スカイラインBNR32　GT-R エンジンオーバーホール ２．７リッター鍛造ピストン名古屋市西区｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はエンジン自体は好調なＲＢ２６のメンテナンス作業となります症状は空ぶかしの際エアーが漏れるような噴出し音、ハイアイドル、ハンチングと典型的なインマニガスケット抜け症状。まあ３０年前のエンジンですししょうがない所でしょう、純正ＥＣＵ，フルコン問わずエアーコントロールが正常ならまずまずちゃんとアイドルしますが不安定な場合は原因を探ってみては如何ですか？今回は折角エンジン降ろしたんで色々見て行きます

タービン周りは今回は問題なさそうなので早速外して配管類を外し単体検査しましたが
やはり問題ナシでした記事外として進めて行きます

６番スロットルガスケット抜けてます・・・紙製って・・・といつもおもいますよ柔軟性は無くもろいプラスチック様に変質してます、３０年って感じです、メタル製に交換ですね、当初の不具合探求はここまでで解決となりますがそこはＲＢ２６調子よくても何か必ずエラーがありますクランクまでばらしていきましょう

クランクの回り、ヘッド燃焼室、リフター、リフターサークル等々特に異常は見られません。う-------ん何かナー腑に落ちない、ブロックにクラックも見られずとにかく状態がいい・・・

出ましたやはり１番シリンダー壁に虫食い穴、ピストン交換です８７パイＨＫＳ鍛造ピストンキット発注となりました。瞬間的に良くないことが起こったんでしょうインマニガスケットが抜けるとブースト圧が不安定になりノックが大きくなる事があります同様にターボガスケットも抜けたまま使用し続けるとシリンダー、ピストン、タービン本体に大きなダメージを与え高くつくことが多いですね、理屈は長くなるのでここでは割愛しますＲＢエンジンのみならずターボエンジン全般に言えることです気づいたらすぐに修理しましょう、

なんと珍しくクランクシャフトは全てのジャーナルで基準値をクリアしています。
コンロッドピンは殆どが寸法下回る所良い数字が出ています曲がり修正、洗浄でいけますね

ブロックとヘッド、クランクシャフト、新品ピストンは内燃機屋さんに旅立ちましたその間に毎度頭の痛いコンロッドの測定を始めます今回の大端部測定で真円度を基準下回ったのが３本これは大体平均値ですねさすがに丸くない物をはめてクルクル回すわけにはいきませんので手持ちの良品に交換しメタル勘合して行きますクランクは測定済みなので簡単な算数ですよ。測定が終わればあとは組むだけなのでコンロッドボルトを交換して行きます今回は新品ボルトをＷＰＣ加工して強度アップ、伸びの安定を持たせます、専用の地具で抜き取り、圧入して準備完了

エンジン加工上がってきましたので早速組み立て準備です
今回ヘッドは問題が無かったのでバルブを抜いて洗浄、面研、バルブすり合わせを行いますエキゾースト側は特に荒れるのでヘッド外したら必ずやりたいですよね、あんまりやるとバルブシートに食っちゃうのでソコソコ幅で全周当たれば良しとしておきます、もちろん２４本全て行います

修正済みのクランク、ＨＫＳピストン、コンロッドをボーリング済みのブロックに組込み完了ですクランクメタル純正新品ＷＰＣ加工、コンロッドメタルニスモ新品を使用となりました　。画像が無い・・・オイルポンプはＮ1純正新品を使用ガスケットはナプレックさんのメタル使用で最低限の安心策ですね、オイルポンプの純正再使用はお勧めしてません経験あるんで・・・

いよいよヘッドとブロック結合ですガスケットはＨＫＳメタル、バルブステムシールＨＫＳ強化、純正ヘッドボルトは純正新品をＷＰＣ加工強度と伸びの安定を確保、もちろん全てのネジ穴や研磨跡のバリ取り、Ｒ加工を済ませて居ります、特にヘッドボルトは高いトルクを要求されます中古や仕上がってないネジ関係でトルクをかけると良い結果は得られませんスタッドも有効ですがハイブースト、フルチューンエンジンではありません必要以上の高トルクはブロックヘッドに少なからず影響を与えますエンジンの仕様に合わせた最適化が重要ですね

またまた没頭して画像ありませんがピストン逃がして２４バルブのタペットシム調整を実施、冷間で基準値センター＋－0.01以内で調整完了となりました、長いことＲＢ２６やってますんでシム山ほど溜まってますから楽勝ですよ、新品頼んでもすぐ来ないですしね。
カム位置合わせてクランク合わせてウォーターポンプ、タイベル掛けてエンジン本体は終了です

今回は内燃機加工に時間が掛かったのでその間にヘッドカバー、サージタンクの結晶焼付け塗装も施工いたしました、あとは補機類組み付けてオーバーホール作業完了です。全ての補機類は分解時に即洗浄、検品、仕上げを行いますので組み付け時には新品同様の作業工程となりエアーブローやガスケット塗布であっという間に完了します、空調完備のクリーンルームでの作業は効率もよく、測定ミス、作業ミスが起こりにくいですよね是非エンジンミッションオーバーホールご依頼ください

サクッと積み込んで作業完了です、分解するエンジンのコンディションで費用は大きく変動しますここでの作業費用を公にすることはできません。お客様よりお預かりするエンジンは分解後に正式なお見積もりを交付し打ち合わせの上作業しておりますのでエンジン不調でお悩みの方、プリウスや軽ターボと真剣勝負しているＧＴ-Ｒオーナー様一度ご相談ください

• Ｒ32Ｒ33Ｒ34
• エンジンオーバーホール
• ＲＢ26
• ＲＢ26ＤＥＴＴ
• 鍛造ピストン
• 土日営業
• ボーリング