クルマをベストコンディションに保つために消耗部品の定期的な交換は欠かせません

自動車にとってエンジンはまさに心臓部!
エンジン自体はきちんとメンテナンスをしていれば壊れることも少ないですが、エンジンが回転するのを手助けする補機類は消耗品も多くあります。大きなトラブルや余分な出費を防ぐためにも定期的に点検をしましょう。

エンジンルーム内の消耗部品交換

エアクリーナーエレメント

エンジンがその性能を発揮するためには清浄な空気が必要です。大気中のほこりやチリ、砂などを取り除き、きれいな空気をエンジン内部に送り込むためにエアクリーナーというフィルターがエンジンルーム付いています。
このフィルターを長期間交換せずにいると目詰りをおこし十分に清浄な空気がエンジンに供給されなくなるため、燃費が悪くなったり本来のエンジンのパワーがでなくなってしまいます。2万~4万kmごと、もしくは車検ごとに交換しておくと安心です。

タイミングベルト

タイミングベルトはエンジンのクランクシャフト、カムシャフトと連結するベルトで、エンジンが回転する上で欠かせない部品です。べルトが劣化し万が一、ベルトが切れてしまうと回転タイミングがずれてしまいエンジンに重大な損傷をきたします。一般に10万kmごとの交換が必要と言われていますがひび割れなどベルト自体に劣化が見られる場合は早めに交換しておくと安心です。

ファンベルト・エアコンベルト・オルタネーターベルト・パワーステアリングベルト

ファンベルト、エアコンベルト、オルタネーターベルト、パワーステアリングベルトなどを総称してVベルト(補機ベルト)と言われており、これらはそれぞれ、もしくは複数を兼ねることによりエンジンの力でパワーステアリングやラジエターファン、エアコンコンプレッサーなどを駆動し適切に動くようにする役割を担っています。エンジンの熱や経年変化で劣化すると、ベルトがすべったり、最悪の場合、切れる恐れがあります。
これらのベルトに異常をきたすとエンスト、オーバーヒート、バッテリー上がり、ハンドルが重くなるなどの不具合に繋がる恐れがあります。

ウォーターポンプ

エンジンが発生する熱を冷却し適温に保つためにラジエター冷却水(LLC)という液体がエンジン内部を巡回しており、その冷却水をエンジン内部に巡回させるためのポンプがウォーターポンプです。実際にはウォーターポンプ自体が壊れるより、ウォーターポンプ廻りのシール類が劣化することにより起こる水漏れトラブルが多く見られます。
ウォーターポンプはエンジンを冷却するという重要な役割を担っている部品でタイミングベルトで駆動しているためタイミングベルトと同時に交換することが一般的です。

ラジエターキャップ

ラジエターからの冷却水の漏れを防止するためにあるのがラジエターキャップです。エンジンの熱を吸収して放熱する媒介としてエンジン内部を循環しているラジエター冷却水は熱を持つとともに膨張します。膨張することにより各部に圧力が加わりますがその圧力を一定まで逃さず加圧することで冷却水の沸点を上げることがラジエターキャップの役割です。またその圧力をラジエターキャップ内のバネで抑えているためバネがヘタってラジエター冷却水の圧力が下がるとオーバーヒートの原因となるため定期的な交換が推奨されています。

サーモスタット

エンジン内部を冷却するためにラジエター冷却水がその役割を担っていますが逆に冬場などで冷えすぎてしまってもエンジンがその性能を発揮するにはよくありません。ラジエター冷却水の温度が適温になるように調整するのがサーモスタットの役割です。サーモスタットはラジエター冷却水が循環する通路の途中にある弁で、水温がある程度高くなると弁が開き、逆に温度が下がると弁を閉じ温度が上昇するのを促します。頻繁に交換する部品ではありませんが車検毎に点検し必要な時期に交換するようにしましょう。

燃料フィルター

燃料に混入した異物類がエンジンに送られないように濾過する役割を果たすのが燃料フィルター(フューエルフィルター)です。フィルターが目詰りして燃料がエンジンに供給されないと最悪の場合エンジンの故障につながります。ガソリン車では10万kmに一回、ディーゼル車では3万kmに一回の交換が推奨されていることが多いです。燃料フィルターは密封式で外見からは目詰りを起こしているか判別できないため交換推奨時期がきたら交換するようにしましょう。

スパークプラグ

エンジンの中で燃料に着火する火花を飛ばす役割を果たしているのがスパークプラグです。通常のプラグの場合、長く使用していると電極が摩耗し着火性が低下し燃費が悪くなったり、エンジンがかかりにくくなったりすることもあります。
近年のイリジウムや白金プラグでは交換サイクルも10万km程度と長期間の使用が可能となっていますが固着や浸水などの異常予防の面でも10,000km程度ごとの定期的な点検をおすすめします。

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