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2022年04月02日 14:23RUF RCTターボチャージャー修理
ルーフがポルシェをベースにチューニングしたRCT.
RCTとは ルーフ カレラ ターボ の略です。
今回は排気からのオイル煙をきっかけにターボチャージャーの点検修理となりました。
タービンを取り外し、
シャフト軸のガタを見て見ると、
少々がたつきが大きく思えました。
このタービンはドイツのKKK社製K27を改造したスペシャルタービンです。
インテーク側のインペラには擦れた跡もなく美しい感じです。
続いてエキゾースト側のハウジングを外してみると・・・
タービンの羽根に欠損が。
オーバーホールと同時にシャフトAssyの交換です。
このタイプのタービンは最近のタービンと違い、
メタルタービンと言われる物で(最近はベアリング式が多い)多少の軸のガタあっても良い、というかシャフトはフローティングさせているので当然クリアランスをもっています。
このクリアランスの中でオイルによってフローティングさせています。
メタルの摩耗が進みガタが大きくなると、
インテーク側やエキゾースト側にオイルが滲みだしマフラーから白煙が出てしまうのが今回の症状だと判断しました。
タービンのオーバーホールは専門業者に出しました。
シャフト関係の部品手配に少々時間がかかりましたが2週間ほどでタービンは戻ってきました。
タービンを組み付ける際に気になったことがいくつかありました。
ルーフのRCTはコンプリートカーでなくコンバージョンキットなので、
ポルシェの純正ターボベースでなくNAベースです。
従ってターボチャージャーに対するオイルのインレット、アウトレットは新設されいるわけで、
この部分が正しくオイルが流れてくれないとまた同じトラブルが起こってしまいます。
この部分がしっかり機能しているかの確認の為オイ供給ポンプやオイルリターンの確認をした上で組み付けに入ります。
大切な事がもう一つ。
ターボチャージャーのオイルインレット側にオリフィスのように小さな穴が空けられています。
ここの径はオイル供給の際のオイル量に大きく関係し、
ここの穴が大き過ぎるとターボチャージャーのメタル部分に油圧がかかってしまい、
オイルシールからオイルが滲んだり、
インテークハウジング側にオイルが漏れ出てしまう事があります。
オイルリターンも機械的にオイルを吸い取っているのがこのエンジンの特徴なので、
また、ターボチャージャーに入るオイルよりリターンから吸い出すオイルの量を多くしなければなりません。
ここは過去の経験値になりますが、
実車のオイルインレット側のオリフィス径がかなり大きくこれではオイルの入る量が多すぎると判断しましたので、
オイルフローをコントロールするためのオリフィスを新たに製作し組み込みました。
組込み後はオイル煙もなくなり、
タービンの本来の力を発揮。
ルーフらしいエキサイティングなパワーに復活しました。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成2年 | メーカー・ブランド | ルーフ |
---|---|---|---|
車種 | 他 ルーフ | 型式 | その他 |
店舗情報
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