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トヨタＡＥ８６の作業を行いました。

ファイナルギアを交換してローギア化するのと、ＬＳＤの組み込み作業です。


県外からの作業依頼でデフキャリアが宅急便で送られてきました。


取付けする4.556ファイナルギアセットとクスコのタイプＲＳＬＳＤです。

クスコのＬＳＤは１＆２ＷＡＹという商品で１ＷＡＹと２ＷＡＹを切り替え出来ます。


１ＷＡＹで出荷されていたので２ＷＡＹに組み換えして取付けして欲しい！とのご依頼でした。

ケースを分解して組み換えします。

ファイナルギア（リングギア）をＬＳＤに取り付けてサイドベアリングをプレスで圧入します。

リングギアとピニオンギアが適正な位置で接触する様にシムを選択して歯当たりを調整しますが、ピニオンギアのベアリングを圧入してしまうとシムを選択し直す事が困難になるので（ベアリングを取ろうとするとベアリングレースが変形したりで壊れてしまう可能性がある）シム選択用に製作した治具を使ってデフを仮組みして光明丹を塗って歯当たりを確認して適正なシムを選択します。

シムが決まったら新品のベアリングを圧入します。

↑ギアとベアリングの間に選択したシムが入っています。




で、今回はベアリングのプリロード（荷重）を調整する為の塑性域スペーサー（あるトルク以上で潰れていく）は使わず、潰れないタイプのスペーサーでプリロードを調整する為、専用のシムがあるのでシムの厚みを選択してプリロードを調整します。

塑性域スペーサーの潰し具合でピニオンギアの突き出し量（歯当たり）を調整ると勘違いされている方がいますが、全くの間違いで歯当たりはシムで調整し、スペーサーは単純にベアリングのプリロードを調整するのです。

あと、バックラッシュ調整＝歯当たりの調整と思われている人もいますが、これも間違いで歯当たりはリングギアに対してピニオンギアの突き出し量を変えて接触する位置を調整するんです。
バックラッシュはあくまで遊びの調整です。


バックラッシュ調整をして、最後に念の為歯当たりを確認して作業完了です！！

この度は遠方からのご依頼誠にありがとうございましたm(__)m

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