ＴＲＪ１２０ランクルプラド、バッテリー交換＆電スロカーボン洗浄。｜車検・点検・修理のグーネットピット

いつもお世話になっています
ランクルプラドのI様ですが
連休前にバッテリーが弱ってきたって事で
急遽バッテリーをご注文頂きました。

バッテリーサイズ「１１５D26Ｌ」
でっかいですねぇ～。

電スロの車両ですと
バッテリー交換時に
通電させて交換するお店が多いです。

あれはなんでかっていうと
表向きの理由は
電装品をリセットさせない為ですが
ホントにそれだけでしょうか？

電スロ車両は
アイドリング回転数を
スロットル開度を変更する事で決めています。

新車時の状態から
徐々にスロットルバタフライに
カーボンが蓄積されてきます。
カーボンが蓄積してくると
空気の通り道が狭くなって
回転数が落ちてきてしまいます。

回転数が落ちてきたら
ＥＣＵがスロットルを少し開けて
回転数の落ちを防ごうとします。
学習値ってやつですね。

さらにカーボンが蓄積されれば
またスロットルを開ける方向へ。

ここからがバッテリー交換時に
問題になる部分です。
バッテリーを交換するのに
端子を外すと学習値がリセットされてしまいます。

そうするとスロットルは
バッテリー外す前よりも閉じてしまう、
閉じてしまうけど
実際スロットルにはカーボンが蓄積されています。
そうなるとアイドリング回転数が低くなって
アイドリング不良につながります。

バッテリー交換して納車したら
アイドリング不調になってる、
当然のようにユーザーさんからはクレームが来る、
じゃぁ、どうするかっていうと
バッテリーの学習値がリセットされないように
電気供給したまま交換すればいいじゃんってなるんですね。

でも良く考えて下さい。
スロットルに蓄積されたカーボンは
そのままでイイんですか？

スロットルにカーボンが蓄積した状態と
カーボンが無い状態、
どっちがいいかって言うと
当然カーボンが無い状態だと思います。

本来は電スロのカーボンは
定期的に洗浄してあげるのがいいかなと思います。
もちろんやりすぎは良くないので
１年に１回とかもやらなくていいと思います。

人によってバッテリー交換のサイクルも違うと思いますが
バッテリー交換時くらいのタイミングで
スロットル洗浄してあげてもいいのかなと。

本来ならスロットルを外しての洗浄がベストですが
オーナーさんへの費用負担にもなりますね。

ＷＡＫＯ’Ｓのスロットルバルブクリーナーを使用しますが
目に見える黒いカーボンをすべて落とすのが大切ではなく
バタフライとスロットル壁面が接する部分を綺麗にして
アイドリング時の空気の通り道をしっかりと確保する事が大切です。

なんでもかんでもぶち込んで
カーボン落とせばいいってものじゃないですね。

大げさな話、
バタフライ表面の汚れ落としってのは
どうでもいいって訳です。

特にシャフト接続部分ってのは
ちょいと気を付けないといけない部分です。

すべての作業が完了したら
パワーウィンドの再設定や
時計の設定、
バックカメラの設定をやり直して
納車完了です。