フェアレディZ　ブレーキ修理、エンジン調整　その２｜車検・点検・修理のグーネットピット

連続掲載となりますフェアレディZの修理実績です
今回はエンジンルームでの作業がメインとなりますので登場しない後姿をパシャリ！
2022年に発売された新型のフェアレディZはこのテールランプがオマージュされております。
ちなみにマフラーが右側についておりますが、非常に珍しいです
元々は左右両方に純正はマフラーが付きます。
アフター品に変わっておりますが、多くは左側につきます
日産はマフラー左、ガソリン給油口は右　トヨタはマフラー右、ガソリン給油口は左
って私の勝手なイメージからかな？

エンジン調整と表題はありますが、お客様からはエンジンの回転が時々高くなってライトの点灯消灯をすると元に戻るということでした。
ただ、２～３時間ほど運転をしていると良く出る症状のようで、試走をしてきましたが症状の確認は出来ませんでした。
よって可能性の高い所から潰していくしかありません
エンジンの回転を決めている部品は幾つかありますが、ライトのON、OFFで関わっている部品といえば画像の部品の可能性が高いです。
ライトが点灯すると電気の消費が高まり、発電機に負荷が掛かります。そうするとエンジンの回転は下がってしまうのですが、その下がった分を上げてやるのがこの部品です

名称はAACバルブ
Auxiliary Air Control Valve　の頭文字を取った名称ですが自動車メーカー毎で呼び方が変わります。
簡単に言えば、アクセルを踏んでいないときにエンジンが止まらないようにコンピューターが制御している部品の一つです。

ただこの部品は空気が通るのですが、通路が汚れて狭くなると必要量が確保できなくなってしまい不調を起こします。また汚れで作動が鈍くなっても同様です

写真で見えますでしょうか？
真ん中の部分が汚れて真っ黒になっていたり、穴の奥の方も汚れています
作動チェックはしましたが動きましたので壊れてはいないようです

なんということでしょう。清掃前は穴の奥は真っ黒で見えなかったのに匠の手によって新品同様にwww
これならば作動モーターの不具合でなければバルブの動きは大丈夫でしょう。

勝手に自己満足していると新たな不具合を発見してしまいテンションは振り出しに･･･

コンピューターへ繋がる配線の差込口ですが青錆発生してる・・・
コンピューターのすることなんで細かく電気を送ったりしているのですが、これでは通電状態が良くありません。
カプラー端子も小さなヤスリでコシコシ磨きます。
配線側も当然同じように青く腐食しておりましたので同様に錆落としして、電気接点用の保護剤を吹き付けておきました。

同年代の車輌にはアルアルで、よくあるトラブルの一因です。
やっぱりこの部品が怪しかったなぁと思う瞬間でしたね

そしてAACバルブの作業前にバッテリーを外したのですが、バッテリーターミナルも割れとるじゃないですか！？
ってことで、ターミナルも交換しておきました。
これは皆さんご存知のように車輌全体の機器の動作に影響しますので要チェックポイントです。
ご家庭のコンセントと同様と思っていただけると解り易いですかね？

他に水漏れの疑いもあったのですが、予備タンクへのホースに穴あきがあったので交換です。なんかエアツール用のホースが付いてました（汗）

あとは診断機等を使って各入力信号をチェックし、試走し問題なければ一旦ご返却しようと思っていたら、スロットル信号の電圧が低い･･･
センサーの角度調整を追加して、やっと試走へ

１時間ほどテスト走行して問題ありませんでしたので、納車となりました。

夕方ご来店いただいて大阪にお帰りとのことでしたが、なんと！帰って大阪湾岸線を流したりなんなりで夜中まで走っておられたそう。
大阪までだいたい２～３時間まで位ですが、そこから湾岸線クルーズ。若いとタフですねぇ
満足いただいたようで何よりでした。

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