その時々のベストな時期に交換するようにしましょう。

スタッドレスタイヤを交換しないで履き続けるとどうなるか

スタッドレスタイヤはゴムが柔らかい(外気温が低くても硬くなりにくい)のが特徴です。雪が降るくらいの低温でも硬くならない素材をゴムに使用していることで、地面(氷)との密着度が増し、その分エッジ効果や摩擦力が高まるため、雪道でも駆動力や制動力・旋回力を失わないと言えます。しかし、スタッドレスタイヤのこれらの特徴は、冬には効果を発揮してくれますが、暖かくなってくる夏にはデメリットにしかなりません。スタッドレスタイヤの特徴の1つでもあるエッジ効果は、トレッドに掘られたブロックの角が雪を引っかくことで生じるものですが、雪が無い夏の路面では変形しやすいため、ブレーキの利きが悪くなり制動距離が長くなります。また、路面に密着している分、転がり抵抗が増して燃費が悪くなりますし、ゴムが柔らかいのでタイヤに入った細かい溝が変形しやすく、雨天時にハイドロプレーニング現象を起こしやすくなります。もちろん、タイヤにも良い影響を与えないので劣化する一方と言えるでしょう。スタッドレスタイヤがどうして冬場に活躍できるのか、その用途や特性をよく理解して、季節に合ったタイヤに履き替えるようにしましょう。

スタッドレスタイヤの寿命は?

スタッドレスタイヤの寿命は3~5シーズンと言われています。もちろんこれは、正しい走行や正しい保管方法でスタッドレスタイヤを扱ってきた場合です。スタッドレスタイヤは直射日光や湿度を避けて保管しないと、ゴムが劣化して通常より寿命が短くなってしまうので、長持ちさせたい場合は正しい方法で保管するようにしましょう。また、タイヤの寿命を知りたい時はプラットホーム部分の▲印を見ると良いでしょう。▲印にある溝がなくなればスタッドレスタイヤの寿命です。寿命が来ていなくても、安全の為には3シーズン毎に取り替えるのがベストとされています。スタッドレスタイヤは冬場の雪道走行の重要アイテムですので、摩耗や劣化には気を配って取り扱うようにしましょう。以上のように、スタッドレスタイヤを適切な時期に交換して正しい方法で保管しないと、劣化を早めるだけでなく性能を落とすことにもつながりかねません。安全に雪道を走行する為にも、寿命を考慮した上で適切な時期にスタッドレスタイヤを交換するようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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