T様ＧＤＢインプレッサ、クラッチの遊び調整とストローク調整。｜車検・点検・修理のグーネットピット

T様のＧＤＢインプレッサですが
クラッチがＨＫＳのＬＡクラッチツインプレートになっています。
社外クラッチに交換した場合には
必ずマスターシリンダー側で
遊びとストロークの測定をしてあげる必要があります。

ＡＫ１２マーチや
Ｚ２７ＡコルトバージョンＲなどのように
一部車種で調整不可の車両もありますが
ほとんどの国産車は
調整が可能です。

一部お店さんで
クラッチは自動調整だから
調整不要って言われるみたいですが
調整機構がある車種については
必ず調整してあげて下さい。

ストローク量が適正かどうか、
遊び量が適正かどうかは
必ずふたり必要になります。

ひとりがクラッチペダルを踏んで
もうひとりがレリーズシリンダーをチェックします。
基本的にストローク量は
レリーズシリンダーのストローク量を測定しますが
ちゃんとした方法を分かっていないと
測定結果が大きく変わってきます。

あくまでもレリーズシリンダーのストローク量であって
レリーズフォークの動き量じゃないです。

ちなみにストローク量が５ｍｍ変わったら
ペダル側は乗ってすぐ分かるくらい変化します。
たぶん２ｍｍくらいでも分かると思います。

ＧＤＢインプレッサは
足元のパネルを外す必要があるのと
ノーマルのエンジンルームだと
インタークーラー脱着が必要になるので
ちょいと手間ですね。

今回は前置きインタークーラーなので
レリーズはすぐ見えてきます。

それと社外クラッチの場合は
プル式とプッシュ式があります。
それぞれに応じて変更する必要もあります。

純正の取説には
ペダルのストローク量が記載されていますが
あくまでも目安程度になります。
この数値でもある程度は
調整出来るかもですが
しっかりとしたストローク量測定は
難しいんじゃないでしょうか？

遊びとストローク量の測定が完了したら
適正値に合わせていきます。

測定したは調整、
これをひたすら繰り返して
ちょうどイイところにもっていきます。

遊びが無さすぎる場合、
マスターシリンダー側の
タンクへ戻る穴を塞いでしまう事にもなります。

そうなると配管内で
温度変化によるフルードの膨張が起きると
フルードの逃げ場が無くなり
レリーズシリンダー側を押す事になる、
レリーズシリンダーを押すと
レリーズベアリングが
クラッチカバーを押してしまい
最悪はクラッチの切れ不良につながる事もあります。

すべての調整が完了したら
マスターシリンダーの戻り穴を
塞いでしまっている事が無い事を確認して
作業完了になります。