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こんにちは川西自動車整備工場の中辻です。

閲覧頂きありがとうございます。

※この記事は専門用語が多数使用されております。予めご了承ください。



今回はオイル漏れでご依頼のカプチーノをご入庫していただきました。


走行距離はかなり走っておられており経過年数も30年近い車になるのでゴム部品の劣化が濃厚です。

オイル漏れの原因を探すまでにエンジン下部がかなりオイルでベトベトだったので洗剤と高圧洗浄機で綺麗に落としましたが　

洗浄しエンジンを掛けて一分後の画像です。
ミッション側までオイルでベチョベチョ・・・
恐怖でしかないです。


漏れ方から見る限り上方からきてると判断してエンジンルーム側も点検しました。

犯人はこいつでございます。
左側タペットカバーの後方よりオイル漏れを確認しました。

お解り頂けるかと思いますがこのすぐ下はエキマニなんです。
燃焼したガスの熱をまともに受けてる所へオイルがかかってる・・・
いつ炎上してもおかしくない状況でした。


今回はこのカバーパッキンの交換となりますが
このカバーを外すのにかなり苦労しました。
なぜならこのカバーの正体はカムケースなのでタイミングベルトを外す必要があります・・・・え


作業前にしっかり一番のピストンを上死点に合わせて
いざ分解開始です。

ご丁寧にカムケースとベルトの間に左右一本ずつボルトが刺さってました。
このボルトを外すためにベルトとスプロケを外さないとたどり着けません・・・

ベルトを外す前はスプロケとベルトにマーキングを忘れないようにしておきましょう。

ディストリビューターも見事に外しました。
この間についてるパッキンも交換しておきます。

カムケースに行き着くまでに外した部品の数々・・・・

ゴムホースがプラスチックのようにガチガチに硬化してるので毎回緊張します。

無事に外せました。


ケース側に新しいパッキンを入れて

左右のカムケースについてるゴムホースも新品に交換し

左右同時にヘッドにドッキング！

あとは部品を元通りに組み付けて完成です。


エンジンを掛けてしばらく様子見ましたが

オイルが漏れることなく無事に終了しました。

お乗りになられているお客様も駐車場に最近オイルが落ちてるのを見る回数が増えていたと仰ってましたがそれでは手遅れになることが殆どです。

落ち始めた段階で整備工場で診てもらうようにしないと大切なお車が乗れなくなります。
皆様も呉れ呉れもご注意なさってください。

このように弊社は大事に乗られているオーナー様が多いのでご希望に沿う提案と修理方法をご説明し作業に取り掛かります。

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