日産 オッティ 車検整備 ISCバルブ清掃｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回は車検整備での外部診断機(スキャンツール)を使ってのエンジン点検整備の紹介です｡
車検や点検などの基本項目でエンジンの掛り具合や異音､スムーズな加速など試運転を踏まえ不具合が無いか確認します｡
ここでメーター内のチェックランプの点灯も無く､ 不具合が出ていないことを確認します｡
次にスキャンツールを使いエンジンデーターの数字を見ます｡
これと同時に過去の故障履歴の有無も確認します｡
現在故障が無くても過去に故障を感知していれば､今後トラブルが再発するかも知れません､もし故障履歴が残っていれば､予防整備として考えなくてはいけません｡
今回の整備車両には故障履歴も無く､ライブデーターを見ても､それぞれの基準値内にあり､正常です｡
スキャンツールを使い､見て､聞いて､走って､正常であることを点検します｡
ここでプリントアウトしたデーターです｡

この中でステップモーターという項目があります｡
現在33ステップの数字が出ています｡
これはステップモーターというエンジン回転を微調整コントロールする開閉弁になります､ここを流れる空気の量を変化させます｡
エアコンなど作動させると少しエンジン回転が上がるのですが､ここでコントロールしています｡
機能が低下するとアイドリング回転が下がってしまい､信号待ちなど停車中でブルブル震えたり､エンストしたりと不具合が出ます｡
現在は正常の作動範囲内なので､不具合が出てはいません｡
しかし作動範囲の上限があり超えてしまうと機能しなくなる恐れがあります｡
今の数字は若干高いようです｡
正常に作動はしているのは先ほどスキャンツールで確認しているので､空気が通る通路が汚れているせいで数字が大きくなっています｡
これの清掃は必ず作業しなければいけないことでは無く､予防整備として清掃作業になります｡

写真の上側の筒がアクセルペダルとつながっているスロットルバルブで下側の黒いのがモーターになります｡
ここを専用のクリーナーで清掃します｡
清掃後の数字です｡

20ステップと数字が下がりました｡これで作動範囲の幅が広がりました｡
このようにスキャンツールを使い正常であることを確認しつつ､過去の故障履歴など予防整備につなげて点検整備を行っています｡
当工場のご利用お待ちしています｡