フィットハイブリッド　ＩＭＡチェックランプ点灯（充電システム故障）｜車検・点検・修理のグーネットピット

ホンダ　フィットハイブリッドになります。
お客様より、”メーターに故障表示が出た！”との、修理依頼です。
ハイブリッド車は、基本とにかく修理になると高くつくとのイメージから
”そろそろ乗り換えののタイミングかな～？”と、少し諦めの様子。

ひとまず見てみましょう。

・ＩＭＡシステム点検　の表示
・ＩＭＡチェックランプの点灯
・バッテリーチェックランプの点灯
・シートベ・・・はいいか

”充電システム点検”　の表示

”充電できません”　の表示
ご親切にどうもありがとう！

ひとまず、充電系の故障というのはわかりました。
インバーター系統なんかだと、修理代が高くつきそうですが・・・

故障診断機を繋いで確認してみると
・P1634インバーター回路信号異常
と出ました。（写真が無くてすみません）

P1634　故障診断フローチャート
一旦、故障コードをクリアし、再度診断するもP1634はそのまま。
　↓
インバーター電源系統（リレー及びファン）点検の為、診断機にてIPU冷却ファンの強制駆動
　↓
動作せず
　↓
室内ヒューズBOX　No53ヒューズ（10A）の確認
　↓
溶断（断線）
　↓
ヒューズを交換後、再度IPU冷却ファン動作確認
　↓
ファンの動作確認（異音有り）
　↓
ヒューズが切れず、IPU冷却ファンの異音はするも、システムは正常に戻ったことから
IPU冷却ファンモーターの故障（負荷）により、No53ヒューズが切れたため、
インバーター回路の故障と判断され、P1634の故障コード現出に伴い、チェックランプが点灯したと判断。

IPU冷却ファン交換の為、インバーター／バッテリーのカバーを外していきます。

手前の黒いダクト部分が、IPU冷却ファン及び送風ダクトになります。
高電圧線が通っているので、注意して作業していきます。

IPU冷却ファンモーターの配線がとりづらいですが、インバーターを取り外さなくても、交換は可能です。

新品のファンモーター（左）と取り外したファンモーター（右）

ケースとファンモーターを分離させて新品を取り付けていきます。

取り外したIPU冷却ファンをもとに戻していきます。

全て組付けたのち、IPU冷却ファン動作点検を行いました。
超静かになりました。
あとは、取り外したパーツをもとに戻し、故障コードが残っていないことを確認したら
作業完了です。

お客様は、乗り換えも覚悟していらしたのですが、部品もすぐに入荷したこともあり
入庫当日の内に修理が完了し、とてもお喜びになられておいででした。

今回は、ご入庫ありがとうございました。

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