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12か月点検でお預かり致しました！

お客様よりエアコンが効かないとの事。

点検をするとラジエターファンモーターが動かない状態。コンデンサーの冷却ファンも兼用しているので、
ガス圧力が高くなりすぎてコンプレッサーを止めてしまう様です。
圧力ゲージを取り付けた状態でコンデンサーに水をかけ、強制的に冷やすと、圧力ゲージは正常値を示し、
エアコンは冷風が出る様になりました。という事で、ファンモーター系統の不具合で間違いありません。

モーターには電源の入力があり、ECUはアースを落としている状態。
念の為、モーターに直に電気を流してもモーターは動かないので、モーター単体不良と断定しました。
モーターはファンシュラウドを外さないと交換が出来ません。
同じくシュラウドに付いているファンコントロールモジュール、現時点では問題ありませんが、こちらも併せて交換した方が良いでしょう。

ファンシュラウドを外し、モーターとコントロールモジュールを交換後は正常に作動する様になりました。

これ以外はエンジンオイル、オイルフィルター、CVTF、エアコンフィルターの汚れ、リヤブレーキパットの摩耗がある状態。
また以前装着されていたバッテリーのバッテリー液が噴きこぼれていた様で、バッテリーの下にあるステーやフレーム廻りが錆びていました。

錆びた箇所は補修、塗装、その他は交換をさせて頂きました。

ファンシュラウドを外した状態。バッテリーとその下のステー類を全て外し、オートマオイルのレベルゲージパイプを外し、さらにラジエターを固定している上側のブラケットを外し、ラジエターを少し手前に移動させます。その後ファンシュラウドの固定ボルトを外し、バッテリー寄りの方を持ち上げ、90度回転させた状態で、上側に抜き取ります。結構、やり辛いです・・。

外したファンシュラウドです。画像はモーターとコントロールモジュールを交換した後です。

取り外したファンモーターです。ブラシの削れカスが大量に出てきました。

抜き取り中のＣＶＴフルードです。かなり汚れていました。

交換後の状態です。交換後、油温を下げ、オイル量を調整します。。調整後、スキャンツールでCVTFの劣化値をリセットし、アイドリングストップ用のオイルポンプのエア抜きを実施、完了です。

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