車検・点検・メンテナンス
更新日:2016.11.30 / 掲載日:2016.11.30

車の助手席の足元が水漏れになる原因と対処法

車の助手席の足元が水漏れになる原因と対処法goo-net編集チーム

車で水などをこぼした覚えがないのに、車の助手席のフロアマットがしっとりと濡れている、
なんてことありませんか?

これらの水は何の水で、なぜ溜まるのでしょうか?
ここでは、車の足元が水濡れを起こす主な原因と対処法を紹介します。

車の足元に溜まっているのが何の水なのかを確認する

まず、溜まっている水をよく見てみましょう。

無色透明で何の臭いもしない水の場合は、エアコンの排水漏れか雨水の侵入が考えられます。

あまりないケースですが、もしその水が緑や赤の色であれば、
クーラント(冷却水)が漏れている疑いがあります。

クーラントの場合は、そのまま走行してしまうとオーバーヒートの恐れもありますので、
すぐに整備工場に持ち込んだ方が賢明です。

助手席の水漏れで可能性が高いのはエアコンの排水漏れ

車の構造上、助手席だけというのであればエアコンの排水漏れが1番疑われます。

助手席グローブボックスの奥の方に、
エバポレーターというエアコンの空気を冷やすところがあります。

エアコン作動時にここで結露した水は、
ドレン(排水)ホースを通って車外に排出されますが、このホースが何らかの原因で、
破損したり、抜けていたり、詰まっていたりすると水漏れを起こします。

グローブボックスを取外し、樹脂製のケースの中にある、
エバポレーターからボンネット方向につながっているゴムホースをよく確認してみましょう。

このホースが抜けていれば接続し、破損していれば交換になりますが、
エバポレーター本体の方から滲み出てくる場合は、
ホースが詰まって排水できず溢れていることが考えられます。

この状態でホースを外してしまうと一気に溜まっていた水が流れてくるので、
洗面器などの受け皿を用意し、注意して取外します。

稀にホースを手でもむことで詰まりが解消される場合もありますので、
試してみても良いかもしれません。

詰まりが解消されれば正常に排水されますので心配ありません。
助手席に子供を乗せた後などは、ドレンが外れていないか確認してみるのも良いでしょう。

意外なところから雨水が侵入することも

エアコンの排水漏れでもなければ、次は雨水の侵入を疑いましょう。
通常は密閉されていて水が浸入することはないのですが、
意外なところから侵入してくる場合もあります。

板金等修理している箇所があれば防水処理が不完全であることも考えられますし、
ドアのウェザーストリップ(ドアやボディーに付いているゴムパッキン)の、
劣化・破損なども考えられます。

特にカーナビやETCの取付をした場合は、
助手席側のAピラーの内張りを外して内部に配線を通す為、
ウェザーストリップも一部外します。

作業後に再度ウェザーストリップを付ける際にうまくはまっていないと、
隙間ができて水が浸入する場合もありますので注意が必要です。

フロアに穴が開いていたりしない限り水は上から下に流れますので、
濡れている箇所で一番高い場所をよく確認しましょう。


車は設計上、車内に水が溜まることはありません。
万一水が溜まっていた場合は、
「いつから」「どこから」「どんな時に」「どんな水が」を十分に確認し、
原因を調べ、対処するようにしましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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