ルノーカングー　ヒーターの効きが弱い（サーモスタット交換）｜車検・点検・修理のグーネットピット

ルノーカングー　ヒーターの効きが弱いとのことでご入庫されました。

現車を確認していきます。
吹き出し口の温度は、確かに低いですね。
冷却水の量は　OK
ヒーターホースの温度は・・・ぬるいかな？
ラジエターホースの温度も・・・ぬるいな
走行せずに、しばらくレーシングして水温を上げてみます。
すると、だんだん水温が上昇し、ヒーターホースも熱くなってきました。
当然ヒーター吹き出し口の温度も上がってきました。
で、ラジエターに水道ホースで水をかけてみます。
どんどん水温が下がり、ヒーター温度も下がってきます。
と、いうことで

サーモスタットの交換です。

サーモスタットは、エンジン内部の水温を、一定の範囲内に保つ役割を果たしています。
水温が低ければ、バルブを閉じてラジエターに水を循環しないようにして、早く水温が
上がるようにし、水温が規定値を超えてくると、バルブを開きラジエターに循環させ
水温を一定に保とうという働きをします。

取り外した、サーモスタットです。
中央（黄土色の部分）のバルブ周りのゴムが切れて、”びろ～ん”となっております。
バルブ自体は閉じていて正常動作ですが、切れている部分から冷却水が漏れて
ラジエターに回るため、正常な水温管理ができていないと思われます。
隙間から流れる量は、それほど多くないため、春・夏・秋くらいなら、
気づかないレベルでしょう。
しかし真冬になると、エンジンが発する熱量よりも、ラジエターの冷却性能が
上回るため、走行すると流石に水温が下がってきてしまいます。

新品のサーモスタットです。
サーモスタットケースもプラスチックの為、同時交換になります。

ラジエターホースの途中に、エア抜きのバルブがあるので
手で緩めて、冷却水が出てくるまで内部のエアー抜きを行います。
金色ではなくて、黒いギザギザのついたほうです。

あとは、リザーブタンクに補充して完成です。
ヒーターもしっかり効くようになりました。

ありがとうございました。

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