エンジン、吹けが悪い　日野市　八王子市　多摩市　東京｜車検・点検・修理のグーネットピット

エンジンチェックランプが点灯し、エンジンの吹けが悪いとのご指摘でした。
スキャンツールで点灯履歴を見ると、フロントO2センサー、2速異常、1速異常の3つがありました。Ｏ2センサーはエンジンのガソリン燃焼状態を見るセンサー、1速や2速異常はオートマギヤがそのギヤに変速しない場合に検出されます。エンジン不調によるモノなのか、ギヤが下がらず、3速スタートの状態になり、動きが重く、吹けないと感じたのか？
一先ず走行テスト。ギヤは1速、2速ともちゃんと入ります。アクセルをそれ程踏み込まずに走行すると、特段違和感無し。ただ坂道等で踏み込むと、「ブッブッブッブ・・、ブブーン」みたいな感じで、ワンテンポ遅れるような感じはします。ギヤはちゃんと落ちるので、オートマは一先ず置いておいて良さそうです。
一先ずエアフロセンサーの特性ずれという事もあるので、1000rpm、2000rpm､3000rpm・・という位置でエアフロの値を計測、綺麗に測定値が出ているか確認です。
すると3000rpm辺りから、アクセルを固定しても回転数が維持出来なくなってしまいました。O2センサーの値もバラバラ・・。

試しにO2センサーを外し、空燃比制御をキャンセルします。すると回転数を保持できる様になりました。因みにエアフロの値は回転数と比例した綺麗な数値が出ていたのでＯＫでした。
Ｏ2の測定値がおかしい様ですね。更にＯ２に絞って検証します。
O2センサーチェッカーを繋ぎ、アクティブテストを実施します。チェッカーがリーン、リッチの疑似信号を出し、コンピュータ側が受け取れるかチェック。こちらはＯＫ。
これてコンピュータ本体、O2センサーとコンピュータ間の配線はＯＫという事が分かりました。続いてチェッカーでO2センサー単体点検。結果はNG。
Ｏ２を外した状態で走行すると、先程の違和感は無し。という事でO2センサーNGと結論付けました。
交換後は正常な状態になりました。費用は￥37,648-でした。

故障履歴。3つ残っておりました。

こちらはエンジン回転数を3000rpmで固定しようとしている状態。一番上が回転数です。一番下はエンジン内部に取り込んでいる空気量の値。空気量はほぼ一定なのに、回転数は大きく動いていますよね。

一番上が不具合があるO2センサーの値。通常だと上下上下上下・・・を繰り返すのですが、不安定です。

こちらはO2センサーを外した状態の回転数。ほぼ一定ですね～。

右がO2センサーチェッカー、左の画像はエンジンコンピュータの状態を読み取っているスキャンツールです。アクティブテストによりリーンの疑似信号を送った状態。スキャンツールもちゃんとリーン信号を受け取り、グラフの値が下がっています。

O2センサー単体点検結果。failという事で、不合格でした。

交換したセンサー。右が新品、左が装着品。純正品よりも安い、社外新品にて交換しました。