故障・修理
更新日:2016.03.18 / 掲載日:2016.03.18
車のラジエーターが故障したらどうなる?
ラジエーターは、車が安全に走行をする上で欠かせないものといえます。
このラジエーターが故障をしてしまった場合、エンジンが冷却されなくなり、
重大なダメージを負ってしまう可能性があります。
では、ラジエーターの故障の原因は何であり、故障をするとどうなるのでしょうか。
また、故障をした時の対処はどうしたら良いのでしょうか。
ラジエーターが故障すると車はどうなるのか
ラジエーター内にはLLC(ロング・ライト・クーラント)と呼ばれる冷却液が入っており、
それをエンジン内に循環させて熱くなったエンジンを冷却します。
エンジン内を循環した冷却液は温度が上昇するため、再度ラジエーター内に循環して冷やされます。
ラジエーターが故障をしてしまうと、この冷却液を冷やすことができなくなり、
冷却液の温度がどんどん上昇してしまいます。
そうなると、エンジンの温度も上昇してしまい、いわゆるオーバーヒート状態となってしまいます。
オーバーヒート状態のままで走行した場合、エンジンが焼き付いてしまい、
最悪の場合走行不能となってしまいます。
ラジエーターが故障する原因
ラジエーターが故障する原因としてまず挙げられるのが、
ラジエーター本体やラジエーターホースの破損したことによる水漏れです。
これらが破損する原因として経年劣化や水などによる腐食、事故などが考えられます。
また、ラジエーター内部のつまりも故障の原因となります。
内部をつまらす要因として、クーラントの固形化、水垢や錆などが挙げられます。
ラジエーターキャップの不良やエア抜きが不十分な場合も故障の原因となります。
参考:http://www.jaf.or.jp/rservice/data/heat/heat_e1.htm
ラジエーターが故障した際の対処方法
ラジエーターが故障してオーバーヒート状態となった場合、アクセルを踏んだ時に変な音がしたり、
エンジンの回転数が不安定になったり、水温計がHまたはCにふれたりといった症状が出ます。
そのような状態になった時には、安全な場所に車を停車させ、エンジンを停止させます。
無理して走行してしまうと、エンジンに深刻なダメージを与えかねませんので、
異常を感じたらすぐに安全な場所に停車しましょう。
エンジンを停止させたら、ラジエーター内の冷却液の量を確認します。
リザーバータンクに冷却水があふれた形跡などがある場合は、
ラジエーターキャップの異常が考えられ、
水温計がCにふれている場合は、ラジエーターの破損による水漏れなどが考えられます。
水漏れの場合は冷却水が不足している状態ですので、
応急処置としてミネラルウォーターなどを補充します。
その後は整備工場などに点検してもらいましょう。