スズキ　アルトラパン　エアコンコンプレッサー取替及びエアコンガスチャージ｜車検・点検・修理のグーネットピット

エアコンが全く効かないという症状で入庫され、エアコンガスの高低圧の状態や、コンプレッサーのマグネットクラッチの作動等、他関連部位の点検の結果、コンプレッサー内部異常と判明し、コンプレッサーをリビルト品と交換しました。
事前にお客様からの問診、症状確認、故障個所探求、故障個所特定は済んでいますので、
ここでは、タイトルの通り、交換作業の手順を記します。
ガス回収　→　各部脱着・コンプレッサー交換　→　真空引き・ガスチャージ　→　作動確認（吹出し口温度確認含む）といった感じです。

エアコンガスは、それなりに入っていましたので、先ずは回収します。
ガスのタイプはR134a
回収は、最新のガス（R1234yf）にも対応している全自動エアコンシステムコンディショナー機器で回収しました。

次に、フロントバンパーを外して露になったコンプレッサー用ベルト、コンプレッサーを取り外します。

外したコンプレッサーのオイルの状態、どのくらい出てくるか確認。
結果、ほとんど入っていませんでした！　なんてこったい！
これでは壊れますよね！

低高圧のパイピングはゴミが入らないようにマスキングをして邪魔にならないところへ。

いよいよ、リビルト品を取り付けます。
本体を仮止めしたら、次はパイピング接続ですが、ここで注意しなければならないのが、
接続部位に付いているOリングは必ず新品に交換し、捻じれやキズを付けない様、細心の注意で実施します。
後々ガス漏れの原因になるからです。

パイピングの接続が完了したら、コンプレッサー用ベルトを取り付け、張りを調整します。
当社では、ベルトを弾いた時の音波を測定して張り具合を見る機器を使い、適切な張りに調整し固定します。（測定にはデータ入力が必要で、データがないお車に関しては、この機器を使えない場合があります）

ベルト、コンプレッサーの取り付けが完了したら、フロントバンパー等を復帰し、真空引き・ガスチャージに移ります。
今回はリビルト品ですので、コンプレッサーオイルは注入済みですが、確認して規定量のエアコンガスをチャージします。
ガス自体の請求に関しては、規定量から先ほど回収したガス量を引いた分、要は不足分の料金になります。
今回は規定量に対して、190ｇ不足していました。

最後に、作動確認をして完了です。
写真をご覧ください！
修理前は30度ほどあった吹出し口温度が、修理後は17度と
復活したのがお分かりになると思います。

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