左リアフェンダー　サビ修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回は、リアフェンダーのサビ修理です。

修理箇所の確認です。

オーバーフェンダーのラインに沿って、グリーンの塗膜の下からサビが浮いてきています。


内部のサビがどの程度進行しているか、確認のためにクリップを外して少しのぞいて見ると…

塗膜がパリパリに割れて剝がれていました。

見えない箇所なので、いつのまにかサビが進行していたようです。

オーバーフェンダーを外すとサビの範囲は予想よりも大きく、腐食して穴が開いていました。

フェンダーのように水が溜まる部分は、オーバーフェンダー等でボディが隠れている車のオーナー様は特に！定期的なチェックが大切かもしれません。


というわけで

サビをガンガンゴリゴリと、叩き、ほじり、削っていきます。

内側に落ちてしまったサビのかたまりも掃除機でしっかり吸い取ります。

サビ修理では(個人的には)この作業が一番大事です。

取れるサビは全部取る！この気持ちが大切です。

サビ転換材を塗りました。削りたての写真と比較しても、茶色だったサビが黒く変色していることがわかります。

外側はもちろん、手では届かない穴の内側も筆を使って塗り込んでいきます。

「サビは金属表面が水・酸素と反応することで発生する」とのことなので、水分や空気に触れないように、この段階で一度サフェーサーを厚めに吹くことにしました。

サビが完全に見えなくなりました。さび封じ、完了です！

続いて、空いた穴をふさいでいきます。

鉄板をフェンダーに合わせて切り取り、面が合うように少しずつ手曲げで調整します。

溶接だとサビを誘発する可能性があったため、今回は接着剤で鉄板を張り付けることにしました。

鉄板専用の接着剤、パネルボンドを隙間ができないように、また、しっかりと張り付くようにたっぷりと塗り、剥がれないように器具で固定して熱をかけていきます。

パネルボンドを硬化させている間、上にも手を加えます。

サフェーサーを厚塗りしましたが、サビていた箇所はよく見るとボコボコとしており平らになっていないので、薄くパテをつけて埋めていきます。

今回はスタンダードな板金パテではなく、サビに強いアルミパテを使用しました。

余計なところが傷つかないようにマスキングをして、サンドペーパーで丁寧に固まったパテを平らにしていきます。

平らにした後、パテの表面に残った空気穴を埋めるために仕上げパテを薄ーく付け、再度丁寧に削ります。

最後のサフェーサーを吹きました。緑と白の色の違いはありますが、段差は全くありません。ツルっと滑らかな指ざわりになっています。

オーバーフェンダーで見えなくなる部分とフェンダーの裏側には、飛び石に強い塗膜が厚くなる塗料を吹いてあります。


ここまでくれば次は塗装準備です。

土ぼこりや汚れを落として塗装室に移動しました。

今回はフェンダーのほかに左後ろドアハンドル部、左バックドア上部もご依頼いただいたので、併せて塗装できるようにマスキングをします。

マスキング完了です。

塗装面に油分が付いていると塗料をはじくため、しっかりと全面を脱脂してから色をかけていきます。

とてもきれいに塗れました！

塗装後にムラがないか、サフェーサーが透けて見えていないかを確認してクリアに移ります。


クリアはツヤが出るようにしっとりと塗っていきます。

捨て吹きの後に一回二回とクリアを重ねていき、ツヤを出していきます。

ばっちり塗れました。

この段階で再度メタリックのムラがないか、クリアの塗り残しがないかを最終確認をし、しっかりと乾燥させて磨きの工程に移ります。


乾燥後、硬化したクリアについた小さなゴミや塗装面の小さな波々をキメ細かい紙やすりで整え、見た目にも、手触りもすべすべにします。

全体を整えたら最終工程の磨きです。
粗目から細目、極細とコンパウンドを細かくしていき、ピカピカに仕上げていきます。

まさに鏡面！とても美しくなりました。

防錆処理から塗装・磨き、フェンダー裏のシーリングまで丁寧に作業させていただきましたので、オーナー様にも満足いただける仕上がりになったのではないでしょうか。




弊社では板金塗装だけでなく、オイル・タイヤ交換や車検整備も行っておりますので、またいつでもご来店いただければと思います。

この度は、弊社にご入庫いただき誠にありがとうございました！

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